訪問カウンセリングについて臨床心理士が語る

臨床心理士が解説する近年注目される訪問カウンセリングとは!?

皆さん、こんにちは。訪問カウンセリングというのを皆さんご存知でしょうか?

看護師の訪問看護や医師による往診、学校の先生の家庭訪問、ソーシャルワーカーの訪問は比較的よくあるものでご存知の方も多いかもしれません。

主に不登校や引きこもり、心の病でなかなか家から出れない人に対して、カウンセラーが行うのが訪問カウンセリングです。

今回は、こんな訪問カウンセリングについて皆さんになるべくわかりやすくご紹介していき、まだあまり知られていない訪問カウンセリングを少しでも多くの方に知って頂けたらと思います。

訪問カウンセリングとは!?

まず始めに簡単に訪問カウンセリングについてみていきたいと思います。

カウンセリングとは、本来はクライエントさんの方がカウンセラーの居る施設に足を運んで来てもらい、そこで相談を行なっていくのが一般的な形です。しかし、実際にはなかなかカウンセラーの居る施設に足を運べない人が居るというのも事実です。

例えば、不登校状態で学校はおろかちょっと近くのコンビニにも行けないような子どもや長年家に引きこもり状態で家族としか会話していないような人、何か精神疾患や身体疾患でなかなか外出が難しい人、高齢で気軽に外に外出できない人など、実に様々な人が実際のカウンセリングの施設にいくのが難しいということがあります。

行くのが難しいのであれば、オンラインでという手段はようやく最近整いつつありますが、まだ十分に活用できないという方や、せっかくだったら会って対面でお話したいという方も居ます。

そんな希望を叶えてくれるのが、カウンセラーが自宅に訪問して自宅の居間などクライエントの落ち着ける場所でカウンセリングを行う、訪問カウンセリングになります。

訪問カウンセリングの実際!?

訪問カウンセリングの実際について、イメージがわかない方も居ると思うので、ご紹介していきたいと思います。

①どんなカウンセラーが訪問してくれるのか!?

訪問カウンセリングは、学校分野でいわゆるスクールカウンセラーによって不登校の子に対して頻繁に行われてきました。スクールカウンセラーが学校の先生と一緒に訪問というような形で行われるのが訪問カウンセリングとしては、一番イメージが付きやすいかもしれません。

それ以外にも、私設のカウンセリング機関からカウンセラーが訪問する場合もあるでしょうし、訪問医療機関からカウンセラーが訪問するという場合もあるでしょう。このように教育や民間、医療に属するカウンセラーが訪問してくれる場合が多いでしょう。

②訪問カウンセリングになる流れは!?

多くの場合は、家族などが相談施設に訪れた結果、カウンセラーとの相談で訪問カウンセリングを行うことになるというのが一般的でしょう。

なかなかカウンセリング施設に訪れるのが難しいので、カウンセラーが行きましょうということになります。本人がカウンセリング施設に来れるような時は、カウンセリング施設に来てもらうのが一般的です。ただ、その辺は状況次第で、家族とのカウンセリングで訪問カウンセリングを行わないということもあります。

③訪問カウンセリングの形態!?

訪問カウンセリングをいよいよ行いましょうとなったら、カウンセラーとクライエントで日時を調整していきます。訪問カウンセリング当日は、カウンセラーは多くの場合は初回は2人など複数で行う機関が多くあります。

それはカウンセラーとクライエントの安全を守るためで、カウンセラーとクライエントに何らかの危険がないようにお互いに安心して行うためです。当日相談室で行う場合も、複数のカウンセラーで訪問させて頂くようにしています。

また、訪問カウンセリングの時間は1時間から2時間と長く取っているところが多いかもしれません。ただ、枠としてはそのくらいを取っていても訪問カウンセリングという形態から、クライエント本人が会いたくないなどで、早めに終わるということもあります。

④訪問カウンセリングの注意点!?

