臨床心理士はどのようにメンタルヘルスをケアするのか

 

皆さん、こんにちは。

 

皆さんは、普段自分のメンタルヘルスの健康をどのように管理しているでしょうか?あまり気にしていないという人や、日々いろいろと気を使って生活しているという人など、様々いると思います。

 

今回は、日々クライエントの話を聞いている臨床心理士などのカウンセラー業の人が、どのように自分たちのメンタルヘルスをケアしているのかということを、埼玉県さいたま市緑区でカウンセリングを行う、臨床心理士・公認心理師の筆者が、ランキング形式でお話していきたいと思います。

 

自分のメンタルヘルス不調のサインの気付き方

 

 

 

先生、自分のメンタルヘルスがどうなったら不調かというのがわかりません。ストレスが溜まっているなと思う時はあるのですが、何かメンタルヘルスのケアが必要なわかりやすいサインというものはありますか?

 
 

メンタルヘルス不調のサインは、主に身体に出る人、心に出る人、行動に出る人の3つのパターンがあります。人それぞれ出やすいポイントは違っていて、私なんかは風邪を引きやすくなったり、お腹の調子が悪くなったり、身体に出ることが多いかなという感じです。自分はどの部分にでやすいか考えながら、読んでみて下さい。

 

 

メンタルヘルスの不調のサインというのは、実は人それぞれで出やすい場所とそうでない場所があったりします。主に身体、心、行動という3つの場所に出ると言われており、人によっては複数の場所で出る場合もありますし、一つの場所で多く出る場合もあります。自分はどのようなところに出やすいか、今までの経験を振り返りながら読んでみて下さい。

 

①身体に出る

風邪を引きやすくなった

胃腸の調子が悪くなった

・頭や肩、腰に痛みが出るようになった

・古傷がなんだかうずくような気がする

 

このような身体面で現れる身体の不調は、もしかするとストレスによるメンタルヘルスの不調のサインかもしれません。時には胃潰瘍などの病気に繋がってしまうこともあり、今までを振り返ってこのようなことが多かったという人は、注意が必要かもしれません

 

②心に出る

イライラしすぎてしまった

不安になり過ぎてしまった

・なんだか悲しくなってしまった

・抑うつ的になり気持ちが沈んでしまった

 

このような心理面で現れる心の不調や変化は、もしかするとストレスによるメンタルヘルスの不調のサインかもしれません。時にはうつ病や適応障害、不安障害など心の病に発展してしまう可能性もあるため、今まで振り返ってこのようなことが多かったという人は、注意が必要かもしれません。

 

③行動に出る

お酒を飲みすぎてしまった

ご飯をいっぱい食べてしまったor食べれなくなってしまった

・家族や友達強く当たってしまった

・寝すぎて起きられないor寝られなくなってしまった

 

このような行動面で現れる行動の増減の変化は、もしかするとストレスによるメンタルヘルスの不調のサインかもしれません。時にはアルコール依存症や摂食障害、睡眠障害など心の病に発展してしまう可能性もあるため、今まで振り返ってこのようなことが多かったという人は、注意が必要かもしれません。

 

皆さんもストレスを感じたときに今、ご紹介したような変化が何かあったりしないでしょうか?もしもこれが自分に当てはまるなというのがあれば、そこをメンタルヘルスの不調のサインとしてみてあげるといいと思います。また、そのストレスサインが見られたら、是非、これからご紹介するようなメンタルヘルスケアベスト5をやってみて下さい。

 

臨床心理士が実践するメンタルヘルスケアのベスト5

 

 

自分のメンタルヘルスが不調になるサインについてわかりました。心理の専門家である臨床心理士の先生が実際どのような方法でメンタルヘルスをケアしているのかを聞けたら、自分の参考になりそうです。教えて下さい。

 
 

臨床心理士全体がこれから紹介するようなことをやっているわけではないかもしれないけど、私がおすすめするメンタルヘルスをケアする方法のベスト5をご紹介したいと思います。何かやってみたいなと思うものからやってみて下さい。

 

 

メンタルヘルスの不調のサインがわかったところで、臨床心理士・公認心理師である筆者が実践するメンタルヘルスケアの方法のベスト5を皆さんにご紹介していきたいと思います。是非、取り組みやすそうなものを見つけてみて取り組んでみて下さい。

 

第5位 森林浴散歩

第5位は、自然豊かなところを森林浴をしながら散歩をするという方法です。ストレスの軽減やリラックスとしては、自然豊かなところでマイナスイオンを浴びながら散歩するのが良いとされています。ただ、散歩をするだけでも良いと考えていますが、近くにお気に入りの自然の多い散歩コースがあるので、私の場合はそこを散歩していたりします。

 

ある研究によると、都会よりも自然豊かな田舎の方が心の病気にかかる割合が少なく、心の研究を保てるというものがあります。つまり、自然の力を借りながら、散歩で身体を適度に動かすというのはよいメンタルヘルスケアの方法と言えるでしょう。

 

