アドラー心理学が8回でわかる~第8回「共同体感覚」~

 

皆さん、こんにちは。

 

今回も、嫌われる勇気という本が発行されて以降話題になっている、アドラー心理学において中心的な考え方を一つずつ取り上げて、皆さんにご紹介しています。

 

早いもので、今日が最後の第8回目の今回は「共同体感覚」というタイトルで埼玉県さいたま市でカウンセリングを行う心の専門家である臨床心理士・公認心理師の筆者が、皆さんにお話していきたいと思います。以前のお話をまだご覧になっていない方は、是非合わせてごらんください。

 

そもそもアドラー心理学とは!?

 

まず簡単に皆さんにアドラー心理学がどのようなものであるのかというを、お話していきたいと思います。

 

アドラー心理学(個人心理学)とは、心理学者のA.アドラーによって作られた心理学の様々な技法の総称です。

アドラーは人間の人格を意識や無意識に分けずに(全体論)何かその人なりの目的に向かって進んでいる(目的論)その人が正しい目標に向かって歩んでいく勇気づけを主眼におく勇気の心理学と言われています。

 

あらゆる対人関係の解消や自分を変えて一歩踏み出すヒントを授けてくれる(使用の心理学)のがアドラー心理学の大きな特徴として挙げられます。

 

そんな生活にヒントを与えてくれる使用の心理学であり様々あるアドラー心理学のうち、今回は中心的な考え方である勇気についてお話していきたいと思います。

 

アドラー心理学の共同体感覚!?

 

共同体感覚とは、アドラー心理学において最も重要な考え方です。最後を飾る8回目の今回にぴったりな内容と思い、最後にご紹介させて頂きます。この共同体感覚という考え方は、アドラー心理学の特徴的で重要な考え方の一つです。

 

アドラーは「仲間の人間に感心を持ち、全体の一部になること」が共同体感覚だと述べています。また、アドラーはこの共同体感覚を含む人間関係の中にこそ幸せに生きる秘密があると言いました。

 

私達は生活の中で日々、他者と関わり合いながら、時には利害関係が渦巻く世界で生きています。個人が利害を求める過程で、他者の利害を全く考えなかったとします。そうすると、敵対関係ばかりになってしまい、殺伐とした社会になってしまいます。もしかすると、犯罪が増えてしまい、町は荒れ果てた状態になってしまうかもしれません。これが共同体感覚とは逆の状態です。

アドラーの言う共同体感覚とは、持ちつ持たれつの関係に似ています。各人が所属する学校や会社、地域などの共同体や世界に対して、自分や人と持ちつ持たれつやっていく、誰かや自分を失敗して補いあげるような、お互い様の感覚が共同体感覚です。

 

アドラーは、人は一人で生きることはできないとして、生きていくためには共同体感覚を持つことが大切だとしました。そんな共同体感覚を構成には、以下の4つの要素があると言われています。それは①所属感②貢献感③信頼感④自己受容の4つと言われています。

 

①所属感とは、自分はここに居ていいんだという感じのことです。

②貢献感とは、自分は誰かの役に立てているという感じのことです。

③信頼感とは、相手を無条件に信じるといつ感じのことです。

④自己受容とは、自分は自分のままでよいという感じのことです。

 

この4つの感じが共同体感覚を構成していると言われています。アドラーは、こんな要素で構成している共同体感覚が、健全な人間関係を維持し、心の悩みをも解消するとしていました。

 

他者とつながっているという感覚はもしかすると今のネットが発達した時代にはあまり感じにくい状況になっているのかもしれません。もしかすると、現代の孤独や不安を感じてしまうという悩みは、この共同体感覚が不足しているためかもしれません。

 

共同体感覚を身につけるには!?

 

今、紹介したような自身の幸せに繋がるとアドラーの言う共同体感覚を身につけるには、どうしたらいいのでしょうか?共同体感覚を身に着けるための方法を以下で紹介していきたいと思います。

 

①相手との一対一の繋がりを大切にする

まずは大きな共同体を対象に考えるのではなく、小さな個々の共同体である一対一の関係を大切にしていきます。大切の仕方は、あったら挨拶をしたり、感謝の気持ちを伝えたり、本当に些細な当たり前のことを行っていきます。

 

挨拶をされたり、感謝の気持ちを聴けるだけでもこの関係を大切に思っているなという感じをお互いに共有することができます。まずは、「おはよう」「こんにちは」という挨拶や「ありがとう」「助かる」などの感謝の気持ちを伝えてみましょう。

 

伝える相手は学校や職場の同僚から、身近な家族、友達やご近所さんまで、ちょっとしたタイミングで伝えられると共同体感覚が広がっていくでしょう。

 

②相手に関心を持ち話を聞く

挨拶や感謝の言葉を伝えるのが共同体感覚を持つ一つ目だとしたら、その共同体感覚を広げていくために、次は相手に関心を持ち、話を聞くことが大切になっていきます。

 

アドラーのいう共同体感覚は、他者にどれだけ関心を持っているかというので、量れると言われています。共同体感覚が薄いという人は、おそらくその人に関心を寄せていないのかもしれません。

 

自分の見方と相手の見方の違いに気づき、知ることが大切もなってきます。相手に興味を持って話を聞くことで、より深い共同体感覚を築いていけるでしょう。

 

③共同体に貢献する

共同体感覚をより感じるためには、共同体への貢献が大切になってきます。例えば、あなたが属する家族や学校、会社、グループへの貢献が共同体感覚を強く感じさせます

 

自分は周りに貢献していて、周りからも必要とされていると感じることが、共同体感覚を強めて、人生を幸せに感じるカギになると言われています。

 

ちょっとした清掃や片付けなど、まずはできる小さなことからで構いませんので、あなたの属する共同に貢献できることをしてみるのはどうでしょうか。

 

④オンラインでのつながりも大切にする

直接、友人や家族にコロナウイルスの影響で会えないという方も多いかもしれません。そうするとどうしても共同体感覚を感じることは薄くなってきてしまうかもしれません。

 

そんなときこそオンラインでのつながりを普段以上に大切にするといいかもしれません。普段よりこまめにオンラインで連絡を取ったり、時にオンライン話をしてみたりできると良いでしょう。

 

また、オンラインサロンのようなもので多くの人とつながりを持つというのもいいかもしれません。あなたの考えに合ったオンラインサロンはオンライン上のアドラーのいう共同体感覚を実感できる場所と言えるかもしれません。

 

~第8回「共同体感覚」~のまとめ

 

今回は、埼玉県さいたま市緑区東浦和でカウンセリングを行う、心の専門家である臨床心理士・公認心理師である筆者が、アドラー心理学の中で最も大切な考えとされる「共同体感覚」というものについてお話しました。

 

もしかすると、ネット社会は今までよりも共同体感覚を感じるのが難しくなっているかもしれません。しかし、途中で紹介したオンラインサロンなど、今の時代ならではの共同体感覚を感じる方法もあったりします。そのようなものも見つけながら、自分の幸せのために共同体感覚を広げてみてください。

 

今回のまとめに関する疑問や感想はコメント欄までお願いします。また、アドラー心理学の考え方を用いたカウンセリングをご希望の方は、是非当カウンセリングオフィスのカウンセリングをご利用ください。

 

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