アドラー心理学が8回でわかる~第2回「課題の分離」~

アドラー心理学が8回でわかる~第2回「課題の分離」~

皆さん、こんにちは。

今回から連続8回で嫌われる勇気という本が発行されて以降話題になっている、アドラー心理学において中心的な考え方を一つずつ取り上げて、皆さんにご紹介したいと思います。

第2回目の今回は「課題の分離」というタイトルで埼玉県さいたま市東浦和でカウンセリングを行う心の専門家である臨床心理士・公認心理師の筆者が、皆さんにお話していきたいと思います。前回の内容をご覧になっていない方はまずは第1回の方も見てみてくださいね。

アドラー心理学について学ぶ!?

まず簡単に皆さんにアドラー心理学がどのようなものであるのかというを、お話していきたいと思います。

アドラー心理学(個人心理学)とは、心理学者のA.アドラーによって作られた心理学の様々な技法の総称です。

アドラーは人間の人格を意識や無意識に分けずに(全体論)何かその人なりの目的に向かって進んでいる(目的論)その人が正しい目標に向かって歩んでいく勇気づけを主眼におく勇気の心理学と言われています。

あらゆる対人関係の解消や自分を変えて一歩踏み出すヒントを授けてくれる(使用の心理学)のがアドラー心理学の大きな特徴として挙げられます。

そんな生活にヒントを与えてくれる使用の心理学であり様々あるアドラー心理学のうち、今回は課題の分離についてお話していきたいと思います。

アドラー心理学における課題の分離とは!?

皆さんは日々生活をしている中で、仕事での責任や、家族での責任、自分への責任など、様々な責任や課題をもって生活しています。日々、皆さんは自分はどのような課題について取り組むべきかということに関して、取捨選択しながら生活をしています。

ある人はこれらの責任から逃れて無責任になる人がいる一方で、責任がどんどん増えていく責任感の強すぎる人がいたりします。責任感が強いのは悪いことではありませんが、あまりに責任感を背負いすぎると人は時につぶれてしまうことがあります。

例えば、仕事での責任を果たして夜遅くまで残業をした上で、家族への責任を果たさないといけないと休みの日は家族サービスをして、体を壊してしまうというのが責任を背負いすぎている状態かもしれません。

そうならないようにするために大切になってくるアドラー心理学の考え方が、課題の分離という考え方になります。責任の中にはよくよく考えると自分が請け負わなくてよい課題というのもあったりします。このように自分の請け負う課題なのか、それともわざわざ自分が請け負わなくてもよい課題なのかを分けることが課題の分離になります。

実はこの課題の分離ができていないことが日常生活ではよく起きてきます。例えば、子供部屋が散らかっているからと親が片付けないといけないと考えるのは、もしかすると親が子供の課題を奪っている場合もあるのです。

また、例えばAさんが頼まれていた仕事をAさんが終わらずに助けを求めてきた際に、自分も大変な仕事を抱えているのに無理して引き受けるのは、もしかすると本来はAさんの課題を引き受けている場合もあるのです。

課題の分離の方法としては、何か背負うものが多いなと感じるときに「これは誰の責任だろうか?」「これは誰の課題だろうか?」というように自問自答してみるのがいいでしょう。

そのように一歩引いてみて冷静に眺めることが大切です。課題を分離できたら、あとは自分の課題に集中して、自分の課題ではないものには手を出さない勇気も必要です。

課題の分離から共同の課題へ

自分の課題と自分の課題ではないものを分かるというのは、なんだか寂しい気がするかもしれません。そんなときによいものとして共同の課題というものがあります。

課題には、①自分の課題、②相手の課題、③自分と相手の共同の課題の3つのパターンがあります。3つ目の課題が共通の課題というものです。

例えば、子供部屋が散らかっているが親が子供部屋を掃除するのは子供の課題だからと全く手を出さないのではなく、子供と話し合って掃除機は一緒にかけるなど共同の課題とする。

例えば、多くの仕事を頼まれてしまって仕事の分担を頼んできたAさんと、自分も仕事量が多くそれはAさんの課題だからとはねのけるのではなく、共同の課題として一緒に業務量の調整を上司にお願いする。

このように自分の課題と相手の課題というを分ける課題の分離の後に、必要に応じて自分の課題を相手に手伝ってもらったり、相手の課題を自分が手伝う共同の課題へとしていくことが大切であるとされています。

他人の課題を自分の課題にしないというのが課題の分離ですが、自分で抱えきれない課題がある時は、交渉次第で相手と共同の課題へとすることができるのです。

~第2回「課題の分離」~のまとめ

今回は、埼玉県さいたま市緑区東浦和でカウンセリングを行う心の専門家である臨床心理士・公認心理師である筆者が、アドラー心理学の中から中心的な考え方である課題の分離について皆さんにお話しました。

今回のまとめから、誰の責任かを明らかにして自分の課題と相手の課題とをわける課題の分離で、自分の課題に集中してみてはどうでしょうか。このように課題の分離を上手に用いることによって、物事にすっきり対応できるかもしれませんよ。

今回のまとめに関する疑問や感想はコメント欄までお願いします。また、アドラー心理学の方法を用いてカウンセリングを受けたいという方は、是非当カウンセリングオフィスのカウンセリングのお申込みページまでお進みください。

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