夫婦や家族関係を良好にするためにカウンセリングで使う3つの方法!?
皆さん、こんにちは。
突然ですが、皆さんの家族関係は良好でしょうか?何も問題なく良好だよという人はどれくらい居るでしょうか。
カウンセリングをしていると夫婦や親子、きょうだいなど家族関係で悩んでご相談に来られる方が居たりします。
ある人は夫婦の不和を相談されたり、ある人は子どもとの関係を相談されたり、またある人は兄弟の葛藤を相談されたりします。
今回はこのように相談されることの多い、家族に関する相談の際に、家族関係を良好にすべくカウンセリングで使う技法について、埼玉県さいたま市でカウンセリングを行う臨床心理士・公認心理師の筆者が、ご紹介したいと思います。
家族がストレスに感じる人!?
先程からお話しているように、家族関係というのは、近いからこそ難しいという事態が起きます。皆さんの中にも家族にうっとうしさを感じているという方も居るかもしれません。
ある調査によると悩みやストレスがあるという人のうち、30%は人間関係が原因によると言われており、そのおおよそ半分が家族関係であると言われています。また、女性の方が家族のストレスを多く抱えていると言われています。
この数字を聞いて多いと感じる方もいるかもしれませんし、少ないと感じる人もいるかもしれませんが、ある程度の人数は家族の悩みを抱えているというのはデータからわかります。
カウンセリングで寄せられることの多い家族の悩みとしては、主に夫婦やパートナーとの関係と親子関係があります。特に理由は様々なものが多いですが家族の不和を解決したいという場合にカウンセリングに訪れるという場合も多く見受けられます。
今回は、様々な理由で生じる家族の不和を解決するためのカウンセリングの方法をご紹介していきたいと思います。実際に家族の不和をどうにかしたい、すれ違いをどうにかしたい、良好な家族関係を作っていきたいという方には参考になるものです。
家族関係を良好にするための方法!?
それでは、具体的に家族関係を良好にするためにカウンセリングに実際に用いる方法についてご紹介していきたいと思います。
1.VIPS
始めにご紹介するのは、Anne Bomer Lutzにより考案された関係性を良好にするための質問方法です。以下のような順番でカウンセリングで聞いていきます。
①あなたの生活の中で最も大事な人たちは誰ですか?他には?
例えば、このように旦那さんに聞くと、奥さんの名前が早い人は一人目に、そうでない人でも何人か聞いていくときっと出てきます。
②彼らに最も感謝している点は何ですか?他には?
例えば、いつもおいしいご飯を作ってくれるところです。子供たちの面倒を見てくれるところです。疲れているときに労ってくれるところです。など様々聞いていきます。
③彼らに対し評価している点は何ですか?;彼らのどこが素晴らしいと思いますか?彼らの誇れるところはどこですか?彼らの尊敬できるところはどこですか?他には?
例えば、大変な状況でも家族のことを考えながらやってくれるところです。忙しくても時間を作ってくれるところです。など様々聞いていきます。
こんな質問をされると困ってしまうという方もいるかもしれませんが、これらの質問を例えば夫婦の面接や親子の面接で聞いていくわけです。やや誘導尋問的かもしれませんが、相手に感謝をしている点や評価している点、素晴らしいと思う点、誇れる点を聞いていくと、たいていは肯定的なポジティブの言葉で埋め尽くされます。
ちょっと家族との関係がギクシャクしているなと感じている人は自分自身でこれらの質問に答えることで、少しギクシャクした雰囲気を和らげることができるかもしれません。
2.未来からの奇跡の手紙
これは、未来からの手紙を想像してもらうというもので、Yvonne Dolan によって紹介された方法です。主にパートナーや子ども、親との関係を見つめる際の方法とされています。
奇跡や想像した理想が反映されている未来のある時間を想像してみてください。それは、今から1週間、1月、 1年、5年、10年、15年、20年、その他でもあなたにとって意味のある長さあるいは短さで構いません。手紙の冒頭には想像上の未来の日付を書きます。時が経過して、パートナーもしくはお子さん、親に手紙を書いていることを想像してみてください。”拝啓(パートナーや子ども、親の名前)”と。この未来の中では、あなたが現在抱えているどんな問題ももうすでに解決している、あるいは満足のいく対処法が見つかっています。それらの問題を解決するのに役立ったものを想像してください。手紙に書かれている時間の中では、あなたは喜びに満ち、健康で納得のいく、望む人生を生きています。どのように時を過ごし、どこで生活し、人間関係や信念そして過去や未来をどう考えているのかを描いてみてください。より好ましい未来像を想像するために、様々なアイデアや考えについての実現性や“現実性”は気にせず、出来るだけ細かく書いてください。
このような手順で手紙を書いていくというものです。もしも時間が今あるようでしたら、是非このアナウンスに沿って、奇跡の手紙を書いてみて下さい。自分でもこんなことを家族メンバーに思っていたのかとはっとされて、何か気付きが得られるかもしれません。
3.未来からの手紙アレンジ別バージョン
先程、紹介した未来からの奇跡の手紙の別のバージョンのものです。これはもし可能ならば、パートナーと行うと効果的と言われています。
パートナーが、五年後に(あるいは他の重要な年月の後)あなたとの関係そしてどのように二人がともに時を 過ごしたのかを振り返った時に、あなたが一番思い出してほしいことは何ですか?二人の関係について振り返っているあなたのパートナーの視点から手紙を書いて下さい。
これをお互いにやってみて、その手紙を読み合ってみると、お互いにそんなように過ごそうと思っていたのかとびっくりされることも多かったりします。
夫婦や家族関係を良好にするための方法のまとめ
今回は、埼玉県さいたま市緑区東浦和でカウンセリングを行う心の専門家である臨床心理士・公認心理師である筆者が、夫婦や親子間で起こることの多い家族関係を悪化を良好にするための方法として、カウンセリングで使われることのある3つの方法をご紹介いたしました。
今回の方法を参考に会話をしてみたり、手紙を書いてみることでもしかすると家族関係を良好にするヒントが見つかるかもしれません。
今回のお話に関して感想や質問はコメント欄までお願いします。また、このような話の聞き方で家族関係を専門家と一緒に見直したいという方は、当カウンセリングオフィスのカウンセリングをご利用下さい。