臨床心理士が教える休職や離職を防ぐための方法!?

 

皆さん、こんにちは。

 

今回は、埼玉県さいたま市緑区のJR武蔵野線東浦和駅徒歩1分でカウンセリングを行う臨床心理士・公認心理師の筆者が、心の病によって休職や離職になってしまう人の要因とそれを防ぐための方法について、バーンアウト研究を元にお話したいと思います。

 

今まさに休職や離職中の方や、今の仕事に辛さを感じている方などに、読んで参考にしてもらいお話になっています。

 

そもそもバーンアウトとは!?

 

まず始めに先ほどから登場しているバーンアウトとは、どのような事態なのかを見ていきたいと思います。

 

バーンアウトとは、人相手の仕事をする中で、情緒的に消耗して相手を否定的に捉えてしまったり、自分自身を否定的に捉えてしまい仕事から離れていってしまうことと言われています。

 

仕事への熱意ややりがいが低下してしまっている状態のことをバーンアウトに陥っている状態と言われたりします。

元の定義では、対人援助活動を行う医療従事者や教師、介護士、保育士の休職や離職のことをバーンアウトと言われていましたが、今では職業全般に当てはまる考え方とされています。

 

バーンアウトしてしまった人は、脳や心臓疾患、うつ病などの疾患に陥る一歩手前という人も多くいます

 

バーンアウト(休職や離職)に陥る手前の段階で対応できるに越したことはありません。バーンアウトしそうになる前に、当たり前のことですが仕事から距離を取って休息することが、重要であると言われています。

 

しかし、休息を取っていてもバーンアウトしてしまう人やしそうに今まさになっている人が居ます。どのような背景でバーンアウトしてしまうのか次から見ていきたいと思います。

 

バーンアウトしてしまう要因!?

 

次にバーンアウトしてしまう要因としてどのようなものがあるのかを見ていきたいと思います。

 

①意思決定できるかどうかの要因

 

アメリカの病院で勤務する医療従事者を対象に行った調査によると、職場改革などの意思決定に関与できるかどうかという点がバーンアウトの変数との関連が高かったことを報告しています。

どういうことかというと、仕事を始めたばかりの人は、どうしても職場環境や仕事の仕方など自分の意見を反映してもらえる機会は多くないかもしれません。

 

しかし、このような際に上司が意向を汲み取ってくれたり、経験に寄らない意見を言える環境にあることが、バーンアウトを減らすということです。

 

また、別の調査でも、意思決定に関するばめへの参加の機会を増やすことがバーンアウト予防に有効であると示唆させれています。

 

このように仕事に関して自律性をもって、意思決定をできないと、メンタルヘルスの維持に大きな影響を及ぼすということです。

 

②仕事の多忙さの要因

 

人手不足であったり多忙な状況や、仕事の切迫感は、バーンアウトの要因としては大きいものであると言われています。

また、単純な労働時間の長さだけでなく、対人関係の濃密さや煩雑さと言った要因も大きな影響を与えていると言われています。

 

労働時間としては、それほど長くなくても上司や先輩との関係がうまくいっていなかったり、そこへの対応をどうしようかと悩んでいる状態もまた、メンタルヘルスの維持に大きな影響を及ぼすということです。

 

③個人の要因

 

バーンアウトと個人の要因との関連を検討した調査によると、性格特性として、神経症傾向の高い人、外から統制されることを求める人、年齢の若さや職務経験の浅さは、バーンアウトの可能性を高めるとの結果だった。

加えて、ひたむきで自我関与の高い人はバーンアウトに陥りやすいとのことでした。つまり、物事に対して能動的に自ら働きかけて、社会に対して開かれた視野で望んでいる人は、バーンアウトしにくく、逆に変化に対して消極的、受容的な態度をもち、社会や視野の狭い人は、バーンアウトに陥りやすいということでした。

 

これらの要因によって起こる可能性の高まるバーンアウトをどのように予防して行ったらよいかということを次に見ていきたいと思います。

 

バーンアウトを予防する!?

 

先ほど紹介した要因をなるべく少なくするというのが、バーンアウトを予防するには大切になってきますが、それに加えて出来ることについて見ていきたいと思います。

 

①バーンアウトのリスクを知る

 

先に紹介した要因を知ることなど、対人援助職などは特にバーンアウトする可能性が高いということを知る必要があります。

実際に働き始めてみると創造していたものより過酷で大変だったという事態は起きてくるものです。働く前からバーンアウトの可能性を知っているだけでも心強いことが多いでしょう。

 

また、前もって法律として長時間朗読など違法状態について知っておくことも大切と言われています。

 

②消耗し過ぎない工夫をする

 

仕事をする上でのさじ加減というのを自分でコントロールしていくことも重要でしょう。要因のところで意思決定に関与できないと、バーンアウトのリスクが高まるとお話しました。

自分でコントロールできる部分は上手にコントロールしていき、消耗し過ぎないようにすることも大切です。時には有給休暇を使って休んだり、早めに寝てみるということも大切でしょう。

 

③仕事以外の面積を増やす

 

精神科医の神田橋先生は、仕事に対する態度の硬直化を避ける策として、仕事の中にあえていい加減さのような不道徳な部分を増やしてバランスを取ることを推奨しています。

仕事の中でも時に遊びを取り入れることが大切ということです。また、仕事以外の遊びの顔をもつことでバランスを取って、健康を維持していくことも大切と言われています。

 

休職や離職などのバーンアウトを防ぐためのまとめ

 

今回は、埼玉県さいたま市緑区のJR武蔵野線東浦和駅徒歩1分でカウンセリングを行う、心の専門家である臨床心理士・公認心理師である筆者が、休職や離職などのバーンアウトに陥ってしまう要因と共にそれを防ぐための方法をお話しました。

 

今回のお話を参考に今まさにバーンアウトしそうな人が少しでも楽に生きれたり、バーンアウトしてしまった人が復職する際のヒントになれば幸いです。

 

今回まとめに関する質問や感想がありましたらコメント欄までお願いします。また、まさにバーンアウトしそうという方や復職に関して相談したいという方は、是非当カウンセリングオフィスのカウンセリングをご利用下さい。

 

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