五感を上手に休ませて一年間の心と身体の疲労をケアする方法

 

皆さん、こんにちは。

 

年の瀬も迫ってきていますね。今年の疲れは今年のうちにケアをしておいて、翌年には残したくないものですよね。そこで今回は、心の専門家である臨床心理士・公認心理師である筆者が、人間の五感を刺激して心身の疲労をケアする方法をご紹介したいと思います。

 

五感を適度に休ませたり、刺激することによって体はもちろんのこと心の疲れも癒すことが言われています。そんな心身の疲れを回復する五感の休ませ方、刺激の仕方を各感覚ごとに解説していきたいと思います。

 

最近、心身の疲れが取れないと感じている人や、目が疲れた、耳が疲れたなど五感の疲れを感じている人に是非読んでもらいたい記事になっています。

 

五感を休ませる必要性があるのか!?

 

私たちは普段生活をしていると、目を中心に五感をフルに使いながら生活をしています。故にそんな五感への負担というのは、どの人もかなり溜まっているものなのです。そして、年の瀬は今年一年の負担が積み重なっていたりします。

目はスマホのやりすぎなどブルーライトにさらされて酷使されていたり、耳は雑音やイヤフォンの大きな音で酷使されていたり、皮膚は冷房や暖房などの気温差で酷使されていたり、鼻は嫌なにおいやきつい香水などで酷使されていたり、舌は刺激物などで酷使されていたりします。

 

少し皆さんの生活を思い出してもらっても、五感のうちのどこかを酷使してしまったなというのが思い出される方も多いはずです。そんな五感を休ませることによって、積もり積もった心身の疲れをとってリラックスすることができるのです。

 

特にHSPやHSCなど刺激に繊細な人や発達障害の人は、五感からの刺激をより受けやすいといわれています。そのような特徴がある人は、特に自分の五感のケアはより大切と言えるでしょう。

 

刺激から自分の五感を守る

 

刺激からケアする前に、生活である様々な刺激からまずは自分を守ることが大切です。五感ごとに刺激から守る方法をまずはご紹介いたします。

①視覚を守る

視覚を守る方法としては、メガネやコンタクトレンズの度を落とす、サングラスをする、目をつぶるなど、目を酷使する刺激の度合いを落とすことが大切でしょう。

 

②聴覚を守る

聴覚を守る方法としては、耳栓をして要らない音を聞かないようにする、耳に心地よい音楽を聴く、自然豊かな音に耳を傾けるなど、耳を酷使する刺激を少なくしたり、心地良い刺激を与えると良いでしょう。

 

③触角を守る

触角を守る方法としては、肌の露出を減らしたり、心地の良い素材の服を着たり、寒暖差のない場所に見に置くなど、皮膚を酷使する刺激を少なくしたり、心地良い刺激を与えると良いでしょう。

 

④嗅覚を守る

嗅覚を守る方法としては、マスクをして外のにおいを減らしたり、好きな香りの香水を身に付けたり、自然の香りをかいだりなど、鼻を酷使する刺激を少なくしたり、心地良い刺激を与えると良いでしょう。

 

⑤味覚を守る

味覚を守る方法としては、すごく辛い物を食べないようにしたり、味の濃すぎるものを食べないようにしたり、添加物の多い食べ物を少なくしたり、舌を酷使する刺激を少なくしたり、心地良い刺激を与えると良いでしょう。

 

自分の五感をケアするための方法!?

 

次に五感をケアする方法をご紹介したいと思います。先の刺激を守る方法を実施した上で、ケアを行っていくと良いでしょう。五感ごとに見ていきたいと思います。

 

①視覚をケアする

・時々電気を消して部屋を暗くして見る

・アイマスクをして強制的に目からの刺激を減らす

・寝る時はわずかな明かりも目に入らないようにする

・頭から布団をかぶってみる

 

このような方法を実施することで、目をケアすることができるでしょう。また、市販の目元を休めるアイマスクなどをするのも効果的です。

 

②聴覚をケアする

・静かな環境に身を置いて休む

・性能のよい耳栓をすることで強制的に刺激を減らす

・ノイズキャンセルイヤフォンを使い刺激を減らす

・クラシックなど落ち着く音楽を流す

・寝室には電化製品を置かないようにして電子音をださないようにする

 

このような方法を実施することで、耳をケアすることができるでしょう。一番大切なのは、自分の耳が心地良いと感じることが大切です。

 

③触角をケアする

・綿100%など皮膚の刺激が少ないものを身に付ける

・ガーゼのタオルケットを身にまとうようにする

・ふわふわの肌触りの毛布など心地の良い素地に包まる

・冷風を直接当たらないようにする

・ホッとするような肌触りの部屋着を着て、ゆっくりとする

 

このような方法を実施することで、皮膚をケアすることができるでしょう。また、夏場はひんやりする素材を着ることで、冷房などに当たらないようにするのもよいでしょう。

 

④嗅覚をケアする

・お気に入りのにおいのアロマをたいてみる

・お気に入りのにおいのお香を焚いていみる

・自分のにおいがする布団など落ち着くにおいをかぐ

・好きな食べ物のにおいをかぐ

 

このような方法を実施することで、鼻をケアすることができるでしょう。また、好きなにおいのボディークリームを使い体をケアしつつ嗅覚もケアするというのもおすすめの方法です。

 

⑤味覚をケアする

・シンプルな味付けのものを食べる

・出汁のきいた食べ物を食べる

・強い味付けではない体の温まるようなものを食べる

・水など味のないものを適度に摂る

・お気に入りの味の飴をなめてみる

 

このような方法を実施することで、舌をケアすることができるでしょう。市販の合成着色料や化合物の多い食事よりも、なるべくそのようなものを含まないシンプルなものがよいでしょう。

 

五感を刺激して心身をケアする方法のまとめ

 

今回は、心の専門家である臨床心理士・公認心理師である筆者が、五感を休ませたり刺激することによって心身をケアする方法をご紹介しました。今回ご紹介した方法の中からできそうなものからやってもらっても構わないですし、せっかくなので全部チャレンジしてみようと思ってもいいでしょう。

 

普段頑張りすぎてしまっているあなたの五感への休息日を年末に作ってあげるだけでも心身の疲労が回復して、活力が湧いてくることも多くあります。特にHSP・HSCの特徴のある人や、発達障害のある方は、今回ご紹介したような方法で、積極的に五感を休めることをお勧めしています。

 

今回のまとめに関する疑問や感想はコメント欄までお願いします。また、当相談室のカウンセリングをご希望の方は、お申込みページまでお進みください。

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