アドラー心理学が8回でわかる~第4回「意味づけ」~

 

皆さん、こんにちは。

 

今回も連続8回で嫌われる勇気という本が発行されて以降話題になっている、アドラー心理学において中心的な考え方を一つずつ取り上げて、皆さんにご紹介したいと思います。

 

第4回目の今回は「意味づけ」というタイトルで埼玉県さいたま市でカウンセリングを行う心の専門家である臨床心理士・公認心理師の筆者が、皆さんにお話していきたいと思います。

 

そもそもアドラー心理学とは!?

 

まず簡単に皆さんにアドラー心理学がどのようなものであるのかというを、お話していきたいと思います。

 

アドラー心理学(個人心理学)とは、心理学者のA.アドラーによって作られた心理学の様々な技法の総称です。

アドラーは人間の人格を意識や無意識に分けずに(全体論)何かその人なりの目的に向かって進んでいる(目的論)その人が正しい目標に向かって歩んでいく勇気づけを主眼におく勇気の心理学と言われています。

 

あらゆる対人関係の解消や自分を変えて一歩踏み出すヒントを授けてくれる(使用の心理学)のがアドラー心理学の大きな特徴として挙げられます。

 

そんな生活にヒントを与えてくれる使用の心理学であり様々あるアドラー心理学のうち、今回は意味づけについてお話していきたいと思います。

 

アドラー心理学における意味づけとは!?

 

皆さんは、実は現実をそのままの形で見ているわけではなく、多くの場合は自分の主観に基づく意味づけをして物事を見ていると言われています。

どのようなことかというと、ある人が言った「頑張ってね」というような言葉を素直に、応援してくれていると受け取ることもあれば、自分は頑張っていないと責めているというように受け取ることもあるように、状況や場面、誰が言ったのかというように同じ言葉でも意味づけが異なることがあります。

 

同じ文言であってもそれがポジティブな意味づけになることも、ネガティブな意味づけになることもあるということです。

 

また、ある人が行ってくれた親切な行為であっても、その行為を素直にいいことをしてくれたと受け取る人もいれば、ただでこのようなことをするんだから何か裏があるに違いないと思う人もいるかもしれません。

 

このように同じ行動であってもそれに対してポジティブな意味づけをすることも、ネガティブな意味づけをすることも人はあるのです。

 

アドラーは、私たちが現実を体験するのは、常に、我々が現実に付与する意味を通してであると述べています。つまり、ありのままに物事を受け取るのではなく、各々が、自分なりの意味づけを通して、物事をとらえていると言っているのです。

 

この意味づけは、私たちが子供のころから今に至るまでの間で徐々に獲得してきたものと言われています。そして、この意味づけは、私たちは普段勝手に行っているためにその色合いに気づかないことが多くあります。

 

小さい頃から赤い色のサングラスをかけて世の中を見ていたら、世界は赤い色であると思うという比喩がよく使われますが、そのような環境に身を置いて育つと、自分も知らないうちにそのような見方になっているということは起きることです。

 

例えば、小さい頃から完璧でなければいけないという意味づけをもって生きてくると、大人になっても他人のミスを許せなかったり、自分のミスもあってはならないと許せないというようにとらえてしまうかもしれません。

 

自分の意味づけを自覚する

 

アドラー心理学では、このように自分が意識せずに行っている意味づけを自覚して、客観的に分析していくことをすすめています

もしも、自分の意味づけが、自分や他人を貶めるようなものであると、なかなか幸せに生活することは難しいかもしれません。先に上げた完璧でないといけないというような意味づけはもしかすると、自分や他人を貶める意味づけになっているかもしれません。

 

自分の意味づけの自覚の仕方は、自分が自分に対してもっている定義を明らかにするといいかもしれません。自分は自分をどう思っているのかというのを自問自答すると見えてくるかもしれません。

 

例えば、自分は自分をダメだと思っている。自分は自分を怠け者だと重いっている。自分は自分を優秀だと思っている。自分は自分を細かいと思っている。自分は自分を繊細だと思っている。

 

このように自分は自分をどのように思っているのかというがわかると、もしかするとそのように周りを意味づけしていることもあるかもしれないと気づくかもしれません。

 

自分は自分を実力もなくダメだと思っていると、例えば、上司や先生に褒められたとしてそれを素直に受け取れないかもしれません。自分は自分を優秀だと思っていると、例えば、上司や先生から注意を受けたとしても素直に受け取れないかもしれません。

 

もしも自分が自分に付けている意味づけに気づいたら、より良い意味づけになるように変える努力をしてみるといいかもしれません。「自分は実力がなくダメ」→「自分には存在価値がある」としてみたり、「自分は優秀だ」→「自分は優秀だがかけている部分もある」としてみたりなど、自分の意味づけを調整できるといいかもしれません。

 

~第4回「意味づけ」~のまとめ

 

今回は、埼玉県さいたま市緑区東浦和でカウンセリングを行う心の専門家である臨床心理士・公認心理師である筆者が、アドラー心理学の中から知らず知らずのうちに自分がつけてしまって自分を苦しめているかもしれない意味づけについて皆さんにお話しました。

 

もしも今回のまとめから、自分もこのような意味づけをして苦しくなっているなと気づかれた方は、是非その意味づけから少し距離をおいて、別の意味づけをできるといいかもしれません。

 

今回のまとめに関する疑問や感想はコメント欄までお願いします。自分の意味づけの変え方を含めて専門家を一緒に考えたいという方は、是非当カウンセリングオフィスのカウンセリングをご利用ください。

 

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