上手に褒めて調子を出させるコンプリメントとは!?

 

皆さん、こんにちは。突然ですが、皆さん最近褒められた経験ってありますか?

思い返してみて、直ぐに昨日褒められました、先週褒められましたという人はもしかすると少ないかもしれません。大人になればなるほど、実は誰かから褒められるという経験はすごく少なくなってしまうものだったりします。

 

そこで今回は、埼玉県さいたま市でカウンセリングを行う、臨床心理士・公認心理師の筆者が、実はカウンセリングの場面でもコンプリメントと呼ばれて重要とされている、褒めることに関してお話していきたいと思います。

 

褒められることの重要性!?

 

皆さん、小さいころを思い出してみて下さい。小さいころに何かをして誰かに褒められたという経験を思い出せるという方は多いのではないでしょうか

例えば、家で家事を手伝ってお母さんに褒めてもらえた、学校で先生の手伝いをして先生に褒めてもらえた、そんな経験をそういえばしたかもなという方は多いかもしれません。

 

しかし、大人になってしまった今はどうでしょうか。家事や育児を頑張っても当たり前のこととされて特に誰からも褒められない。仕事を頑張っても当たり前のこととされて特に誰からも褒められない。

 

ましてやちょっとでもサボろうものなら、「ここが行き届いていない」、「ここができていない」、「何をサボっているのか」と注意されてしまうということはないでしょうか。

 

このように大人になればなるほど、実は誰かから褒められることというのがとても不足しているのです。褒められることによって人は、自信を持ち、自分の持っている力をより発揮できると言われています

カウンセリングにおいて、この大人になってしまうと褒められない、認められないという点において、カウンセラーがそこを褒める、認めることが重要であると言われています。

 

カウンセリングにおける褒める行為

 

カウンセリングにおいて、カウンセラーがクライアントを褒めたり、認めたりすることをコンプリメントと呼びます。

クライアントのやっていることや、クライアントの考えに対して、「あっ、それいいね」、「それ、すごいね」というように敬意を表したり、労をねぎらう場合に使われるものです。

 

クライアントは、専門家から、「あっ、いいね」、「それ、すごいね」と言われるのですから、大変勇気づけられ、本当にこれでいいのかと迷っている自分から、自信を持った自分へと変わっていくことができます。

 

このように褒められることによって、人は大きく影響を受けるため、カウンセリングではとても重要なものであると言われています。プロのカウンセラーであればあるほど、丁度良く上手にクライアントを褒めていきます。

 

いくつになっても人は褒められたいもので、会社の経営をされている年齢のいっている方や、老人ホームに入るお年寄りまで、些細なことで褒められるだけで、とても嬉しそうな表情をして、自信や活力を持つ人も何人も見てきました。

 

やはり人はいくつになっても、例え会社のトップになっても、褒められたいという気持ちは変わらないようです。

 

このようなコンプリメントはとても力を出せる行為なので、是非とも皆さんに体験して欲しいものです。カウンセリングに行かなくても、そんなコンプリメント体験ができる方法を皆さんにご紹介したいと思います。

 

コンプリメント体験のススメ

 

それでは、褒められる体験であるコンプリメントをカウンセリングにいかずに気軽にできる方法を2つご紹介致しましょう。

 

①コンプリメントシャワー

これは誰かと2人で行うものです。なるべくならお互いによく知っている人同士の方が良いかもしれません。あまり知らない人同士の場合は、自己紹介で少し相手のことを聞く時間が必要かもしれまん。

 

具体的なやり方は、3分間一方の人が、もう一方の人へ、相手の良いところ、すごいと思っているところなどを、ひたすら褒めまくるというものです。そして、終わったらもう一方の人が3分間相手を褒めまくります。

 

例えば、夫婦でやる場合は妻から「いつも朝から仕事に行っていて偉い」「休みの日は積極的に子どもの面倒を見てくれて嬉しい」「買い物の時に重い荷物持ってくれるのはありがたい」「最近、髪を切ってからちょっとかっこよい」など3分間言っていきます。

 

次に夫から「いつもおいしいご飯を作ってくれて嬉しい」「最近、少しやせたんじゃないかな」「子どもたちのよいお母さんでいてくれて助かる」「掃除をきれいにやってくれてありがたい」などこちらも3分間言っていきます。

 

この3分間相手の良いところを言い続けるというのは、結構大変だったりするので、もしかすると日ごろから良いところ探しをしておかないと大変かもしれません。

 

「こんな、わざわざやってもそんなに嬉しくないよ」と思われるかもしれませんが、誰かがこんなに連続で褒めてくれる体験(コンプリメントシャワー)は、普段なかなかない体験なので、どこかこそばゆいかもしれませんが、とても気持ちがいいものだったりします。

 

是非、身近な誰かと一緒にこのコンプリメントシャワーをやってみてはどうでしょうか。思っている以上に自信の出て、気持ちのいいものだったりしますよ。

 

②コンプリメント日記

次の方法は一人でも行うことのできるものです。コンプリメントはなるべくなら、①のコンプリメントシャワーのように誰かからの方が効果が大きいですが、そんな誰かが居ないという方は、コンプリメント日記という方法はどうでしょうか。

 

具体的な方法としては、その日一日でも、その週一週間でも、期間を決めて、少し振り返ってみて、自分で自分自身を褒めたくなるような出来事をノートに書いていき褒めていくという方法です。

 

例えば、今日は朝眠かったけど頑張って起きて掃除をした。その後、筋トレをしてバランスのよい食事を取れた。午後は予定通りに友達と遊びにいけた。欲しい服があったけど買わずに我慢できた。などのように自分で自分を褒めていきます。

 

自分で自分の良いところや頑張っているところ、褒めるポイントを見つけていくというのは、慣れるまでは少し大変かもしれませんが、当たり前のことでも是非褒めてあげて下さい。

 

自分で自分自身を褒めるだけでも実は自身ややる気を出すことは十分にできます。ちょっと誰かに褒めてもらうのが恥ずかしいという方は、コンプリメント日記はおすすめ方法です。

 

上手に褒めて調子を出すコンプリメントのまとめ

 

今回は、埼玉県さいたま市緑区東浦和でカウンセリングを行う、心の専門家である臨床心理士・公認心理師である筆者が、カウンセリングにおいてもよく使う、褒めて自信を出してもらうというコンプリメントという方法について、お話させて頂きました。

 

是非、なかなか褒められることの少ない皆さんは、上記の方法でコンプリメント体験をしてみて下さい。また、コンプリメントという行為自体は相手にとても勇気を与えるものなので、自身から積極的に誰かをコンプリメントして、相手に元気を与えるというのもいいかもしれません。

 

た、今回ご紹介した方法では少し褒められたりないという方や、プロのカウンセラーからのコンプリメント体験をしてみたいという方は、当カウンセリングオフィスのカウンセリングにお申し込みしてください。ちょうどよくあなたのできているところを褒めて、自信を出す手助けができるかもしれません。

 

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