精神疾患や心のエネルギーが弱まっている人にできること!?

 

皆さん、こんにちは。

 

皆さんの周りにうつ病や適応障害、パニック障害などの何らかの精神疾患を抱えている人や仕事や学校に行けずになんだか心のエネルギーがなくて弱くなっているような人はいませんか?

 

そんな人達がもしも周りに居たら読んで欲しいお話が今回の記事です。精神疾患や心のエネルギーが少ない状態にある人とどのように関わってあげたらいいのか悩んでしまったという声を聞くことがあります。

 

そんな人が周りに居たら、「とりあえず病院を受診してみる!?」「頑張れって励ましちゃダメなんだっけ!?」「ベットや布団でゆっくりさせてあげる!?」などどのように対応するのが正解かと、様々な考えがよぎるかもしれません。

 

今回は、埼玉県さいたま市緑区東浦和でカウンセリングを行う臨床心理士・公認心理師の筆者が、そんな際にどのように対応してあげたらいいのかということをご紹介していきたいと思います。

 

簡単に精神疾患について知る!?

 

対応方法を知る前に、簡単に代表的な精神疾患の症状についてお話しておきたいと思います。今回は代表的なものをさらっとご紹介していきたいと思います。病名をクリックしていただくと詳しい説明のページに行きます。

うつ病

 

知っている方も多い精神疾患だと思います。主に抑うつの症状と食べれなかったり、寝れなかったり、好きなことができなかったりなどの症状が見られる病気です。特定の原因というよりは、様々な要因によって起こる場合が多いと言われています。

 

適応障害

 

これも主に抑うつ症状と食べれなかったり、寝れなかったり、好きなことができなかったりなどの症状が見られる病気です。うつ病と異なる点は、部署の移転や転職、結婚や離婚などのように特定の環境変化が原因で起こると言われています。

 

パニック障害

 

突然の動悸や呼吸困難、めまいなどのいわゆるパニック発作と、またパニックが起きるのではないかという予期不安、パニックが起きるところに行きたくないと思う社交不安という症状から起こる病気です。仕事のストレスなどから通勤電車などで起こる仕事に行けないなどという事態が起こることもあります。

 

強迫性障害

 

自分でもつまらないことだと思っていることが頭から離れなくなってしまい、不安やこだわりから日常の生活が送れなくなってしまう病気のことです。頻繁にガスの元栓を確認したり、戸締りを確認したりが、これに当たる場合があります。

 

解離性障害

 

過去の辛い経験のために、自分が自分であることが分からなくなってしまったり、部分的に記憶がなくなってしまう障害のことを言います。いわゆる多重人格もこの解離性障害に一つに分類されます。

 

双極性障害

 

抑うつ症状と気分のあがった躁症状を繰り返す病気のことを言います。うつ病のように抑うつ状態が強かったかと思うと、急に様々に行動的になったりするものです。

 

摂食障害

 

食べ物を極端に取らなかったり、逆にドカ食いしてしまったり、ドカ食いしたものを吐いたり、ドカ食いしたものを下剤で出したりする病気のことです。適正体重を大きく下回っているにも関わらず、より痩せようとしたりする様子がみられることもあります。

 

統合失調症

 

妄想症状や幻聴幻覚などが見える陽性症状の段階と、感情の起伏がなくなる陰性症状の状態が見られる病気のことです。周りからは風変わりな人や独り言を言っている人のように思われることがあります。

 

他にも様々な精神疾患がありますが、今回は代表的なものとしてもしかしたら皆さんの身近にも見られるかもしれないものを中心に特徴をご紹介しました。なんだか自分の周りの人が、今あげた特徴に似ているなと思われたら、もう少しその病気について調べてみるといいかもしれません。

 

精神疾患や心のエネルギーがない人にできること!?

 

代表的な精神疾患について見てきたところで、それではこのように精神疾患の人や心のエネルギーがない人に周りに居る人ができることについてお話していきたいと思います。

 

①心配しすぎない

うつ病など精神疾患となるとどうしても心配しすぎてあれこれ気を揉みすぎてしまう人が居ます。そうしないように少し落ち着いてもらうということが、実はまずやって欲しいことなのです。

 

②ゆっくり休ませること

うつ病や精神疾患になると激しい倦怠感に襲われます。また、心のエネルギーがない人はどうしても動くことが大変になっていたりします。そのために次に考えてほしいこととしてはゆっくり休ませてほしいのです。

 

③励ましすぎない

うつ病などの精神疾患の人に、頑張れと励まさないとよく言われますが、まさにそれです。うつ病は心の風邪と呼ばれるくらいなのですから、風邪のときに頑張れと励ますのは禁句です。時に既に頑張っているのにこれ以上どう頑張ればいいのと思わせてしまうのです。

 

④原因を追究しすぎない

何か精神疾患になってしまうと、家庭環境が悪かった、友人環境が悪かった、仕事が悪かった、私が悪かったなど、必要以上に原因を追求してしまう場合があります。しかし、多くの場合、そんな原因をあれこれ考えると気が滅入ってしまうことも多く、必要以上に原因を考えない方がいいでしょう。

 

⑤会社を辞めるや離婚をするなどのような重大な決断はしない

精神疾患や心のエネルギーがない人は、多くの場合判断能力も弱っていることが多いため、重大な決断をしないことが必要です。会社を辞めるであったり、離婚をするなどのように特にある状態から解散させるような方向にある動きはしない方が良いでしょう。重大な決断は症状が回復してからする方が良いでしょう。

 

⑥適量の薬を継続的に服用してもらう

うつ病などの精神疾患になってしまったら薬はとても有効な場合が多くあります。病院にかかり、適量の薬を継続的に服用することは回復のためには大切なことと言えるでしょう。

 

⑦時には距離を置いて見守ることも大切

全く気に留めないというのは良くないですが、ずっと気を遣われているようなのもつらいものです。時には、少し距離も置いて見守ることも必要になってきます。

 

以上の①~⑦までが、心の専門家である臨床心理士・公認心理師である筆者が、私が勧めるうつ病の人へにしてあげられる、してあげたいことです。

 

精神疾患や心のエネルギーが弱まっている人にできることのまとめ!?

 

今回は、埼玉県さいたま市でカウンセリングを行う心の専門家である臨床心理士・公認心理師である筆者が、代表的な精神疾患についてお話した上で、そんな精神疾患など心のエネルギーがない人に対して周りがどのように対応してあげたらよいかというお話をさせていただきました。

 

今回のお話を参考に、あなたの周りの精神疾患の人や心のエネルギーがない人に上手に関わってもらうヒントにしてもらえた幸いです。ただ、それぞれの心の状態にあったサポートをするということを心がけてやってみて下さい。

 

今回のお話に関する感想や疑問などありましたら、コメント欄までお願いします。また、あなたの周りの精神疾患の人や心のエネルギーがない人にどうかかわったらよいか専門家と一緒に考えたいという方は、当カウンセリングオフィスのカウンセリングをご利用下さい。

 

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