訪問カウンセリングでは、先に述べたようにカウンセラーが来ても、クライエント本人の準備が整っていないために、会えずに終わりということもよく起きます。

例えば本人が自室にこもっているのにそこを押し開けて話を聞こうとはカウンセラーはしません。田嶌誠一先生は訪問カウンセリングの際には、「節度ある押し付けがましさ」が大切であると言っています。

これは先の例のように自室にこもっているクライエントの部屋に無理矢理入るようなことはせずに、部屋の前で声をかけるようなものであると言っており、訪問カウンセリングではこの姿勢が大切であると言われています。

つまり、訪問カウンセリングになってカウンセラーが訪問したとしても必ずしもカウンセリングができるわけではないということです。

訪問カウンセリングのメリットとデメリット!?

訪問カウンセリングのメリットとデメリットについてみていきたいと思います。

訪問カウンセリングのメリット

①カウンセリング施設へ行かなくて良い

先ほどからお話しているように訪問カウンセリングは、カウンセリング施設にクライエントがわざわざ足を運ぶ必要がありません。その結果、交通費や行くまでにかかる費用というようなものはかからずカウンセリングを受けられます。

また、先ほどから何度も言っていますがなかなか家から出ることの難しい人がカウンセリングを受けることができるという利点が一番大きいでしょう。

②馴染みの場所なのでリラックスして話せる

カウンセリング施設に行くと、そこはクライエントにとって初めての場所と人ということが多く、その結果、緊張してしまったり、不安に覚えるという可能性があります。

しかし、自宅に来てもらえるのですから、そのような不安や緊張というのは、かなり抑えられるのではないでしょうか。

自分の家という最も安全と言えるような場所で、カウンセリングを受けられるというのもメリットと言えるのではないでしょうか。

訪問カウンセリングのデメリット

①料金が普段のカウンセリングより高い場所が多い!?

カウンセラーが訪問する都合上1時間のカウンセリングであっても、前後の移動時間がかかってしまいます。その結果、その間に本来だったら前後の時間にカウンセリングできる人をカウンセリングできなくなってきてしまいます。

加えて、カウンセリング施設からクライエントの自宅までの交通費をクライエントさんに払ってもらう場合がほとんどです。そのため、カウンセラーの前後の時間と交通費というように、カウンセリング施設に行って行うカウンセリングよりも料金が高くなってしまう機関がほとんどでしょう。

当相談室でも、訪問カウンセリングを実施していますが、クライエントさんの負担が少ないようになるべく低料金に抑えて実施しています。

②自宅の様子がカウンセラーにバレてしまう!?

クライエントのデメリットとしては、自宅にカウンセラーと言えども知らない人が来てしまうということに抵抗がある人も居るでしょう。

自宅の住所と部屋の中が見られてしまうというのは、友だちならいざしらず、カウンセラーであったても他人に見られるのがいやということもあるでしょう。

また、カウンセラーに家の中を見られてしまうというので、場合によっては部屋の掃除をしておかなきゃいけないと思われたり、スリッパやお茶を準備しないとと訪問という形が故への負担感というのもあるかもしれません。

訪問カウンセリングのまとめ

今回は埼玉県さいたま市東浦和でほんだカウンセリングオフィスを営む、心の専門家である臨床心理士・公認心理師の筆者が、訪問カウンセリングという形態のカウンセリングに関して皆さんに、なるべくわかりやすく解説してみました。訪問カウンセリングの流れからそのメリットとデメリットに関してご理解頂けたでしょうか。

近年では、フィンランド発祥の統合失調症や引きこもりにも有効な訪問型のカウンセリングとして、オープンダイアローグという方法も注目されています。このオープンダイアローグに限らず、訪問カウンセリングには、まだまだ多くの可能性があると筆者は考えております。

今回のまとめを読んで、訪問カウンセリングをお願いしたいと思った方は、是非まずは当相談室のオンラインカウンセリングで相談してみて下さい。

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