壺イメージ療法で感情や思いから距離を取る

感情や思いをそっと壺に入れる壺イメージ療法

皆さん、こんにちは。

本日は、埼玉県でカウンセリングを行う臨床心理士・公認心理師の筆者が皆さんにイメージ療法というイメージを用いる心理療法のうち壺イメージ療法というものをご紹介したいと思います。

心理療法において、イメージというのは非常に大切で、多くの心理療法で用いられてきました。

そんなイメージを用いた心理療法うち、日本独自のイメージ療法である壺イメージ療法をついてご紹介したいと思います。

心が何かわからないけどざわざしたり、嫌な気持ちやマイナスな気持ちがあったり、忘れなれないけど忘れたい、距離を取りたいそんな気持ちがある人は是非実践してみて下さい。

壺イメージ療法とは!?

壺イメージ療法とは、臨床心理士であり、九州大学名誉教授の田嶌誠一先生が考案したイメージを元にした心理療法です。

気持ちや思い、感情が入った壺を複数イメージをして、その壺の中を覗いてみたり、入ってみたり、時にはフタをして距離を置いてみたり、壺をつかって気持ちの整理を付けていくというものです。

これが実際の田嶌誠一先生です。今は大学職も退官されていますが、精力的に心理臨床活動にのぞんでいた先生です。

今回紹介する壺イメージ療法の他にも、多面的体験支援アプローチとして、時には全身全霊をかけてクライエントを支援するというスタイルの心理療法家です。

筆者自身も何度かお会いしたことがありますが、大変気さくな先生で、お話もとても面白い先生でした。

そんな田嶌誠一先生が考案された壺イメージ療法の具体的なプロセスについて見ていきたいと思います。

壺イメージ療法のやり方

お気に入りの壺を用意して、あふれだしそうな感情や様々な思いを壺に入れて、壺に受け取ってもらうというのが全体の流れです。

①壺を用意する

イメージを用いる場合と、本当の壺を用意する場合のどちらでも構いません。

・イメージの壺の場合

お気に入りの壺のイメージを予め作っておき、色、形、大きさ、などありとあらゆるイメージをができるように具体的に決めておきます。

例えば、どっしりした壺にしようとか、ふっくらした丸みのある壺にしようとか、取ってのついた円形の壺にしようとか決めておき、色も自分の好きな青色にしようとか、つやつやと光沢があるようにとか、詳細まで決めておきます。

・本物の壺の場合

もしも自分の気に入っている壺がある場合はそれを用意してもいいでしょうし、空のペットボトルや瓶などを加工するなどして、自分の感情を閉まっておくお気に入りの壺を用意します。

例えば、近くの雑貨屋さんに見に行って好きな壺を探してもいいでしょうし、ペットボトルや瓶を少し自分の好きな形や色に加工するのも良いでしょう。

②感情や思いを壺にしまう

感情や気分、思いがあふれだしそうになったり、強まったりしていることに気が付いたら、それらの感情や気分、思いを自分の中で受け止めてから、同時に壺イメージを引っ張り出して、その中に入れておきます

例えば、上司に怒られてイライラしていたり、悲しい気持ちだったりという気持ちがあふれてきたら、その気持ちを壺の中に流し込んでいくイメージをしたり、実際に壺があるときはその壺の中に吹き込みます。

③壺を片隅に置いておく

壺の中に自分の感情や気分、思いを入れることができたら、その壺をそっと心の片隅に置くイメージをしたりや実際にお家の安全な場所に置いておきます。心の片隅にしまってあるだけですので、あとでその気持ちを壺の中をのぞくように少し見てみることも可能です。

例えば、大好きだったおばあちゃんが死んでしまい悲しいという気持ちをそっと壺の中にしまって、心の片隅に置いていたとして、ふっとした瞬間に壺を覗いておばあちゃんへの悲しい気持ちと共におばあちゃんを思い出すこともできるのです。

壺イメージ療法のまとめ

壺イメージ療法は、感情や気分、思いが強まったとき、込み上げてきたとき、それに気が付いて、気持ちを向ける。その上で、それらを消そう、なくそう、抑えようとするのではなく、それらを壺という自分の一部や自分の分身においておたり、預かっておいてもらうという方法でした。

壺はただ感情や気分、思いを預かってもらっているだけですから、いつでもその壺の中を覗いたり、時には入り込んだり、壺から取り出すこともできるのです。

何か距離を取りたい感情や気分、思いがある人は是非この壺イメージ療法で、少ししまっておいて自分の片隅に置けるようにしてみてはいかがでしょうか。

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