皆さん、こんにちは。

 

バレンタインデーの本日いかがお過ごしでしょうか。

 

今日は20世紀最大の心理療法家と言われた人物のご紹介です。

 

皆さん、20世紀の心理臨床家と言ったら誰を思いうかげるでしょうか!?

 

フロイト!?ユング!?アドラー!?

 

この3人の心理学者ではないです。

 

今日ご紹介する20世紀最大の心理臨床家は、ミルトンエリクソンという人です。

 

 

心理を勉強したことのある人でも知らないかもしれません。

 

ミルトンエリクソンは、難病と呼ばれるケースであっても次々に完治させていき、その後家族療法や催眠療法、ブリーフセラピーなどの心理療法の発展に寄与しました。

 

彼が行った有名なケースについていくつかご紹介致しましょう。

 

ケース1、歯並びを気にして死にたいという女性

 

彼の元へ、鏡を見るたびに自分の歯並びが気になってしまって、そこから自分が何て見にくい顔だと落ち込み、そこから死にたくなってしまうという女性が訪れました。

 

今であったら、歯科矯正でも勧めたり、美容整形を勧めるところでしょうが、当時はそのようなものはまだありません。

 

この女性に彼はどのようなアプローチをしたかというと…

 

あなたが死ぬ前にやってもらいたいことがあると言い、職場の洗面所を見るたびに、そのすきっ歯の部分から水を飛ばす練習をしてくれないか。そして上手に飛ばせるようになったら私のところに見せに来て欲しいとお願いをしました。

 

次の回、女性が来た時どのようになっていたと思いますか!?

 

何と、洗面所で水を上手に飛ばす姿を陰ながら見ていた職場の男性と付き合うことになり、無事に主訴が解消されて終了になりました。

 

ケース2、隙間から悪魔が入って来るという男性

 

男性は今でいう統合失調症を患っていました。部屋の隙間から悪魔が入って来ると、部屋の隙間にシーツを詰めていました。病院のスタッフはそのたびにやめさせようとしましたが、うまくいきませんでした。

 

今であったら、陽性症状が強いのでお薬をということになるのですが、当時はそのようなものはありません。

 

そんな男性の元に呼ばれた彼はどんなアプローチをしたかというと…

 

特に会話を交わすことなく、その男性と一緒に部屋の隙間を埋め始めたのでした。その男性の気づかないような隙間まで見つけて埋めていき、その男性と仲良くなっていきました。その後、私だけでは、隙間をすべて埋めることはできない、あなたを守ってもらうために病院のスタッフも協力を得ようと話は進み、安心できる病院スタッフの元でそのような奇異な行動はなくなりました。

 

このようにミルトンエリクソンは、難しいと言われていたケースを次々に解決していきました。

 

ミルトンエリクソンは心理療法を行うに際して、「心因性であれ器質性であれ、問題は何らかのパターンを巡る。このパターンを崩すことが、最も効果的な治療手段となる。」と述べています。

 

確かに、ケース1では、鏡を見て死にたくなるパターンを、鏡を見たら水を飛ばすというパターンに変えています。

 

ケース2でも、隙間を埋めたら皆にやめさせられるというパターンを、隙間を一緒に埋めるというパターンに変えています。

 

もしもミルトンエリクソンが解決したケースについて知りたい方は、以下のような本を読んでみて下さい。

 

新装版 ミルトン・エリクソン その生涯と治療技法 [ ジェフリー・K・ザイグ ]

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今、何か悪循環に陥ってる皆さんは、そのパターンを観察して、その悪循環のパターンを断ち切ると解決につながるかもしれませんね。

 

ただ、悪循環に陥っているとなかなか一人では難しい作業。そのときは、プロ(心理療法家)に頼ってみて下さいね。

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