皆さんも、自然豊かなところで自然に触れながら散歩するというので、気持ちがスッキリしたという経験もある方も多いのではないでしょうか。ストレスが溜まっていたり、心が疲れている時は、自然からエネルギーをもらってみるというのが有効な方法と言えるでしょう。

 

第4位 カウンセラーノート

第4位はカウンセラーノートを書くという方法です。カウンセラーノートを書くという方法は、まず自身の辛い気持ちを書いて、それに対して温かい言葉を返すという方法です。ノートを用意して、そのノートの左側に自身の辛い気持ち、もやもやした気持ち、ごちゃごちゃした頭の中身を書いていきます。

 

次に少し時間を取って気持ちが落ち着いたタイミングで、ノートの右側に左側の内容を受けて温かい言葉を返します。これは気持ちを書くというだけで気持ちが落ち着き、頭の整理ができますし、その後の温かい言葉を自分でかけることで、感情としてもおさまりがよくなります。

 

なんだか、自分の中にしまっておいたら自分の調子が悪くなってしまいそうな出来事がおきた時などに実践する方法で、書いてみるというのだけでも心と頭が整理されて、その後に見返すことで十分に距離を取ることができるので、是非、むしゃくしゃするようなことがあった時にやってもらい方法です。

 

第3位 アイスヒート法

第3位はアイスヒート法という方法です。心身の疲労を回復する入浴法として、スタンダード大学で研究されてきたのが、このアイスヒート法というものです。サウナと水風呂のように、温かい状態と冷たい状態を短い時間(1分間程度)で何度か繰り返すという方法です。

 

これはサウナが好きという人は是非ともおすすめしたい方法で、いわゆるサウナ―の人たちがいう整うという状態を体験することによって、心と身体を整えていくという方法です。私もサウナのある温泉施設などでは実施することもある方法です。

 

自宅で行うとすると、冷たいシャワーを浴びるのと、温かいお風呂に入るというのを繰り返すことによって、身体の疲労回復がなされて、心も入浴という方法でリラックスできるというものです。サウナが好きな人はよくわかると思いますが、何ともいえない心地よさを感じることができる、リラックスできるおすすめの方法です。

 

第2位 マインドフルネス

マインドフルネスという瞑想法は、心身の疲労を癒したり、ストレスを軽減する方法として注目されています。自身の頭に浮かんできたもやもやから自然と距離を取っていき、自分から手放していくというものです。

 

実際にGoogleやAppleなどの企業では実施されていたり、企業経営者などストレスの多い人達も実践して心身共に整える方法として注目されているものです。私も定期的に時間を取って行うように心がけていたりします。

 

始めに呼吸を整えた上で、その後、イメージや実際の行動を用いて心を整えていきます。具体的な方法については、以前の記事でご紹介しているので、以下からご覧ください。

 

マインドフルネス瞑想という心や頭のざわつきを落ち着ける方法を臨床心理士が解説

 

第1位 感謝行を行う

記念すべき第1位は感謝行を行うという方法です。これから少しだけ怪しい話をします。これは龍谷大学臨床心理学の教授の東豊先生のお話が元のもので、肌に合わないなという方は、読み飛ばしてみて下さい。ただ、とても自分のメンタルヘルスを良好に保つには良い方法で、実は私も毎日実践している方法だったりします。

 

東豊先生は、この世にはネガティブな出来事を引き起こすネガティブな要素(怒り、恨み、嫉みなど)とポジティブな出来事を引き起こしてくれるポジティブな要素(愛、感謝、勇気など)があるとして、ポジティブな循環(好循環)を日々の生活で起こすには、ポジティブ要素を溜めておく必要があると言います。

 

そんなポジティブな循環を引き起こすためには、「ありがとう」という感謝の言葉を使うのが大切で、朝起きたときに「ありがとう」と3回、夜寝る前に「ありがとう」と3回いうことによって、日々の生活や家族、ご先祖様に感謝を示して、メンタルヘルスを良好にしようという方法です。ただ、「ありがとう」と気持ちを込めて言うだけの方法ですが、なんだか心が温かい感じになってくる不思議なものです。手軽にできるので、騙されたと思って是非毎日やってみて下さい。

 

臨床心理士はどのようにメンタルヘルスをケアするまとめ

 

今回は、埼玉県さいたま市緑区のJR武蔵野線東浦和駅徒歩1分でカウンセリングを行う臨床心理士・公認心理師の筆者が、メンタルヘルスが不調になった際のストレスサインについてご紹介した上で、臨床心理士がどのように自分のメンタルヘルスをケアするのかという方法をランキング形式でお話しました。

 

今回、ご紹介した方法は実はどれも自信をもって皆さんに実践してもらいたい方法で、特に最後にご紹介した1位の感謝行という方法は、とても効果抜群の方法です。感謝行を行ったという人が、何か急に毎日が楽しくなったという話や、今までよりも幸せになりましたという話を聞くこともあります。

 

今回のまとめに関する感想や質問は、コメント欄までお願いいたします。また、当カウンセリングオフィスのカウンセリングをご希望の方は、以下をクリックしてお申込みページへとお進み下さい。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です