ネガティブなことが多い今だからこそポジティブ循環を起こす

 

皆さん、こんにちは。

 

緊急事態宣言が出て生活が立ち行か居ない人や、緊急事態宣言でいつもと違う生活を強いられている人など、現在はネガティブ要素が多い時代なのかもしれません。

 

気持ちの中でネガティブ要素が多いと実はネガティブに目がいってしまい、ネガティブな循環が心の中や行動でおきてしまうと言われています。その逆でポジティブな要素に目が行くとポジティブな循環を作れるといわれています。
この理論は龍谷大学文学部臨床心理学科教授の東豊先生という方が提唱している説で、日常生活の中でも大変役立つ方法論です。今回は、こんなネガティブ循環とポジティブ循環の話から、今のネガティブ要素が多い時代をポジティブ循環で乗り越える方法をご紹介していきたいと思います。

ネガティブ循環とポジティブ循環とは!?

まず始めに、ネガティブ循環とポジティブ循環とはどのようなものかを見ていきたいと思います。簡単に言ってしまうと、ネガティブ循環とは悪循環、ポジティブ循環とは好循環のことです。

ネガティブ循環

ネガティブ要素とは、「怒り」「妬み」「恨み」「嫉み」「傲慢」「自己否定」「利己心」と言ったものです。

 

例えば、コロナウイルスでイベントが中止になったしまい、そのことへ恨みを覚えている。例えば、コロナウイルスで営業自粛をしなくてもいけなくて怒りを感じている。例えば、コロナウイルスで転売等で自分だけが儲けているという利己心にとらわれている。

 

これらのネガティブな要素の気持ちを持っていると、ネガティブ循環が起きてきます。ネガティブ循環とはいわゆる悪循環のことです。気持ちがこのような感じだと、実は悪い事実を引き寄せたり、悪い事実ばかりに目がいき、悪循環が起きてしまうのです。

 

皆さんも嫌なことがあって、嫌な気持ちの時に、さらに嫌なことが重なったという経験はないでしょうか。泣きっ面に蜂状態という経験があるかもしれません、これ起きているときがまさにネガティブ循環が起きている状態です。

 

ポジティブ循環

ポジティブ要素とは、「愛」「思いやり」「勇気」「感謝」「自己肯定感」「利他心」と言ったものです。

 

例えば、コロナウイルスで大変な飲食店のテイクアウトメニューを注文してみる思いやりという気持ち。例えば、コロナウイルスの感染の危険と隣り合わせの中、懸命に働く看護師や医師の勇気の気持ち。

 

これらのポジティブな気持ちを持っていると、ポジティブ循環がおきます。ポジティブ循環とは、いわゆる好循環のことです。気持ちがこのような感じだと、実は良い事実を引き寄せたり、良い事実ばかりに目がいき、好循環が起きてしまうと言われています。

 

皆さんも良いことがあって、良い気持ちの時に、さらに良いことが重なったという経験はないでしょうか。これがポジティブ循環、または良循環というのが起きている状態です。

 

ポジティブ循環を起こすために

ネガティブ循環とポジティブ循環についてわかったところで、どのようにしたら皆さんの周りでポジティブな循環を起こすことができるのかというのを見ていきたいと思います。

 

①座席を譲る

 

誰にとっても一番身近なシーンである電車やバスで、座席を譲るということです。

今はコロナウイルスで自粛が求められていて、なかなか電車やバスに乗る機会自体少ないかもしれません。しかし、やむを得ず頑張って出勤している方も多いはずです。

 

そんな人が手軽にできるポジティブ循環の作り方として、席を譲るのです。身体障害者や高齢者、妊婦、風邪気味の人などに席を譲ってみて下さい。

 

なかなか、電車やバスに乗る機会のない人は、例えば、車を運転するときに、歩行者に道を譲ったり、車に車線を譲ったりできると良いでしょう。このように「譲る」という行動は好循環を引き起こすことができるのです。

 

②ごみを拾う

 

ポジティブ循環を引き起こすためも行動として、日常のうちで最も身近なチャンスはごみを拾うというものです。

最初は家の中のごみを拾ったり、家の周りのごみを拾ったり、職場のごみを拾うのも良いでしょう。もしも身の回りのごみを拾うことが終えたら、歩いている最中に道にあるごみを拾うというのも良いかもしれません。

 

始めのうちは恥ずかしかったり、人目が気になったりするかもしれませんが、そのうち周囲の評価だけでなく、行為そのものから満足を得られるようになることが重要でしょう。

 

このように「きれいにする」という行動も好循環を引き起こすことができるのです。

 

③お金を使う

 

お金を使うということの意味は、ひとつは循環を促進するということです。
金額の多い少ないではなく、そのような意識を持っていることが大切なのです。例えば、コロナウイルスで経営が厳しいと思われる居酒屋のテイクアウトのメニューを頼む。例えば、コロナウイルスで自粛を余儀なくされているイベント企画会社の別の事業にお金を払う。

 

お金を循環してもらおうと考えることは、利他的になりポジティブな循環を生じさせて、お金を自分のところに留めておこうと考えることは、利己的になりネガティブな循環を生じさせるのです。

 

利他的なお金の使い方としては、誰かにプレゼントをするのことや、奢ること、そして一番良いのは寄付することと言えるでしょう。ポジティブ循環を作り出すために、寄付箱を見つけたら寄付をするという習慣を身につけるのもいいかもしれません。

 

また、今の状況であるならコロナウイルスで苦しい状態にある企業や個人に寄付、クラウドファンディングで支援するというのもいいかもしれません。是非、お金を使うという習慣でポジティブ循環を起こしてみてはどうでしょうか。

 

④お返しをする

 

相手から受けたポジティブな要素をお返しすることで、ポジティブな循環を促進する方法です。
誰かから頂いた思いやりを、その人に返すか、他の誰かに返すことで、循環を促進します。何かしてもらった良いことを自分のところで止めないこと、独占しないことが大切です。

 

もしも今コロナウイルスの騒動で自分が苦しくて誰かから援助を受けたのなら、自分のところでそれを止めずに回してあげるのがいいでしょう。

 

また、今、休校中やテレワークで普段よりも時間がある人は、今までにお世話になった人や、自分の家族、友人など直接お返しするのもいいですし、別の誰かにお返しするのもいいでしょう。ポジティブな循環からポジティブを引き寄せる習慣の最後としては、お返しするということでした。

ネガティブなことが多い今ポジティブ循環を起こすのまとめ

 

今回は、心の専門家である臨床心理士・公認心理師である筆者が、龍谷大学教授の東豊先生の考え方からネガティブ循環とポジティブ循環についてお話してから、ポジティブな循環である好循環を起こす方法を皆さんにご紹介させていただきました。

 

今回の方法を参考に是非皆さんの周りで好循環を起こしてみて下さい。今は実はコロナウイルスで困っている人が多い事態です。このような事態では誰かのために何かをして好循環を起こすのには、絶好の機会だと思うので、良ければ自分発信のポジティブな循環を引き起こしてみて下さい。

 

今回のまとめに関する疑問や感想はコメント欄までお願いします。また、当カウンセリングオフィスでのカウンセリングをご希望の方はお申込みフォームまでお進みください。

 

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