フロイト・ユング・ロジャースの残した名言や格言
皆さん、こんにちは。
心理学者やカウンセラーは人の心の研究を行ったり、心の病を治療する方法を模索してきたりした人達です。そんな心理学者やカウンセラーが残した名言や格言の中には、私たちの生活を勇気や元気を与えてくれる表現が多く隠れていたりします。
そこで今回は、埼玉県さいたま市のJR武蔵野線東浦和駅徒歩1分でカウンセリングを行う臨床心理士・公認心理師の筆者が、ご覧になっている皆さんが元気になるであろう今回は、フロイト、ユング、ロジャースが残した名言・格言について、その人の人とのなりを簡単にお話した上で、ご紹介していきたいと思います。
ジークムント・フロイトが残した名言・格言
ジークムント・フロイトとは
ジークムント・フロイトとは、心理学を知らない人でもその名前をご存じの方も多いであろうオーストリア出身の心理学者・精神科医です。1856年5月6日 – 1939年9月23日で活躍された先生で、現代でも心理学に様々な功績を残してきました。
今の日本でもカウンセリングの主要な方法として使われている精神分析的心理療法の基礎である精神分析学を創始しました。また、私たちが今でこそ普通に使うことの多い意識と無意識という概念を広めました。
医学の道を修めてから、ヒステリー研究で有名なシャルコーの元で催眠療法によるヒステリーの治療を行い精神医学の道に入っていきました。当時は女性の病気とされていたヒステリー(神経症)を男性にも起こりうるなど、仮説を提唱していきました。
その後、開業を行い、催眠と共にカウンセラーの言語刺激を基にその人の無意識の葛藤などを見出していく自由連想法などを使い、性的葛藤によりヒステリーなどの身体症状が起きと、精神分析学の体系を作っていきました。
ジークムント・フロイトの名言・格言
人はいつも道徳的であるとは限りません。ありのままの自分から目を逸らさずにいると治るでしょう。
フロイト先生は、エリザベートを催眠状態にして、
自分自身にとことん正直になること、
先程のエリザベートさんの話もそうですが、
カール・グスタフ・ユングが残した名言・格言
カール・グスタフ・ユングとは
カール・グスタフ・ユングも心理学をあまりご存じない方であっても知っていられる人の多いかもしれない、フロイト、アドラーに並ぶ心理学三大巨匠の一人です。スイス出身の心理学者・精神科医の先生で、1875年7月26日 – 1961年6月6日まで活躍されました。
分析心理学(ユング心理学)の創始しました。分析心理学では、私たちは意識、個人的無意識、そのさらに下層に集合的無意識というものが存在すると、文化や神話の研究などを通して提唱しました。
また、心的エネルギーの方向性と心的機能の向きから性格を8つの分類する性格類型を行ったり、外的世界の事物や事象、個人の精神内部の事象等が互いに同時的な相関性を持つ共時性についての概念を提唱しました。
さらに、カウンセラーが発した言語刺激に対してクライエントがどのように反応をするのかを分析する言語連想検査を開発して、そこからそのクライエント自身も気が付いていない感情の複合体であるコンプレックスがあると見出しました。
カール・グスタフ・ユングの名言・格言
ある人に合う靴も、別の人には窮屈なものである。あらゆるケースに適応する人生の秘訣などはない。
ユング先生も数多くのクライエントさんを診ていました。フロイト先生が神経症傾向にある比較的軽めの精神疾患の患者を診ていたのに比べて、ユング先生は精神病圏にある比較的重めの精神疾患の患者を診ていたと言われています。
そんな様々なクライエント、特に重めの精神疾患の患者を診ていたユング先生だからの名言として今回のものをご紹介いたしました。この合う靴というとシンデレラの話が思い浮かべる方が多いかもしれませんが、シンデレラの靴と同様で、私たちの人生こそ、万人に共通する秘訣、つまり万人にあう靴はないと言っています。
ここの名言でのみそは、靴に例えているので、確かに大体合う靴の大きさというのはあるもので、こういう傾向の人にはこうすると良いというようなものはあっても、ぴったり来るものはその人ごとにないというところです。私自身もカウンセラーとしてクライエントさんを支援する時に思い返す言葉の一つです。
自分が神経症的であることを知っているノイローゼ患者は、自分の意識の在り方に無頓着な人物よりも、ずっと個性豊かである。
