自分の感情と向き合う森田療法の日記療法!?

 

皆さん、こんにちは。

 

皆さん、普段日記を書いているでしょうか。普段から日記を毎日付けているという人や、たまに付けているという人、全然付けていないという人など、様々いるかもしれません。

 

今回は、そんな日記をあなたも付けたくなってしまうかもしれないお話です。森田療法という日本で開発された心理療法の中に、日記療法というものがあります。

 

今回は、埼玉県さいたま市緑区のJR武蔵野線東浦和駅徒歩1分でカウンセリングを行う臨床心理士・公認心理師が、その日記療法から日記の有用性について皆さんにお話していきたいと思います。

 

まず始めに森田療法とは!?

 

まず始めに日本で開発された森田療法についてみていきたいと思います。森田療法は、森田正馬が創始した神経症に対する日本独自の心理療法です。森田療法は、本来は入院療法での療養の仕方を大切にするものでした。

現在では、なるべく入院をせずに治療していくのが一般的ですので、入院での療養をせずに行う森田療法として、日記療法が重要な役割を果たしています。

 

森田療法において、日記に自らの体験を書く行為の治療的な意味は大きいと言われており、その効果ややり方について研究されてきました。

 

森田療法の日記療法の効果!?

 

次に森田療法の日記療法の効果についてどのようなものなあるのかを見ていきたいと思います。

 

①感情を意識化できる

日記をつけたことのある人であればお分かりになると思いますが、一日の終わりに日記を書くと、一日を振り返ることになります。

 

一日を振り返るという行為が、普段だったらそのまま流してしまうであろう体験を今一度思い出して味わったり、その時にはすぐには気付かなかった事実や考え、感情を意識化することができます。

 

こんな例もあります。夜なると死にたくなってしまうという人が、一日の終わりの夜に日記を書くことによって、日中はこんなにも先のことを考えて、楽しみにしていて、今の死にたいという気持ちは本当は違うのかもと気付かされたということもあります。

 

このように自分の体験を書き記すことは、自己を客観的にみて、内省を深めるきっかけになると言われています。

 

②読み返しができる

日記のもう一つの特徴として、記録として残るために読み返すことができるということがあります。

 

過去の自分を、自らの記載で読むことで、現在や未来の自分を探っていけると、言われています。

 

特に何か今に行き詰まったときに、過去の経験を、振り返って成長している自分や同じことを繰り返している自分に気づくこともあるかもしれません。

 

皆さんも、日記を書いたことのある人ならわかるかもしれませんが、昔の日記を読み返してみると「こんなこともしていたな」「こんなこともあったな」というように思ったり、「この時はこんなことで悩んでいたのか」と少し昔の自分をバカにしたり、「この時と同じ状況だな」と思いでもこの時もどうにかなったんだと思ったり、読み返してみることによる効果は、人それぞれ様々あったりします。

 

このような効果があると言われてる日記療法の具体的なやり方についてお話したいと思います。

 

森田療法の日記療法のやり方!?

 

森田療法における日記療法のやり方についてお話していきたいと思います。

 

本来の森田療法での日記療法では、クライエントが一日の体験を日記に記して、それたカウンセラーがコメントを書いていき、クライエントの症状や不安にたいする態度を修正していこうというものです。

 

特に思春期などの場合には、日記だからこそ素直な気持ちが書けるということもあったりします。具体的には以下のように行なっていきます。

 

①就寝前に書く

原則的には寝る前の30分から1時間以内にノートなどに書いていきます。なるべくこの一日の終わりの時間というのが大切で、先の一日を振り返るという意義を高めると言われています。

 

場合によっては、その日の夜はなかなか時間が取れないという人は、翌日の朝に書くなど時間を固定して行えるといいでしょう。

 

②時間や分量は決めない

始めの段階からこのくらいの時間を書こうと思ったり、このくらいの量を書こうと思うと、それが負担に感じてしまう場合とあります。

 

そのため、時間や分量を決めずにやり始めるといいでしょう。また、書くのに夢中になり過ぎて寝る時間が遅くなってしまうなどの場合は、ある程度終わりの時間を決めておいてやった方が良いでしょう。

 

③行動と気持ちを書く

日記の内容としては、一日の行動をまず書いてから、そのことで感じたことや考えたことなどを書いていけると良いでしょう。

 

中には行動を書いて終わってしまうという方も居ますが、大切なのはその時に感じたことや思ったこと、考えたことを記すことです。この部分の記述は特に大切にして、素直にその時の気持ちを書いていけると良いでしょう。

 

④コメント欄を作る

本来の森田療法での日記療法では、カウンセラーからのコメントをもらう形になります。

 

しかし、皆さんがおうちで実践する場合には、少し時間をおいてから、自分で温かいコメントするなどという形で行なってみるのもいいかもしれません。

 

実際にカウンセラーからのコメントをもらってやってみたいという方は、当相談室でやっているLINEのトークを用いたオンラインカウンセリングがあります。

 

そこに一日の終わりに日記形式で書いて頂ければ、こちらがコメントをするという形で行なっていくことができますので、ご希望の方は、LINEカウンセリングの専用ページから当相談室を追加の上で、森田療法での日記療法を希望ですとご連絡下さい。

 

自分の感情と向き合う森田療法の日記療法のまとめ

 

今回は、埼玉県さいたま市緑区のJR武蔵野線東浦和駅徒歩1分でカウンセリングを行う臨床心理士・公認心理師の筆者が、家で一人であっても比較的簡単に自分の感情と向き合うための方法として、森田療法による日記療法についてお話しました。

 

この記事を機に自分も少し日記を書いてみようかなという方は是非始めてみて下さい。ただ日記を付けるというだけで、結構気持ちの整理ができたりするものですので、よかったら始めてみて下さい。

 

今回のまとめに関する感想や質問は、コメント欄までお願いします。また、当カウンセリングオフィスでのカウンセリングをご希望の方は、以下のお申込みページへお進み下さい。

 

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