心理学者やカウンセラーのあなたを元気にする名言や格言

 

皆さん、こんにちは。

 

心理学者やカウンセラーは人の心の研究を行ったり、心の病を治療する方法を模索してきたりした人達です。そんな心理学者やカウンセラーが残した名言や格言の中には、私たちの生活を勇気や元気を与えてくれる表現が多く隠れていたりします。

 

そこで今回は、埼玉県さいたま市のJR武蔵野線東浦和駅徒歩1分でカウンセリングを行う臨床心理士・公認心理師の筆者が、ご覧になっている皆さんが元気になるであろう心理学者やカウンセラーが残した名言・格言について、その人の人とのなりを簡単にお話した上で、ご紹介していきたいと思います。

 

アルフレッド・アドラーが残した名言・格言

アルフレッド・アドラーとは

 

アルフレッド・アドラーは、近年、嫌われる勇気という本で再注目されている心理学者・カウンセラーです。良好な人間関係を築くために様々な理論を打ち立て、勇気の心理学や使用の心理学と呼ばれるアドラー心理学(個人心理学)を創始しました。

 

アドラーは、オーストリアの裕福な家庭の7人兄弟の次男として育ちました。幼いころにくる病という骨が曲がってしまう病気のために思うように体が動かせないことがあったり、肺炎で生死の境をさまよったり病弱な子供時代を過ごしました。そこから医学の道を目指し、劣等感など自身の理論も発展させていきました。

 

第一次世界大戦で軍医として従軍してから、理想の世界を作るためには一人一人が共同体感覚を持つ重要性を見出しました。アメリカに渡ってからはその生涯を終えるまで講演活動や診療活動に力を発揮しました。

 

アルフレッド・アドラーの名言

 

すべての人は劣等感を持っている。しかし、劣等感は病気ではない。むしろ、健康で正常な努力と成長への刺激である。

 

アドラーはくる病のために身長が小さかったと言います。そのために発展させたいうのが、劣等感という考え方です。劣等感は誰しも持っているもので、それでふさぎ込んであきらめてしまうような人も居ます。

 

しかし、ドラーはそんな劣等感をばねに変えて大きく成長してしまえと言います。スポーツが苦手なら、自分の得意な勉強を頑張ってみたり、容姿に自身がないならメイク術を学んでみたり、皆さんのもっている劣等感も上手に使ってみてはどうでしょうか。

 

人は一人では生きられない。人生は仲間に関心を持ち、全体の一部であり、人生の幸福に貢献することである。

 

アドラーは一対一の関係から他者やひいては宇宙まで関心を広げる共同体感覚の大切さを説きました。自分一人くらいポイ捨てをしても大丈夫だろうというような感覚が、たちまち近くがゴミだらけになってしまうように、一人一人が全体を意識した行動を取ることが大切であるとアドラーはしています。

 

また、このように個人は全体の一部であり、個人は全体と共に生きていることを実感することが健全な人間関係を維持して、心の悩みを解決して、ひいては幸福にもつながるとアドラーは結論付けました。皆さんもまずは身近な家族や職場などに貢献するところから始めて、幸せてになってみてはどうでしょうか。

 

河合隼雄の残した名言・格言

河合隼雄とは

 

河合隼雄先生は、日本での心理学者やカウンセラーの地位を高めた日本を代表する心理学者・カウンセラーです。京都大学名誉教授であられ、文化庁長官を務められました。日本で一番権威のあると言っても過言ではない、臨床心理士というカウンセラーの資格整備にも貢献しました。

 

河合隼雄先生は京都大学の数学科を卒業されたのち、高校の数学の教師をやりながら心理学を勉強し始めて、日本で初めてユング研究所のユング派分析家の資格を取るという経歴をもっています。

 

その後、日本に非言語的なコミュニケーションが多いため有効だろうと箱庭療法を広めました。第16第の文化庁長官に就任して、その後も多くの講演活動や執筆活動を行い、2007年に惜しまれつつ亡くなられたのが河合隼雄先生です。

 

河合隼雄の名言・格言

 

ふたつ良いことさてないことよ。ふたつ悪いことさてないことよ。

 

この言葉は、河合隼雄先生の代表著作である「こころの処方箋」に書かれた言葉です。この言葉は、一つ良いことがあると連続して良いことが起こることはなかなかないよ、逆に一つ悪いことがあると連続して悪いことが起こることもなかなかないよという意味です。これだけでなんだか救われる感じがある人もいるかもしれません。

