他者の影響を受け過ぎないため対処のコツ!?

 

皆さん、こんにちは。

 

今回は、埼玉県さいたま市緑区東浦和でカウンセリングを行う心の専門家である臨床心理士・公認心理師である筆者が、共感や同調してしまい他者の影響を受け過ぎる人のために、そのようにならないコツをご紹介したいと思います。

 

実際に臨床心理士・公認心理師などのプロのカウンセラーも共感や同調しすぎて自分自身がダメにならないために実践している方法についてのご紹介です。

 

他者からの影響を受けすぎてしまい気持ちが引っ張られてしまい辛いという方や、何か自分というものがあいまいで流されてしまい苦しいという方に読んでもらいたいお話になっています。

 

他者の影響を受けやすい人とは!?

 

まず始めに他者の影響を受けやすいとはどのようなことなのかというのを見ていきたいと思います。

 

他者からの影響を受けやすいということは、良く言えば他者の意見を聞き、自分自身が開けているということです。つまり、共感性や同調しやすいというパーソナリティがあなたにあるということです。主に最近話題のHSPやHSCの人はこの傾向にあると言われています。

一般的に自分と他者を区別する精神的な境界が強い人というのは、自分と他者の違いがはっきりしているため、他者の影響を受けにくいと言われています。しかし、その反面、共感性や同調しやすさという部分にかけるという一面もあるかもしれません。

 

他者の影響を受けやすいというのは、実は今紹介したように良い面というもの存在しています。しかし、あまりに他者の影響を受けやすいと、過剰に共感や同調をしすぎてしまったために、自分の心や身体に影響が出てしまうこともあるかもしれません。

 

例えば、誰か自分の身の周りの人がひどく落ち込んでいると、その人に影響されてしまいその人以上にひどく落ち込んでしまうかもしれませんし、誰か自分の周りの人がひどく怒っていると、その人に影響されてしまいその人以上に怒ってしまうかもしれません。

 

今回は、このように他者に共感や同調しすぎてしまうがゆえに生きずらさを感じている人が、少しでも生きやすくなるための、実はプロのカウンセラーも自身が共感しすぎて辛くならないための方法をご紹介したいと思います。

 

他者の影響を受け過ぎないためのコツ!?

 

それでは早速他者の影響を受け過ぎないためのコツについて皆さんにご紹介していきたいと思います。

 

①自分軸を持つ

 

一つ目にご紹介する他者の影響を受け過ぎないためのコツとしては、自分軸を持つということです。他者の影響を受けやすいということは、実は自分軸が曖昧であると言い換えることができます。そのために大切になってくるのが、自分軸を持つということなのです。

自分軸とは、自分の本音、自分の気持ち、自分のしたいこと、自分のやりたいことなど、自分に関する考えです。自分はこういう人だ、自分はこういう考えを持つ、自分はこうありたいなども自分軸になります。このような自分軸を確認することが、他者の影響を受けないためのコツになります。

 

共感や同調しやすい人は、自分の本音を押し殺していたり、無視していたり、抑えてきたりした結果、自分軸が曖昧になって、他人軸で生きていく癖がついてしまっている方が多くいます。そのために、今一度自分軸を持つことが大切になってきます。

 

では、どのようにして自分軸を持つのかというのをご紹介していきたいと思います。具体的には自分に様々な質問をしていき、それに答えることによって自分と言うのを浮き彫りにしていくというのがとても有効の方法です。

 

しかし、自分への多くの質問というとなかなかなかったりするのが現実かもしれません。そこでおすすめなのが、前田裕二著のメモの魔力という本の巻末に乗っている自分を知るための1000問という問いに答えていくという方法です。

 

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1000問に答えることで、自分というのがどのような人なのかというのが明確になっていき、自分軸というものがはっきりしていくかもしれません。

 

また、なかなか1000問を答えるのは大変だという方や、本を購入できないというような方は、自己分析の方法にアメリカの心理学者のクーニとマックパーランドが開発した20答法という方法があります。

どんなものかというと、「私は~」で始まる文章を20文完成させるという方法です。具体的には「私は男性だ。」「私は32歳だ。」「私は東京に住んでいる。」というように文章を完成させていきます。制限時間は5分~10分程度で、当然ですが正解はありません。

 

このように20問の「私は~」からを書いていく事で自分というものが明確になっていき、自分軸がわかるという方法です。簡単にできますので、少し時間があるときにやってみると自分軸を明確にできるかもしれません。

 

このようの方法を用いて自分軸を明確にしていくというのが、他者の影響を受けないためのコツとしての一つ目です。

 

②課題の分離をする

 

二つ目にご紹介する他者の影響を受け過ぎないためのコツとしては、課題の分離を行うという方法です。課題の分離とは、アドラー心理学における考え方の一つで、自分の課題と相手の課題を明確にわけるというものです。どのような状態が課題の分離ができている状態かを見ていきたいと思います。

(課題の分離ができていない状態)

 

職場で同僚が多くの仕事を抱えており大変だと、あなたに助けを求めてきました。そこであなたもやらなくてはいけない仕事があるものの、同僚の気持ちに同調して大変だからと手伝い、結果としてあなたが一番つらくなってしまったということがあったとしましょう。これは、本来は同僚が抱えている課題をあなたがうまく分離できなかったために、結果としてあなたが辛くなってしまったという課題の分離ができていない状態です。

 

(課題の分離ができている状態)

 

職場で同僚が多くの仕事を抱えており大変だと、あなたに助けを求めてきました。しかし、あなたもやらなくてはいけない仕事が同僚と同じ程度あることを伝え、手伝えないと断りました。このように、同僚の課題は同僚の課題、自分の課題ではないと分けることが、課題の分離をしている状態です。ただ、ちょっとこれでは冷たいなと感じた方も居るかもしれません。そんな時の方法として、共同の課題にするというものもあります。

 

(課題の分離から共同の課題へ)

 

職場で同僚が多くの仕事を抱えており大変だと、あなたに助けを求めてきました。しかし、あなたもやらなくてはいけない仕事が同僚と同じ程度あることを伝え、手伝えないと断りました。そして、同僚とあなたとで仕事量について一緒に上司に少し調整してもらえたり、期限を変更できないかという話をしに行くことにしました。このように、同僚は同僚の課題、自分の課題ではないと分ける課題の分離の後に、でも仕事量が二人とも多いよねとその部分を共同の課題として一緒に上司に相談にいくというのが、課題の分離から共同の課題にしていくというものです。

 

これらはあくまで一つの例ですが、相手の課題は相手の課題として、自分では引き受けずに、共同する必要がある部分は共同の課題としていくというのも、他人の影響を受けないやり方として有効な方法です。

 

他人の影響を受けないコツのまとめ

 

今回は、埼玉県さいたま市東浦和でほんだカウンセリングオフィスを営む、心の専門家である臨床心理士・公認心理師の筆者が、他人の影響を受けやすい人がどのような人であるのかを解説してから、他人の影響を受けないコツとして、自分軸を持つことと、課題の分離を行うという2つの方法をご紹介させて頂きました。

 

他人からの影響は、少なからず誰しも受ながら生活をしているものです。しかし、受けすぎてしまうのはとても生きずらくなってしまいます。

 

今回ご紹介した方法を参考に、適度に他人からの影響を受ける程度になって、生活できると良いでしょう。今回のまとめへのご質問や疑問点、カウンセリングがご希望の方は、当カウンセリングオフィスのカウンセリングをご利用下さい。

 

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