実はユング先生自身も幻聴や幻覚などの今でいうところの統合失調症のような症状に悩まされたと言われています。ただ、ユング先生はそこではとどまらずに、幻覚から見えたところから、先ほどご紹介した人類に共通する集合的無意識というものがあるのではないかと見出していきました。
このように何か心の病からただでは起きずに飛躍していくことを想像の病と言います。このように心の病というものも大切だということです。以前想像の病についてご紹介したことがあるのでそちらを見てみて下さい。
このような自身の経験もあり、神経症をはじめ心の病を持った人は、そうではない人に比べて個性豊かであるという今回の名言を残しています。何か心の病になったことがある人ならわかるかもしれませんが、心の病から学べることというのは実は多くて、自分の考え方の癖がわかったり、自分の物事の捉え方を見直すきっかけになったりすることがあります。
カール・ロジャースが残した名言・格言
カール・ロジャースとは
カール・ロジャースとは、アメリカを代表する臨床心理学者・カウンセラーです。現在でもカウンセリングの中心的な方法とされている来談者中心療法(パーソン・センタード・アプローチ)を創始されました。1902年1月8日 – 1987年2月4日に活躍された先生で、アメリカ心理学会によるアンケートで、もっとも影響力のある心理療法家の一位に選ばれたほどの先生です。
従来は、精神疾患を持つなどカウンセリングへやってくる人のことを患者と呼んでいましたが、カール・ロジャース先生によってクライエントと呼ぶように広めました。カール・ロジャース先生以前は、フロイト先生から始まる無意識をみていく精神分析や、ワトソン先生から始まる行動療法など、あまり個人のその人を対象にしたものでなかったところに対して、カール・ロジャース先生が来談者中心療法を創始されました。
カウンセリングで今では普通に行う傾聴というように相手の話を聞く姿勢についても整備を行い、現在でも多いに役立つカウンセリングの方法を様々整えました。また、晩年には集団心理療法であるグループエンカウンターという方法を精力的に取り組みました。
カール・ロジャースの名言・格言
人は日暮れと同じくらい素晴らしい。私が日暮れを見る時、「右の角のオレンジを少し柔らかくしよう」などとは思わない。私はコントロールしようなんてしない。
私たちが生きているとどうしても子供をコントロールしたい、親をどうにか変えたい、夫を妻をどうにか変えたいと思うことがあるかもしれません。しかし、実際のところ誰かを変えるというのはとても難しいことで、特にコントロールしようというのはほぼ不可能なことだったります。
そんな時にこのロジャース先生の言葉を噛みしめて読んでみるとどうでしょうか。夕日が沈むのと同じように、自然現象をどうにかしようと思わないのと同様に、人もどうにかコントロールしようと思うものではないと言っています。
私たちがどう思っているかは誰にも分からないのだから、私たちは自分たちについて知る最良の専門家なのです。
自分のことを一番知っているのは自分自身で、自分自身が一番の専門家ということです。何か問題があった時に、その人自身が本来持っている解決するための力を引き出すことで解決できるとして、そのことをサポートしていくことが大切であるとロジャース先生は考えていました。
これは私自身がカウンセリングを行っていく上で大切にしている名言で、いくらカウンセラーや医師などの専門家であっても、あくまでも心理学や医療の専門家であって、いらっしゃってもらったクライエントさんの専門家はクライエント自身であると思って会っています。皆さんも何か行き詰った時に、自分自身の中に答えがあると思ってみてはどうでしょうか。
心理学者やカウンセラーのあなたを元気にする名言や格言まとめ
今回は、埼玉県さいたま市緑区のJR武蔵野線東浦和駅徒歩1分でカウンセリングを行う臨床心理士・公認心理師の筆者が、心理学者やカウンセラーが残したあなたを元気にする名言についてご紹介いたしました。
今回ご紹介したのは、ジークムント・フロイトやカール・グスタフ・ユング、カール・ロジャースという3人の名言でしたが、以前の記事では、アルフレッド・アドラー、河合隼雄、ミルトンエリクソンという3人の名言をご紹介しています。気になる方は以下の記事をご覧下さい。
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