子育てでみんなが抱える悩みに臨床心理士はどのように応えるのか!?

子育てで抱える悩みに臨床心理士はどのように応えるのか

皆さんこんにちは。

今回は、カウンセリングで保護者さんから寄せられることの多いお子さんに対するご相談に心の専門家である臨床心理士・公認心理師がお答えしていきたいと思います。

お子さんを育てている方であれば誰しも、お子さんに関する悩みやお子さんに対してどのように対応してあげたら良いのだろうかということは起きてくるものを中心にどのようにしたらよいのかということをお話していきたいと思います。

子育てで寄せられる悩みを解決!?

それでは、早速当カウンセリングオフィスでも寄せられることの多い子育ての悩みについて、それぞれお応えしていきたいと思います。

①気持ちの切り替えが苦手

終わり時間や帰る時間になっても、「まだ遊びたい」「もっとやる」と言ってやり続けてしまい、気持ちがなかなか切り替えられない子への対処方法です。

有効な対処方法としては、先の見通しを伝えてあげて気持ちを切り替えるための準備期間を子どもにあげるというものです。具体的には「あと10分で終わるよ」「あと5分で終わるよ」と終了時間を複数回、声をかけてあげるという方法です。もしくは、「あと5回で終わりね。」「あと3回やったら他の子に譲ろうね」と終了回数を複数回、声をかけてあげるという方法です。

また、実際に時計を見て「長い針が10のところまで」「長い針が12のところまで」というように目に見える形で示してあげたり、タイムスケジュール表のようにパッと見でわかるように示してあげるというのも良い方法でしょう。このようにわかりやすく聴覚的や視覚的情報を複数回示すことで、子ども達は徐々に切り替えるための練習ができ、身に付けていく事ができます。

②癇癪を起こしてしまう

自分の思い通りにいかないと「いやだ」と暴れたり、泣き叫んでしまうといった子への対処方法です。

有効な対処方法としては、癇癪を起こしてもすぐには、その欲求を満たさないで、クールダウン(落ち着かせて)から話を聞きます。癇癪を子どもが起こすと親はその子を落ち着かせようと、その子の欲しがっているものを与えたり、その子のしたいようにさせたりしてしまいます。

しかし、これは間違えのことが多いと言われています。なぜなら、癇癪を起こして自分の欲望が満たされた子どもは、また癇癪を起こして自分の欲望を満たそうとするためです。親は知らず知らずのうちに癇癪を助長してしまっていたりするのです。そのため、癇癪を起こしてしまった時は、少し何もないような場所にその子を連れて行き落ち着かせます。

落ち着いたら、どうして癇癪を起こしたのかというのをゆっくり話を聞いていきます。このようにすることによって、何か本人の欲望が満たされなかった時は、癇癪を起こすというやり方ではなく、話をして伝えるという方法を取れるようになっていきます。

③落ち着きがない

なかなかじっと座って勉強することや落ち着きいてご飯を食べることができないといった子への対処方法です。

有効な対処方法としては、環境を調整した上で視覚的・聴覚的など本人の得意な部分で今やるべきことを提示するというものです。一番大切なのが、環境調整だったりします。環境調整とは、本人が気になるような刺激をなるべく少なくするということです。

例えば、ご飯を集中して食べてくれないという話をよく聞くと、テレビがつけっぱなしになっていたり、本人の好きなゲームが近くあったりなど、環境的にご飯に集中できる状況じゃないことが多々あります。

また、勉強に集中できないという話をよく聞くと、近くに漫画本があったり、隣の部屋のテレビの音が聞こえたりと本人が集中できない環境が揃っていたりします。このように本人の気が散りそうなものを少なくするだけで、落ち着きや集中力が増す場合も多くあります。大人であっても在宅ワークだと集中できなかったり、図書館の方が刺激がなくて集中できるのですから、子どもにはなおのこと大切になっていきます。

④友達とのトラブルが多い

保育園や幼稚園、小学校などで友達に手が出てしまったり、友達のおもちゃを横取りしてしまったり、割り込みをしてしまうなど友達とのトラブルが多い子への対処方法です。

有効な対処方法としては、トラブルにならないようにするにはどうすればよかったのかを一緒に考えて、言葉で表現する練習をしたり、力をコントロールする方法を身に付けていくというものです。友達とのトラブルが起こってしまった時に、そのことを怒ったり叱ったりして謝らせておしまいという場合に多いかもしれません。

