体感時間をコントロールして充実したおうち時間を過ごす方法

 

皆さん、こんにちは。

 

今回は、体感時間を上手にコントロールして充実したおうち時間を過ごす方法題して、埼玉県さいたま市でカウンセリングを行う臨床心理士・公認心理師の筆者が、皆さんにお話したいと思います。おうち時間を過ごすことが多くなっている昨今、気が付くと一日が終わってしまったなんてことは皆さんありませんか?

 

そうするとなんだか損した気分になってしまったり、こんなこともできたのになと後悔してしまったりする人もいるかもしれません。そんなおうち時間を充実して過ごす方法があるとしたら、知りたくないでしょうか?今回はそんなお話をしていきたいと思います。

 

なぜおうち時間は早く過ぎてしまうのか!?

 

心待ちにしていた週末の休みが気が付いたらあっという間に終わっていたということ経験がある方は多いと思います。気が付いたら日曜日の夜になっていて、また月曜日が始まるのに憂うつになるという方も多いかもしれません。

また、年齢と共に感じる時間が短くなってきたなと感じるという方も多いかと思います。小さい頃は長く感じていた一日や一週間、一年も大人になればなるほど、なんだかとっても短いものに感じているという方も多いかと思います。そこには、こんなメカニズムがあると言われています。

 

ジャネーの法則

一つにジャネーの法則というのがあります。ジャネーの法則とは、「主観的に記憶される年月の長さは年少者にはより長く、年長者にはより短く感じられる」という現象のことです。

 

例えば、5歳の人の一年というのは1/5ということになりますが、50歳の人の一年というのは1/50ということになり、時間の早さというのは年齢と共に加速して感じるというものです。

 

認識する出来事の数

もう一つ時間が早く感じる要因としては、物理的な時間は同じでも、私たちが心的な時間の長さは、認識する出来事の数が多ければ長く、認識する出来事の数が少なければ短くなると言われています。

 

特に大人になると複数の出来事を一つのまとまった出来事としてとらえてしまうために早く感じてしまうというものです。例えば、子供の頃はご飯を食べるということもみそ汁を飲む、おかずを食べる、ご飯を食べる、デザートと食べると細かく認識していたのが、大人になるとご飯を食べるということでしか認識しなくなるため、早く感じると考えられています。

 

それは毎日をルーティン化して細かい認識をしない方が脳としては楽をできるため、どんどん細かい部分を追わなくなり、大人の時間はどんどん圧縮される方向へ向かっていくというわけです。

 

おうち時間が早く過ぎてしまうのは、年齢的に早く感じているという要因と、変わり映えのしない認識することの少ない出来事をルーティン的に繰り返しているためという要因によって、生じていると考えることができます。

 

おうち時間を長く充実したものにする方法!?

 

では、おうち時間を充実したものとするにはどのようにしたらいいのでしょうか。先ほどの要因のうちコントロールできるものとして、年齢はコントロールすることはできません。しかし、体験する出来事の数というのはコントロールすることができます。

 

①体験を増やしていく

一番有効な方法は、楽しみながら一日に体験する出来事を増やしていくということです。当然ですが、体験することを増やしていくことによって、その日一日は充実したものとして過ごすことができるでしょう。

 

皆さんにもどこかに出かけて新しい体験をした日はなんだか一日が長く感じたという経験があるのではないでしょうか。それは様々な体験を認識した結果、一日が長く感じるということが起こっていると考えられます。

 

家で今まで読まなかった本を読んでみたり、新しい音楽を聴いた見たり、今までみなかったような映像を見てみたり、Youtubeではじめてみる動画を探してみたり、家の近所の散歩コースを少し変えてみたり、いつもと違うスーパーまで買いものをしたりなど、普段とは違う行動を取ってみるというのが効果的だったりします。

 

ただ、おうち時間の過ごし方としてなかなか体験を増やしていくことが難しいという人もいるかもしれませんので、そのような人は次の方法を行ってみるというのもおすすめです。

 

②小さなことに目を向けて認識してみる

おうち時間ではなかなか新しい体験を増やすことは難しいそんな方も多いかと思いますので、そんな人は小さなことに目を向けて細かい行動として認識してみるということです。

 

例えば、いつもの家を掃除するというものも、家を掃除するというように認識するのではなく、掃除機のコードを出して、ノズルをつけて、電源を入れて、まずは玄関から掃除を始めて~というように細かく行動を認識していくことが良いと言われています。つまり、細かいところに気をつかる準備をしておくということです。

 

それは食事を摂る際もそうですし、お風呂に入る際も細かいことに気を留めていくだけで長く充実したものと感じることができるというわけです。また、細かく自分の動作に気を配ることは、実は心が落ち着くことができると言われています。以前まとめた食事を丁寧に認識しながら摂る方法と、お風呂に丁寧に入る方法を貼っておきますので、よければこちらも確認してみて下さい。

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③代謝を上げてみる

代謝が落ちているときは、人は時間が早く感じて、代謝が上がっているときは、人は時間がゆっくり感じてしまいます。のんびりと過ごしていると、なんだか早く時間が過ぎてしまい、スポーツなどをしていると、時間はゆっくりと過ぎるように感じるというわけです。

 

運動をしてみたり、サウナに入るとことで代謝を上げることで時間をゆっくり感じることは可能です。しかし、もっと有効な方法としては、早めに起きるということです。お休み時間になるとどうしても長く寝てしまう人がいます。

 

そこを頑張って早く起きてみると物理的な時間も長く感じることができますし、代謝が上がっている時間も長く(通常は起床後3時間後に上がる)なるためにおうち時間であっても充実して過ごすことができるというわけです。

 

体感時間をコントロールして充実した時間を過ごす方法のまとめ

 

今回は、埼玉県さいたま市緑区のJR武蔵野線東浦和駅徒歩1分でカウンセリングを行う心の専門家である臨床心理士・公認心理師の筆者が、体感時間が年齢と共に早く感じてしまうメカニズムについてお話した上で、体感時間をゆっくりと感じるために充実したおうち時間を過ごすための方法として、経験を増やす、小さいことを認識する、代謝を上げるという3つをご紹介しました。

 

また、今回の方法の中には含めませんでしたが、人は怖い思いをすると体感時間が長く感じると言われています。例えば、お化け屋敷やホラー映画を見てみるというのは時間を長く感じたくそういうものが好きという人は取り入れてみてもいいでしょう。

 

今回のまとめに関する疑問や感想はコメント欄までお願いします。また、当カウンセリングオフィスのカウンセリングをご希望の方は、お申込みページまでお進みください。

 

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