臨床心理士が教える4つのストレス対処の方法!?

 

皆さん、こんにちは。

 

突然ですが皆さん最近ストレスが溜まっていないでしょうか?今年は祝日のない10月を過ごし、あまりゆっくりする時間がなくなんとなく、またコロナウイルスの影響で普通とは違う日常が続いており、ストレスが溜まっているという方が多いのではないでしょうか。

 

そんなストレスが溜まった時に皆さんどのように対処をしていますか?ストレスは友達とおしゃべりをして解決するという方や、カラオケに行って発散するという方、思いっきり身体を動かすという方など様々いることでしょう。

 

今回は、そんなストレス対処の仕方について心理学の知見からお話したいと思います。ストレスが溜まっているなと感じている方も、そうでないという方も是非参考にしてもらいたいお話になっています。

人が起こすストレスを感じた際の反応には様々なものがあるといわれています。そしてそんなストレス反応には、それぞれに合ったストレスへの対処方法があると言われています。心理学者のリチャード・ラザルスはストレスをへの対処方法を4つ分類しました。

 

今回は、そんなストレスへの対処法方法として4つを順番にご紹介していきたいと思います。

 

4つのストレス対処方法!?

 

今回は、4つのストレスの対処方法について皆さんに早速ご紹介していきたいと思います。自分はどの対処方法が合うかなと考えながら読み進めて頂ければと思います。

 

1.問題解決型対処

 

ストレスやストレッサーを問題としてとらえて、問題解決の方法を使って、ストレスを軽くする方法です。以下の手順によってストレスに対処していくとされています。

 

①問題を明確にする

②問題の原因を探る

③複数の解決案を出す

④解決案のうちやりやすい順番を決める

⑤解決案を実行する

⑥解決できない場合は、別の解決案を実行する

 

このような手順でストレスに対応していくのが問題解決型対処のストレスの対処方法です。実際には以下のように対処を行います。

 

例えば、コロナウイルスによって在宅勤務で、家に長くいるために口うるさい妻との口論が増えてしまい仕事がはかどらずに大きなストレスを感じている夫がいたとします。

 

①妻からの指示・支配(問題)

 

②ストレスの原因は妻(原因)

 

③「妻に口うるさく言わないように話合う」「妻と距離を取る」「友人に相談をしてみる」「カフェなどに避難する」「妻に口うるさく言われないように行動をする」など解決策を複数考える(解決案)

 

④優先順位を付けて、「カフェなどに避難する」ことから実施する順番を決める(順番)

 

⑤実際に近所のカフェに行き、妻と距離を取る(実行)

 

⑥母親と距離を取ることができ、お互いに距離を取ることができて、ストレスが消える(解決)

 

実際にはこのような手順で行っていくことにストレスへ対処していきます。皆さんも、何かストレスを感じた時は、このような問題解決型対処でストレスを軽減してみるのも良いかもしれません。

 

2.情動処理型対処

 

先に紹介した、題解決型対処法がよくない場合や、実施できない場合に使えるのが次の、情動処理型対処です。

以下のような方法のいずれかを行うとよいとされています。

 

①逃避型

 

旅行に行ったり、そのストレス元から離れたり、現実から遠ざかる方法です。しかし、一時のみで解決にならないこともあります。

 

②発散型

 

誰かに八つ当たりをしたり、何かに当ててストレスを発散する方法です。しかし、この方法では新たなストレスが生じてしまうと言われています。

 

③解消型

 

趣味やスポーツ、ゲーム、音楽などの行動に打ち込むことで、ストレスを解消する方法ですしかし、気分転換以上にやりすぎると依存症などの問題も生じて来たりします。

 

情動(感情)を発散させる形で行うストレスの解消方法です。上手に使うことでこれも効果的にストレスを発散する役に立つかもしれません。

 

3.認知的処理型対処

 

自分の性格や行動パターンなどを知り、ストレスが発生する前に予め手を打ったり、ストレスがあるがままに受け入れてストレスを軽減したり、統計や情動の偏りを修正することでストレスをコントロールして対処する方法です。具体的には以下の行動を行うとよいとされています。

 

①自身のストレス発生前に対処する

 

例えば、予定や計画を組んでおいて、自分がいっぱいいっぱいにならないように整理したり、事前に調べて置いたりすること

 

②心を落ち着ける方法を身に付ける

 

例えば、マインドフルネスのような瞑想方法であったり、呼吸法やヨガ、ストレッチなどの心を落ち着ける方法を実施する。

 

このような行動を行うのが、認知的処理型対処方法と呼ばれるストレスへの対処方法です。自分の認知の仕方に働きかけるストレスの対処方法で、認知行動療法などでも重視されるストレスの解消の仕方だったりします。

 

4.社会的支援型対処

 

自分の力やスキルだけでストレスやストレス原に立ち向かうだけではなく、周囲の誰かや、専門家の力を借りる方法です。具体的には以下の人にお願いする方法があります。

 

①知人や友人、上司に相談をする

 

ストレスに関して知人であったり、友人、上司など身近な信頼できる人に相談をしたり、場合によっては代わりに対処してもらうという方法です。

 

②家族に相談をする

 

ストレスに関して親や配偶者など最も信頼を置ける人に相談してみたり、一緒にストレッサーに立ち向かっていくという対処方法です。

 

③精神科医やカウンセラーなど専門家の力を借りる

 

ストレスに関しては、精神科医やカウンセラーに相談して、対処をする方法や、ストレス源が例えば、家事などという場合は家事をハウスキーパーなどの専門家に外注してみるのもこれに当たります。

 

社会的に誰かの力を借りることによってストレスの解消を目指す方法で、上手に取り入れることで、一人で抱えていたストレスを上手に解消することができるかもしれません。

 

4つのストレス対処方法のまとめ

 

今回は、心の専門家である臨床心理士・公認心理師である筆者が、4つのストレスへの対処方法として、「1.問題解決型対処」「2.情動処理型対処」「3.認知的処理型対処」「4.社会的支援型対処」というものをご紹介しました。

 

おすすめのストレスへの対処としては、「1.問題解決型対処」と「3.認知的処理型対処」です。ただし、どちらもまとまった時間が必要であったりするため、あまり問題が大きくないような場合は「2.情動処理型対処」のうち解消型を実施してみるのもいいかもしれません。

 

また、自分だけの力ではなかなか難しいというようなストレスに対しては、「4.社会的支援型対処」というのを選び、周りの力や専門家の力を借りれると良いでしょう。当相談室も社会的支援型対処でしたら、お手伝いすることができますので、お気軽にカウンセリングをお申し付けください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です