夜寝れないという相談にどのように対処するのか!?

 

皆さん、こんにちは。

 

今回は、埼玉県さいたま市緑区でカウンセリング行う臨床心理士・公認心理師である筆者が、カウンセリングの相談で寄せられることの多い、なかなか夜眠れないという相談にどのように相談に乗っていくのかということを皆さんにお話したいと思います。

 

実際になかなか最近寝れないという方や、カウンセリングがどのように悩みを解決していくのかというのを知りたいという方に見てもらえたらと思います。

 

なかなか寝れない不眠症にとは!?

 

まずはじめになかなか寝れない不眠症についてどのようなものなのかというのを簡単にお話していきたいと思います。

 

不眠症とは、なかなか眠れなかったりとか、眠ってもすぐに起きてしまったりとか、朝早く目覚めてしまって2度寝ができなかったりとか、眠りが浅く眠って感じがしないというような症状を持つ、睡眠障害の一種のことです。

統計では日本では約5人に1人の割合程度でこのような不眠の症状に悩んでいると言われています。年齢が上がるとともに増えていき、男性よりも女性の方が多いと言われています。不眠症は以下のタイプがあると言われています。

 

①入眠困難

 

いわゆるなかなか布団に入っても眠れないという状態です。時間としては、30分以上眠れない状態です。

 

②中途覚醒

 

これは寝ている途中で起きてしまうということです。朝目を覚ますまでの間に夜中何度も目を覚めてしまうという状態です。

 

③早期覚醒

 

これは予定していた時刻よりも早く起きてしまうことです。朝起きようと思っていたよりも2時間程度早く起きてその後眠れないという状態です。

 

④熟眠障害

 

これは時間としては寝ているはずなのに、なんだか寝たような気がしないことです。眠りが浅いために起きている状態です。

 

このような不眠症になるには、様々な原因が言われています。環境が変わってしまったためであったり、身体の変化であったり、心の変化であったり、生活習慣によって引き起こされる場合などもありますが、特定の原因がわからないということも少なくありません。

 

対処法としては、睡眠導入剤などのお薬に頼るという場合やカウンセリングを受ける場合などがあります。今回は、そんなカウンセリングを受ける場合にどんな方法で解決していくのかを見ていきたいと思います。

 

カウンセリングで不眠症を解消する

 

それでは、カウンセリングで不眠症の状態を解消する、または少し状態がよくなった方法についてお話していきたいと思います。

 

①例外から解決策を見つけ出す

不眠症でカウンセリングに来られた方に聞くこととして、その例外を聴くことがあります。例外とは、たまたま偶然かもしれないけど、ぐっすり寝れた経験を聞いていきます。

 

毎日不眠症という方も当然いますが、多くの不眠症でカウンセリングに相談に来られる方の話を聞くと、そういえばぐっすりと寝れた時があったということが起きます。このぐっすりと寝れた体験をより深く掘っていきます。

 

なぜぐっすり寝れたのかと、成功の原因探しをしていきます。すぐにはわからなくても、何回かの成功を話しているうちに共通項が見つかってきたりするのが面白いところです。

 

例えば、良く寝れた日は久しぶりに遠出をして疲れていた、その日はスマホの調子が悪くてスマホを夜見ていなかった、その日は夫が出張で家に誰もいなくて気兼ねなく寝れたなど、ぐっすり寝れた時を思い出すと、何かあったりすることが多いのです。

 

そんな例外がもしも見つかった場合は、再現性があるのか実験してもらいます。同じような状況を意図的に作ってもぐっすり寝れるのか、それとも寝れないのかというのを実験してもらうのです。

 

当然ですが、再現性があるものとそうでないものがあります。再現性があればそれを繰り返してぐっすり寝れるようになればいいですし、再現性がなければどこがぐっすり寝れた時と違うのかを考えていきます。

 

このような流れで不眠の解消を行うのが、例外を探して解決策を見つけていくという方法です。これは一人でもできるものなので、少し考えてみるのもいいかもしれません。

 

②入眠時間の記録をつけてもらう

これはアメリカのミルトンエリクソンというカウンセラーが用いたとして有名な方法です。寝入る時間を毎日記録につけてもらうという方法です。

 

やり方としては、枕元に時計を置いて、自分は何時何分に眠りにつくのかというのを時計とにらめっこをして記録に毎日つけてもらうということです。

 

やり方として至って簡単ですが、ミルトンエリクソンはさらにこのように付け加えました。「これは自分が何時まで起きていられるかというものの記録ですので、なのでなるべく起きていてくださいね。」ということを言いました。

 

このように言われて、起きていることなんていつものことだからできると思って家に帰って課題をやってみたクライエントは、いつもよりも早く寝てしまい、次のカウンセリングに来た時には、「先生、記録をつけようと思ったのですが、その前に寝てしまってできませんでした」と報告したということです。

 

これは何が起こったかというと、不眠症の多くの方がそうであるように何とかして寝ようとしてしまいます。しかし、この何とかして寝ようというのが実はより覚醒させていることも多くあります。

 

その悪循環を打開するために、起きていよう、起きていていいんだと思うことで、気持ちをリラックスさせて寝かしてしまうという方法でした。そんな馬鹿なと思う方もいるかもしれませんが、実はこれも効果的な方法で、何時まで起きていられるか記録をいざつけてやろうと思うと、そう思わない時より早く寝てしまうのです。

 

夜寝れないという相談にどのように対処するのかのまとめ

 

今回は、埼玉県さいたま市緑区のJR武蔵野線東浦和駅徒歩1分でカウンセリングを行う、心の専門家である臨床心理士・公認心理師である筆者が、夜寝られないという相談にどのように対処するのかということの例を2つ皆さんにご紹介いたしました。

 

今回ご紹介させていただいた方法は実はカウンセリングのごく一部の方法で、実はこれ以外にも様々な方法やアプローチがあります。また、それは別の機会でご紹介させていただきたいと思います。

 

今回のまとめに関する疑問や感想はコメント欄までお願いします。また、夜寝れないということでお悩みの方は是非、当カウンセリングオフィスのカウンセリングをご利用ください。

 

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