今こそ求められるアドラー心理学の共同体感覚!?
皆さん、こんにちは。
4月の最後の日の夜をいかがお過ごしでしょうか。
早いもので4月が終わってしまいますが、今月は本当にコロナ関連のニュース一色という感じの月でしたね。
そして、例年であればGW真っ最中ということで、旅行に行かれる方や帰省される方など様々でしょうが、今年は家に居なくてはいけないGWですね。
政府やマスコミがstay homeと呼びかけをしていても、沖縄へ旅行に行く人やパチンコ店へ行く人、他県へ遊びに行く人は一定数いるようです。
こんな状況で、皆さんにお話したい心理学の考え方の中で、アドラー心理学の共同体感覚というものがあります。
この共同体感覚は、幸福を手に入れるためには必ず必要なものであると言われています。
共同体感覚とは!?
アドラー心理学のA.アドラーは共同体感覚を「仲間の人間に関心を持ち、全体の一部になること」が共同体感覚の基本であると述べました。
私たちの生活の中には様々な利害関係があります。
個人が自身の利益を求めるあまり、他者のことを全く考えないとすると、敵対関係ばかりが生じてしまい、安全な社会が営めません。
例えば、自分のところくらいは大丈夫だろう、自分のところの利益を優先しようと、深夜まで酒類を提供し続けると、自分のところもいいだろうと営業をするところが出てきて、コロナの終息は遠のいてしまいます。
つまり、私一人ぐらい大丈夫だろうというのが、社会を滅ぼしかねないというのが、共同体感覚を持たないと起こる事態なのです。
共同体感覚を持つことが解決につながる
アドラーは、「人は一人では生きられない」として、人が生きるために共同体感覚を持つことが大切であると説きました。
つまり、今のコロナ禍の状況で、コロナの終息のために力を合わせて行動して、コロナの影響で収入がなくなり何か困った状況に陥っている人も助けるというのが共同体感覚であるということなのです。
アドラーは共同体の範囲に、際限を設けませんでした。
家庭、職場、地域、国、地球、宇宙まですべてが共同体であると捉えました。
今の地球規模での非常事態においては、家庭や職場はもちろん、地域や国、地球ましてや宇宙まですべてが協力して対処していくべきなのです。
アドラーは、今できるべきことをせよともよく述べています。
今できることは、地方自治体や国への批判ではなく、一緒に共同体感覚を持ち対処していくことかもしれません。
今こそ求められる共同体感覚
あなたは一人の行動でも、それは共同体感覚を乱す行為かもしれません。
常に全体の一部であると考え、「自分だけならいいだろう」という考えをまずは、自分から捨てられると良いかもしれません。
大切なことは、共同体である社会のために今自分が何ができるだろうと考えることです。
家族や職場のために外出を控えたり、ソーシャルディスタンスを守るのもいいでしょうし、今できる家事や仕事をするのもいいでしょう。
地域のために、懇意にしているお店にテイクアウトという形でお金を払うのも良いでしょう。
国や地球のために、自身のお金を寄付して使ってもらうというのも良いでしょう。
宇宙のために、神様やご先祖様にお願いしてみるのも良いでしょう。
これらの共同体感覚を意識した行動は、社会のためになり、回りまわって、自分のためになります。
そして、結果的に早めのコロナの終息という皆が幸せな結果が手に入ることができるでしょう。
皆さんも、よければ今日から共同体感覚を意識して、自分に今できることをしてみてはどうでしょうか。