不登校の原因かもしれない過敏性腸症候群・起立性調節障害などの心身症について解説

不登校の原因になっているかもしれない心身症について

皆さん、こんにちは。

不登校と一口に言っても実は様々な原因や要因があると言われています。勉強がついていけなかったり、学校での友人関係がうまく行っていなかったり、家庭環境が落ち着かなかったりなど、その背景は様々です。中には、何らかの症状によって学校に行けない場合もあります。

今回は、そんな不登校の原因のうち、過敏性腸症候群や起立性調節障害など、心理的なストレスが身体の不調として現れる心身症により、学校に登校することが難しくなったり、遅刻や欠席を繰り返してしまうというお話を、埼玉県さいたま市緑区のJR武蔵野線東浦和駅徒歩1分でカウンセリングを行う臨床心理士・公認心理師の筆者がお話したいと思います。

心身症とはどのような病か?

まず始めに今回、不登校の原因になってしまうかもしれない心身症とは、どのような病なのかということをお話したいと思います。私たちは、知らず知らずのうちにストレスを受けて生活しています。そのストレスを上手に自覚して対処できていると、不都合は起こりにくいのですが、上手に対処していないと心や身体の不調につながる場合があります。

外部環境からのストレッサーに反応して心身にストレスが生じて、それを上手に対処できないために、身体症状となって現れるが、実際に訴えられるのは身体症状のみで、ストレッサーと心身へのストレスは、意識されないというのが、心身症になります。

成長過程にある子供の場合は特にですが、心身が未分化で未熟なために、心と身体の相関が生じやすいと言われています。つまり、つらい思いをすると食欲が落ちたり、風邪を引けば憂うつになるように、心が不調だと体も不調になり、身体が不調だと心も不調になるということです。また、子供の場合はこの関係性に十分に気が付けていないために、症状のみを訴えて、その背景にあるストレスに関しては、意識しない心身症に陥ってしまう場合が多くあります。

例えば、頭痛を頻繁に訴えていた子供の背景には塾での勉強のストレスがあったり、腹痛を頻繁に訴えていた子供の背景には学校での人間関係のうまくいかなさがあったりなど、表向きの症状の裏には心理社会的なストレス要因が隠れており、それによって身体症状が引き起こされているものが心身症になります。

代表的なものとして、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、円形脱毛症、過敏性腸症候群、起立性調節障害、過呼吸症候群、乗り物酔いなどがあると言われています。これらの症状すべてがストレスだけでなるわけではないですが、ストレスの要因が関係していると言われています。

心身症の全体に言えることですが、治療に関しては、心身両面の対応が必要だと言われています。身体面で頭痛があるので、頭痛薬を飲んで終わりではなく、心理面へのケアとして、ストレスケアであったり、カウンセリング等が必要であるということです。

不登校の原因になるかもしれない代表的な心身症について

心身症について、どのようなものかがわかったところで、不登校につながっているかもしれない代表的な心身症について見ていきたいと思います。今回は、過敏性腸症候群と起立性調節障害について見ていきたいと思います。どれも身体疾患が顕著なもので、不登校に繋がりやすいものですが、その背景にはストレスがあると想定されるものです。

過敏性腸症候群(IBS)

疾患の概要・症状

特定の病変が見られない腸の病気で、下痢や便秘、腹痛などの症状を繰り返す。はっきりとした原因は、わかっていないが、消化管の運動異常や知覚過敏、精神的なストレスなどと関係していると言われている。食欲が減ってしまうことや体重が減ってしまうことは少ない。

下痢や便秘、腹痛が学校に登校する前に生じやすく、そのため遅刻や欠席の原因になることが多い。日本小児心身医学会では、下痢型、便秘型、ガス型、反復性腹痛型に分類しており、要因としては、ストレスや生活習慣があると指摘されている。

対応・治療・予防

対応としては、生活習慣を整えることと、ストレスの軽減を図ることの2点に加えて薬物療法を併用していくことが、大切であるとされる。生活習慣を整えることとしては、睡眠、食事、運動、排便などの日常生活リズムの改善を目指すとともに、ウォーキングなどの軽い運動も行う。ストレスの軽減に関しては、環境を調整するとともに、カウンセリング等を通して気持ちを話したり、認知の仕方を調整したりしていきます。状況に応じて、適宜薬物療法で薬を服用してい行きます。

再発の予防に関しては、辛いものであったり刺激物、コーヒーや冷たい飲み物の過剰摂取をさせることに加えて、食物繊維を積極的に摂取するように心がける。バランスの取れた食事を摂り、排便習慣を整えて、寝不足をさせるなど適切な生活習慣をつける。適度な運動を行うことで、腸の動きを整えて、誰かに相談できるようにするなどストレスの軽減につとめる。

起立性調節障害(OD)

疾患の概要・症状

起立性調整障害は、自律神経の働きの不調のために朝、起きたときに、身体や脳への血流が低下する疾患です。立ちくらみやめまいを起こしやすい、立っていると気持ちが悪くなり、ひどい時は倒れる、少し動くと動悸あるいは息切れがする、朝、なかなか起きられずに午前中調子が悪い、顔色が青白い、食欲不振、倦怠感あるいは疲れやすい、頭痛などの症状が見られる。

遺伝的な体質であったり、ストレスによる影響によって起こるとされている。小学生の5%、中学生の約10%は起立性調節障害があるとされている。午前中に調子が悪いが午後にかけては調子が戻ることが多く、さぼりなどとみられることもあるが、身体の病気であることを理解して対応していくことが大切である。また、成長とともに改善していく場合が多いといわれている。

対応・治療・予防

対応としては、脳への血流が減る状況を極力減らしていくことが大切です。具体的には、起きる時など、頭を下げたままゆっくり起きる習慣をつける。歩き初めには少しかがんだまま歩き始める。足踏みなどをして下半身への血液が留まることを防ぐなど。午後から体調が回復することが多いので、午後から学校へ登校したり、別室で横になられるような環境を整えたりなど、負担の少ないように環境を整えるとともに、カウンセリングなど本人のストレスケアも行う。

治療としては、セルフケアから始めて、自律神経が乱れないように身体を横にしないようにしたり、規則正しい生活を心がける。午後の時間など体調に無理のない範囲でウォーキングなど軽めの運動を心がける。再発予防として同様に、運動と睡眠時間とバランスをの取れた栄養の確保に加えて、精神的なストレスのケアも大切であるとされています。

不登校の原因かもしれない心身症についてのまとめ

今回は、埼玉県さいたま市緑区のJR武蔵野線東浦和駅徒歩1分でカウンセリングを行う、臨床心理士・公認心理師の筆者が、不登校の原因につながるかもしれない心身症について、過敏性腸症候群と起立性調節障害という特に不登校に繋がりやすい症状を取りあげて、ご紹介いたしました。

どちらもお腹が痛い、めまいや頭痛で朝が起きられないと、ひょっとするとなまけやさぼりを疑いたくなるような身体疾患から始まる病気です。どちらも適切、心身の両面のケアを行っていかないと、長期の不登校などになってしまうこともあるものです。まずは、医療機関で見てもらった上で、必要に応じてカウンセリングなどを併用することで、治療を行っていけるとよいでしょう。

今回のまとめに関する質問や疑問、感想などはコメント欄までよろしくお願いいたします。過敏性腸症候群と起立性調節障害に限らずに、当カウンセリングオフィスオフィスのカウンセリングをご希望の方は、以下のお申込みページへお進み下さい。

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