悲しい気持ちを受け入れてくためのプロセス

 

皆さん、こんにちは。

 

今回は悲しい気持ちに関して、その気持ちの受け入れるプロセスと受け入れていく方法について解説していきたいと思います。

 

何かの出来事で悲しい気持ちでずっといる、そんな悲しい気持ちをどうにかしたいという方に読んで頂ければと思います。

 

また、悲しんでいる人への接し方のヒントもあるので、周りに悲しんでいる人がいるという方も参考にしてみて下さい。

 

そもそも悲しいという感情とは!?

 

当たり前のことかもしれませんが、悲しいという感情というものまずは少しひも解いてみたいと思います。

 

悲しいという感情の本来の役割は、何かを失ったことを知らせるということです。

私たちは、人や物であっても何かを失ってしまった時に悲しいという気持ちが込み上げてきます。

 

この悲しみという感情が込み上げてくると人は籠りがちになったり、楽しいことや賑やかな場所にいることさえも難しくなってしまいます。

 

これは、悲しみという感情が今は自分の気持ちを向けて、心のエネルギーを回復すべく休むべきと訴えているからということができます。

 

悲しみを癒すには一定のプロセスが必要であると言われています。

 

悲しみを癒すためのプロセスとは!?

 

悲しみから回復していくときに人は以下の3つのステップをたどっていくと言われています。

 

①否認する

 

失ってしまった人、なくしてしまった物という事実を始めは否定しようとします。

そんなことはないと信じずに否定する気持ちを強めていきます。

 

これはある種、失くしてしまったという大変な状態から身を守るためであったりします。

 

例えば、大切な家族を失った人がその事実を受け入れないということや、大切なものをなくしてしまった人がそれは気のせいだと忘れたりするのがこれに当たります。

 

この否認がすぐに終わる人もいれば、とても大切なものを失った人は、何年も否認状態が続くこともあります。

 

②様々な気持ちが込み上げる

 

否認が終わり、本当に失ってしまったことを実感すると、やっと感情が伴うようになっていきます。

その感情は主に悲しみですが、それ以外にも怒りや、後悔、寂しさ、罪悪感、などのような様々な感情が込みあがってきます。

 

例えば、事故でパートナーを失ってしまったが、自分だけ生き残ってしまった人が、罪悪感を抱えるというのがこれにあたります。

 

この時期はなくなってしまった人や物との関係をいろいろ感じながら、再構築を行っていく段階です。

 

③受け入れていく

 

再構築が進んでいくと、悲しみを抱えながら今を生きるようになります。

生きていた時よりも自分の心の中にいるので、近くに感じられるようになるなどの心境に至る人が多く居ます。

 

例えば、亡くなった大好きなおじいちゃんが今も空から自分を温かく見守っていると感じるような状態がこれに当たります。

 

このようになると、亡くなった人や物に向かい合っていた過去から、現在に視点が戻っていきます。

 

このように悲しみのプロセスを進めないと、生活は亡くなった人や物が居た時のままになってしまいます。

 

悲しみを癒していくためのヒント

 

①安全な環境に居る

 

悲しみを癒していくのに大切なのは、安心安全な環境に身を置くということです。

安心安全な場所にいてゆっくりと心を休ませれば、悲しみで心が壊れてしまうということはありません。

 

安心安全な場所とは、物理的な場所というのもありますし、自身に危害を加える人の近くに行かないというのも大切なことです。

 

例えば、「そんなことよくあることよ」「誰でも経験していることよ」というように励ましているような口調で、悲しんでいる現実を否定する人は安全を害す人かもしれません。

 

②すぐに消えるものでないと考える

 

先ほどプロセスをご紹介したように悲しみが癒えるには時間がかかるのです。

つまり、悲しみをなくすことを目標にするのではなく、悲しみと一緒に過ごしていくということを目標にする方がいいでしょう。

 

無理に消そうとすると、別の心の不調として起きてくる場合もあるので注意が必要かもしれません。

 

悲しみを癒すのは忘れることではなく、亡くなった人や物との関係を再構築することなのです。

 

③悲しみのスイッチをなるべく押さない

 

悲しみは誰かと死別した以外に、誰か付き合っている人とお別れしたという場合もあるでしょう。

このような場合も悲しみを癒すプロセスと同じ順をたどっていきます。

 

ここで大切なのは、別れた人の現在の状況を確認をするというのは、無用に悲しみのスイッチを入れてしまったりします。

 

例えば、SNSを見てしまう、誰かから今の状態を聞いてしまうなどというのは、悲しみのスイッチを押してしまうので、近くに行かないようにした方がいいでしょう。

 

④話を聞いてもらう

 

信頼できる友人や家族などと失った人や物について話をするのも良いでしょう。

故人の話をみんなでするようなことも喪の作業としては有効と言えるでしょう。

 

もしもあなたが話を聞くという時は、温かく気持ちを共感的に聞いてあげるというのが大切でしょう。

 

また、何か月も悲しんでいる、何年も落ち込んでいるという場合には、専門家に相談してみるのも手かもしれません。

 

悲しみを受け入れていくためのプロセスのまとめ

 

今回は、悲しみを受け入れていくプロセスから、悲しみを癒していくためのヒントをご紹介しました。

 

誰かが死んで亡くなってしまった時、誰かとの関係が終わってお別れした時、何か大切だったものが無くなってしまったときなど、悲しみはいつ自分に訪れるかわかりません。

 

そんな悲しみが訪れたときは、今回の記事の内容を参考に悲しみを癒す参考にしてみて下さい。

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