感謝行という人生の流れを変えるちょっと不思議な方法

 

皆さん、こんにちは。

 

今回は、皆さんの人生を場合によっては大きく変えてしまうかもしれない、物事の考え方と、簡単にできる流れを変える感謝行(かんしゃぎょう)という方法について、埼玉県さいたま市緑区でカウンセリングを行う臨床心理士・公認心理師の筆者が、お話していきたいと思います。

 

今回のお話するのは、実はここ最近、カウンセリングに来るクライエントにお話することの多いもので、このお話をするだけで、今までの問題が解決したという状況になったり、今までの自分から変わりましたという人もいたりするものです。今の人生や自分の考え方を変えたいという方に是非とも知ってもらいたいお話になっていますので、良ければ最後までお読みになってください。

 

感謝行の基盤となるシステムズアプローチという心理療法

 

今回は、皆さんにご紹介した感謝行というものの基盤には、システムズアプローチという心理療法についてお話していきたいと思います。

システムズアプローチとは、簡単に説明すると物事を原因と結果というように単一の線によって捉えるのではなく、原因になっていたものが結果になることもあるし、結果になっていたものが原因になることもあるというものです。

 

線ではなく、円で循環しているようなシステムをなしているとみて、そのシステムに対して何らかの解決するようなアプローチを行っていくというのが、システムズアプローチです。

 

イメージとしては、風が吹けば桶屋が儲かるというような感じです。巡り巡って何か問題が起きていくということです。具体的な例で考えてみるとわかりやすいと思うので、皆さんの周りにもあるかもしれない家族の例で考えてみます。

 

父親が在宅ワークでイライラとする→父親が母親に強い物言いをする→母親は父親に強く言われてイライラする→母親は子供に勉強しなさいと強い物言いをする→子供は勉強をしたくないので騒ぐ→父親は子供がうるさいとイライラする

 

このような流れでもしかするとただの原因と結果というような見方ではなく、すべてが繋がって今の状態が起きているかもしれないというものの見方がシステムズアプローチのものの見方になります。

 

このようなシステムズアプローチの考え方から来ているのがこれからご紹介する感謝行というものです。ここでは、システムズアプローチはすべて繋がっていると考えるんだなということを理解してもらえれば大丈夫です。

 

あなたの人生の流れを変えるちょっと不思議な感謝行

 

先ほど、システムズアプローチではすべてのものごとは繋がっていると捉えるとお話いたしました。そこには、人の感情や行動などのも繋がっているということです。先ほどの例で、感情としてイライラしている父親は、行動として母親に強く当たるということをしていました。

 

感謝行は、この感情の部分にメスを入れていき、自分の気持ちと整えていき、さらには行動も良いものに、ひいては家族関係や自分の周りの人すべてを良い方向に進めていくようなものです。

この感謝行は、龍谷大学の臨床心理学の教授であられる東豊先生が考案した方法で、先生の著書である「超かんたん 自分でできる 人生の流れを変えるちょっと不思議なサイコセラピー」の中で紹介されているものです。

 

東豊先生は、現役で活躍されている心理療法家の中ではもしかすると日本で一番かもしれないというほどのカウンセリングの名手で、今回ご紹介している感謝行以外にも様々なカウンセリングの方法やテクニックを考案されてきた先生です。

 

それでは、感謝行の仕方についてどのようなものかをみていきたいと思います。感謝行はいたって簡単な方法で行うことができるものです。目指すところは先ほど述べた、感情の部分をポジティブにしていくことによって、自分の行動やそれを取り巻く環境も、システムズアプローチの考え方から変えてしまおうというものです。

 

①感謝行のやり方

感謝行のやり方は、基本的には「ありがとうございます。」と言うというそれだけになります。この「ありがとうございます。」と唱えることを毎日、継続していくというそれだけです。

 

ただ、それだけで本当に自分の行動やそれを取り巻く環境が変わるのかと疑問に思う方も多いかもしれませんが、この感謝をするということはとてもパワフルで、自分ばかりか周りを含めて、なんだか気持ちよくさせてしまう言葉だったりします。

 

皆さんも、感謝の言葉をかけられて嫌な気持ちになりましたという人はきっといないことでしょう。感謝の言葉を自分からでも、他人からでもかけられるとそれだけで、気持ちはポジティブなものになるのです。

 

先ほどから述べているように、ポジティブな気持ちや感情になることが大切なのです。そのために、「ありがとうございます。」と唱えることが感謝行です。

 

②回数と時間について

では、この感謝行を何回くらいいつ行えればいいのかというと、実はそんなに多くはなく、一日1回程度、続けて「ありがとうございます。」と3回唱えるだけというものです。とても手軽な方法ですよね。そして、時間帯も朝起きた時や、夜寝る前などにやるとよいとしています。

 

東豊先生は、張り切って一日に何度もやろうとすると長続きしないので、一日一回くらいのペースから始めてみることが良いと著書の中で書かれています。ポイントは一日の回数よりも継続だったりするわけです。

 

私たちは、何か良い方法を知るとどうしても張り切ってやり過ぎてしまい継続が難しいことがあったりします。そのようにならないためには、習慣化が大切で、朝起きたらとりあえず唱えようとしたり、夜寝る前にとりあえず唱えるようにしようなどとできると良いでしょう。

 

③感謝行の注意事項

感謝行を行う際の注意事項としては、「ありがとうございます。」と唱えれば、必ず良いことが自分の周りに起こると思いすぎないことだと言われています。

 

基本的には、自分の心の中をポジティブに保つ方法であり、その副次的な作用として、自分の行動がポジティブなものになったり、自分を取り巻く環境がポジティブなものに変わったりするというのが感謝行です。

 

また、ただ「ありがとうございます。」と唱えるだけではもの足りないという方は、「ありがとうございます。」の前に自分の気持ちがポジティブになるような人の名前を入れると効果的だと言われています。

 

「〇〇さん、ありがとうございます。」というように自分の気持ちがよりポジティブになるように、誰かの名前を利用してみるということです。それは身近な人でもタレントさんでも、神様でもご先祖様でも構いません。

 

このようにやっていくのが感謝行です。これは感謝行の本当に一部のみを皆さんに抜粋してご紹介しているので、正式なやり方や、他の効果的な方法を知りたいという方は、先にご紹介した東豊先生の著書をお買い求めください。

 

感謝行という人生の流れを変えるちょっと不思議な方法

 

今回は、埼玉県さいたま市緑区のJR武蔵野線東浦和駅徒歩1分でカウンセリングを行う臨床心理士・公認心理師の筆者が、龍谷大学教授の東豊先生が考案したシステムズアプローチの考え方から派生した、感謝行という簡単に自分の人生の流れを変えるちょっと不思議な方法についてお話いたしました。

 

今回、お話したのは感謝行のほんの一部に過ぎないので、詳しい方法やもっと感謝行をパワフルに使う方法を知りたい方は、是非東豊先生の著書をお買い求め下さい。今回ご紹介した方法は、実は私も日々、実践してみると本当に自分の心持が変わっていくように感じます。良ければ、皆さんも実践してみて下さい。

 

今回のまとめに関する感想や質問は、コメント欄までお願いします。また、当カウンセリングオフィスでのカウンセリングをご希望の方は、以下よりお申込みページにお進み下さい。

 

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