 

さらに本の中で、人は人間はよいことづくめを望んでいるので、何か嫌なことがあると文句のひとつも言いたくなってくるが、そんなときに「ふたつよいことさてないものよ」とつぶやいて、全体の状況をよく見ると、なるほどよく出来ている、と微笑するところまでゆかなくても、苦笑ぐらいして、無用の腹立ちをしなくてすむことが多いと言っています。

 

思い通りにならないことこそ、ほんとうに面白いことだと思うんですよね

 

皆さんは何か思い通りにならないようなことにいら立ったりストレスを感じていたりしないでしょうか。河合隼雄先生はこのように思い通りにならないことこそ、本当は面白いことだと言います。そこに面白さを見いだせるからこそ長く人の心の探求ができたのでしょう。

 

今は自分の思い通りに行くことがありすぎる時代ですが、いくらお金を払っても絶対に思い通りにならないのが家族だったり、特に子供だったりするとも述べています。人というものの心理に向き合ってきた河合隼雄先生ならでわの言葉ですね。

 

ミルトン・エリクソンの名言・格言

 

ミルトン・エリクソンとは

 

ミルトンエリクソンという人をご存じない方も多いと思いますが、実は20世紀最大のカウンセラーと呼ばれていた人で、催眠療法を含め様々な心理療法に長けており、多くのカウンセリング事例から、その後、家族療法や短期療法などの発展に大きく寄与した人物として有名な心理学・カウンセラーです。

 

ミルトンエリクソンは、幼少期よりポリオや色覚異常、読字障害など様々な困難に合いながら成長していきました。青春期は、ポリオで目しか動かせないような状況でしばらく過ごさなくていけない状況にあったと言います。また、医師に明日の朝までと余命を言い渡されたこともあったようです。

 

そのような状況から強い意志で回復して、医学と心理学を修めて催眠療法の道に進んでいきました。その後もポリオの後遺症である痛みに苦しみながらも、精力的に治療や講演を行い、彼のセラピーを受けたいという人や、どういうに彼のようなセラピーができるのかを学びたい人で晩年は絶えなかったと言います。

 

ミルトン・エリクソンの名言・格言

 

あなたには自分を癒す能力と健康になる能力がある。

 

これはミルトンエリクソンが、外出できなくなってしまった女の子に言った言葉である。この言葉に代表されるように、ミルトンエリクソンは、患者が持っている健康になるための力を信じており、それを引き出すためのお手伝いをしていたということがわかる話である。

 

私たちも何か今は問題や課題を抱えてどこか調子が悪くなっていたりするかもしれない。しかし、自分には自分を癒していく力があるということを思うだけでも、少し今の問題に対処したり、立ち向かう上で勇気をもらえる言葉かもしれない。様々な障害を乗り越えて生きてきたエリクソンならではの言葉のように思う。

 

病気は患者の生活体験のほんの一部に過ぎない。どんな病気を患っているにせよ、患者はいつでも自分自身について、何かしら評価できる点を見つけることができる。

 

このような言葉に代表されるようにエリクソンは、ないところに注目するのではなく、あるところに注目するべきでそれを使うべきだと言いました。カウンセリングではユーティライゼーションという考え方でエリクソンの代表的な考え方の一つです。

 

私たちはどうしても他者と比べて足りていないところや欠点などに目が行ってしまいがちです。しかし、今持っている素晴らしい部分を再確認することによって、今持っているものでも何か使えるものがあったり、役立つものがあるかもしれません。この何かしらの評価できる点を見つける姿勢がとても大切ということです。

 

心理学者やカウンセラーのあなたを元気にする名言や格言まとめ

 

今回は、埼玉県さいたま市緑区のJR武蔵野線東浦和駅徒歩1分でカウンセリングを行う臨床心理士・公認心理師の筆者が、心理学者やカウンセラーが残したあなたを元気にする名言についてご紹介いたしました。

 

実は、今回ご紹介しきれなかった名言もたくさんあります。また、別の機会に心理学者やカウンセラーが残したあなたを元気にする名言を皆さんにご紹介したいと思います。良ければ次回もお楽しみにしていてください。

 

今回のまとめに関する感想や質問はコメントお願いします。また、当カウンセリングオフィスのカウンセリングをご希望の方は、以下よりお申込みページまでお進み下さい。

 

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