しかし、それではまた同じようなことが起こってしまうことがあります。何か友達とのトラブルが起こった時には、十分にどうしてそのようにしてしまったのか聞くことが大切です。本人なりの気持ちを確認しないで形だけ謝らせても無駄に終わってしまう場合が多くおります。理由を聞いてみると、「~したかった」「~だと思ってやった」「~が嫌だった」などその子供なりのストーリーが見えてくることも多くあります。

そのように本人なりのストーリーが分かったら、そういう時はこういえばよかったねと具体的にどうすればよかったのか、どのように言えばよかったのかということを確認していきます。このように何かトラブルがあった時には、そのトラブルを利用して、次に同じようなことがあったらどうすればよいのかということを確認していくことが大切になっていきます。

また、力のコントロールがうまくいかずにやりすぎてしまうような場合には、力のコントロールの練習ができると良いでしょう。具体的には、場面ごとに、数字で1の力、5の力、10の力と言って練習したり、小さい力、中ぐらいの力、大きい力と言って練習をします。お友達と遊ぶときは中くらいの力、パパと遊ぶときは大きい力というように、場面ごとに力の調整の練習ができると良いでしょう。

このように、言葉で表現できるように促していき、力のコントロールの練習を行っていくことで、友達とのトラブルは少なくなるかもしれません。

⑤手先や身体の使い方がうまくない

鉛筆の筆記がうまくなかったり、はさみが上手に使えなかったり、つまむような動作が苦手など、微細な運動が苦手な子や、ジャンプが上手にできなったり、ボールを投げるのがぎこちなかったりなど、粗大な運動が苦手な子への対処方法です。

有効な対処方法としては、子供のペースに合わせた微細運動や粗大運動の発達を促すように、一つずつできることを積み上げていくというものです。子供のそれぞれで苦手なところもあれば、得意なところがあるのは当然です。手先が器用な子供がいれば、不器用な子供がいる。運動が得意な子供がいれば、苦手な子供がいます。

もしもあなたのお子さんで、苦手なところがあるからどうにかさせたいと無理に背伸びをさせてやらせるというのが一番危険なことです。例えば、まだ指先の細かい動きができないのに鉛筆を持たせて字を覚えさせたり、まだジャンプも十分にできないのにダンスや縄跳びをさせたりと言ったことです。

このような背伸びをさせて無理にやらせすぎてしまうと、子供はできないということで自信を失い、ますます苦手なことに取り組もうとしなくなるかもしれません。そうならないためには、今のその子供に合ったレベルの微細や粗大な運動をして伸ばしていく事です。

先の例のように、指先の細かい動きができていないのであれば、鉛筆で字を覚えさせるのではなく、まずは粘土を指でこねて遊ぶというところから始めてもいいでしょうし、ジャンプが十分にできないというのであれば、縄跳びをさせるのではなく、トランポリンを遊びながら飛んで飛ぶ感覚をつかむというのでも良いでしょう。

手先や身体の動かし方がうまくないお子さんに対しては、本人が必要以上に苦手意識をもって自信を失わないように配慮をしながら、本人が楽しいなと思える活動を通して、本人のペースで伸ばしていけると良いでしょう。

子育てで抱える悩みに臨床心理士はどのように応えるのかまとめ

今回は、さいたま市東浦和でカウンセリングオフィスを営む、心の専門家である臨床心理士・公認心理師の筆者が、子供の相談として受けることの多い、①気持ちの切り替えが苦手、②癇癪を起してしまう、③落ち着きがない、④友達とのトラブルが多い、⑤手先や体の使い方がうまくない、という5つについてお話いたしました。

お子さんごとに違っていても、共通している部分というのは必ずあるものです。今回の解決を参考に是非、自身のお子さんの問題行動について良い方法を考えてみて下さい。

今回のまとめに関する疑問や感想はコメント欄までお願いします。また、当カウンセリングオフィスへのカウンセリングをご希望の方は、お申込みページまでお進みください。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする