アダルトチルドレンとは何か!?原因・特徴・ケア・カウンセリング

アダルトチルドレンとは!?原因・特徴・ケア・カウンセリング

皆さん、こんにちは。

今回は、お問い合わせをもらうことの多いアダルトチルドレンについてなるべく簡単にわかりやすく、その原因と特徴、ケア、カウンセリングの方法について、埼玉県さいたま市緑区東浦和でカウンセリングを行う、臨床心理士・公認心理師の筆者が、お話していきたいと思います。

アダルトチルドレンって聞くけどどんなものなのか知りたいという方や、自分がアダルトチルドレンだけどどんなケアや治療、カウンセリングを受けたらよいのかを知りたいという方は是非最後までご覧ください。

アダルトチルドレン(AC)とは

アダルトチルドレン(adult children)とは、1970年代にアメリカで、Adult Children of Alcoholics(AC)で、元々はアルコール依存症の親のもとで育った人という意味で使われることのなった概念です。

その後、1990年代に日本で注目されてきたもので、主に幼少期の家庭環境や育てられ方(虐待やネグレクト)によって心の傷(トラウマ)を持つ人やその概念を指す言葉です。現在ではこちらの概念を指してアダルトチルドレン(AC)と呼びます。今だと、毒親に育てられた子供を指す概念がアダルトチルドレンになります。

アダルトチルドレンの特徴

アダルトチルドレンは以下のような特徴があると言われています。

①自分の考えや行動が「これでいい」との確信が持てない

②物事の最初から最後までやり遂げることが困難

③本当のことを言った方が楽な時でも嘘をつく

④自分に情け容赦なく批判を下す

⑤楽しむことがなかなかできない

⑥まじめすぎる

⑦親密な関係を持つことが難しい

⑧自分にはコントロールできないと思われる変化に過剰反応する

⑨常に、他人から肯定や受け入れを求めている

⑩自分は、人とは違うといつも感じている

⑪常に責任を取りすぎるか、責任を取らなすぎる

⑫過剰に忠実である

⑬衝動的である。他の行動が可能であると考えずに1つのことに自らを閉じ込める

「アダルトチルドレンと家族」斎藤学著

このような特徴があるのがアダルトチルドレンだと言われています。このような特徴から社会生活を上手に営めなかったり、仕事上での困難が生じていたりするということです。ただ、ここに上げた特徴は別の心の病であったり発達障害であったりなどの可能性があります。つまり、ここに上げた特徴があるからと言って必ずしもアダルトチルドレンに当てはまるわけではないので注意してください。

アダルトチルドレンになる原因

アダルトチルドレンになってしまう原因や要因としていくつかありますが、多くの場合は先ほどからいっていますが、幼少期の家庭の育てられ方による心の傷であると言われています。以下が想定される原因や要因です。

①虐待やネグレクト

アダルトチルドレンになる原因として主要なものとしては、この虐待やネグレクトというものが当てはまります。虐待には、身体的虐待、性的虐待、心理的虐待が代表的なものとしてあげられます。ネグレクトには、教育ネグレクト、経済ネグレクト、面前DVなどが当てはまります。

このような虐待やネグレクトの経験が心の傷となり、先ほど挙げたような特徴を持つようになった結果、アダルトチルドレンとなってしまう場合があります。ただ、注意して欲しいのは、虐待やネグレクトを受けた人が全員、アダルトチルドレンになるかと言われるとそうではなく、そのようにならない場合も当然ですがあります。

②毒親による

先の虐待やネグレクトのような経験によってアダルトチルドレンになる場合がありますが、そこまでいかなくてもアダルトチルドレンになることもあります。いわゆる毒親のような親御さんや周りの人の性格の中で育つことによってアダルトチルドレンになってしまうという場合もあります。

毒親とは、子供の悪影響を及ぼす親のことをさしており、具体的には子供に過干渉であったり、指示的に子供支配しようとしたりするような親のことをさします。虐待やネグレクトまではいかなくても、このような毒親によってアダルトチルドレンになってしまうこともあります。

③本人の性質

先ほど、虐待やネグレクトを受けても必ずしもアダルトチルドレンにならないというように述べました。ここには本人の性質というものが存在しています。本人の性質とは、本人が元から持ち合わせているストレスに耐えるための力や遺伝的要因などを含めて指します。

勉強が得意な人やスポーツが得意な人がいるように当然ですが、メンタルが強い人とそうでない人がいます。全く同じような体験をしてもそれが心の傷になるという人も居れば、そうでない人もいるのです。ただ、心の傷になる自分はダメということではなく、そこも含めて自分という性質ということです。

アダルトチルドレンをケアする

アダルトチルドレンの特徴と原因が分かったところでそんなアダルトチルドレンをケアする方法についてみていきたいと思います。主には以下の3つの方法が取られることが多くあります。

①薬物療法

薬を使って治療を行っていく方法です。アダルトチルドレンの人は、その特徴によって抑うつ的になったり、パニックになったり、対人緊張が高くなったり、過食や拒食、不眠などの症状が現れることがあります。そのためその症状に応じて、薬を服用していきます。

ただ、薬のみでの根本治療ができるものではなく、アダルトチルドレンの状態から派生する症状を抑えるために使われるために、他の治療方法を組み合わせて行っていくのが有効とされています。

②自助グループ

アダルトチルドレンの同じ特徴や経験を持った人と体験を共有していく活動のことを自助グループと呼びます。同じ辛い経験をした人同士で気持ちを共有していくことによって、気持ちの整理をつけていけたり、仲間を得られることによって立ち直ったり、他の人の工夫からどのように自分の特徴付き合っていくかのヒントが見つけられるかもしれません。

また、自助グループによって安心した居場所や仲間を手に入れることができるという面が大きいかもしれません。アダルトチルドレンの自助グループとして、アダルトチルドレンアノニマスという団体があるので、良ければリンクからページに飛んでみて下さい。

③カウンセリング

カウンセリングによって対処していくという方法です。必要に応じて薬物療法や自助グループと組み合わせながらやっていくといいかもしれません。アダルトチルドレンの状態は過去の心の傷で、いわゆるトラウマ(PTSD)を持っている状態と言い換えることができます。

カウンセリングでは、このトラウマを治療していきます。具体的なトラウマの治療の仕方としては、以前まとめたものがありますので、そちらのリンクページへお進み下さい。アダルトチルドレンカウンセリングをしたいという場合は、トラウマがケアできるカウンセリング施設や医療機関をおすすめします。

トラウマ治療はかなりの専門的なトレーニングが必要で、十分なトレーニングを行っていない人のカウンセリングではかえって悪化してしまう場合もあります。当カウンセリングオフィスを含めて専門資格を持っている場所の受診をおすすめします。

アダルトチルドレンのまとめ

今回は、埼玉県さいたま市緑区東浦和でカウンセリングを行う、臨床心理士・公認心理師の筆者が、アダルトチルドレンの特徴と原因、ケア、カウンセリングの方法について簡単にお話いたしました。

今回のまとめから皆さんにアダルトチルドレン知識がより深まったものになったのでしたら幸いです。また、少しでも今回のアダルトチルドレンの特徴から生活への生きにくさを感じている場合は、専門家へ相談してみるといいかもしれませんね。

今回のまとめに関する疑問や感想はコメント欄までお願いします。また、アダルトチルドレンに限らずに当カウンセリングオフィスのカウンセリングをご希望の方は、以下のお申込みページまでお進み下さい。

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