自己愛性パーソナリティ障害|症状・原因・カウンセリングを含めた治療を解説

自分の話しばかりしてしまう自己愛性パーソナリティ障害!?

皆さん、こんにちは。

本日は、埼玉県さいたま市緑区のJR武蔵野線東浦和駅徒歩1分でカウンセリングを行う臨床心理士・公認心理師の筆者が、自分の話ばかりしてしまういわゆるナルシストが進んでしまった心の病気である自己愛性パーソナリティ障害というものをご紹介したいと思います。

あなたの周りにもしかしたらいるかもかもしれないナルシストが進んでしまった自己愛性パーソナリティ障害の人、そんな人への理解と対処方法などを一緒にご紹介していきたいと思います。

また、自分自身がもしかしたら自己愛性パーソナリティ障害かもしれないという方は、途中でチェックリストもあるので、確認してみて下さい。

そもそも自己愛性パーソナリティ障害とは

自分のへの愛を自己愛(ナルシシズム)と呼びます。自分のことを大好きという気持ちが自己愛です。

自己愛が強い人は、「私の場合は~」「俺って~」というように自分の話をするのが大好きな人のことです。また、自分への評価を上げてもらうために、誇大に自分を表現したり、自分を評価していない人を嫌ったりします。

通常は、自己愛の強い人は、ちょっと自分の話が多い人だな、自己中心的で子供っぽいなくらいに感じられるだけで、大きな問題にされないことがほとんどです。

しかし、そんな自分大好きというのが行き過ぎてしまい、人間関係や仕事、学校などに支障をきたして、日常生活が営めなくなってしまった状態が、自己愛性パーソナリティ障害の状態です。

例えば、評価を得たいがために嘘の申告をしてしまったり、自分はすごいと思い込んでいるので、到底できないようなことをやり始めたりというような行動です。

適度な自己愛は生きていく上では大切ですが、そんな自己愛が大きくなり過ぎてしまった心の病気ということができます。

自己愛性パーソナリティ障害の原因は!?

では、次にそんな自己愛性パーソナリティ障害に陥る原因について見ていきたいと思います。

原因としては以下の要因が考えられています。

・生まれてからの過度に敏感な生活

・育ってくる過程での現実から、バランスを欠いた過度の称賛

・親、家族、仲間からの過剰な甘やかしであったり、過大評価

・持っている並外れて優れた容姿、あるいは能力に対する大人からの称賛

・幼少期のころからの激しい心理的虐待

・予測がつかず信頼に足らない親の養育

・親自身の自尊心を満足させるための手段として育てられた結果

人は、多くは幼少期の自己愛に満ちた状態から、自己の身体の一部を愛する自体愛を経て、他者を愛する対象愛へと変わっていきます

つまり、自己愛の強い人や、自己愛性パーソナリティ障害の人は、この過程が幼少期に上記のような理由により、うまく行われなかったためと考えられています。

また、自己愛性パーソナリティ障害の人は、自覚しておらず、周りが迷惑を被っている場合が多く、女性よりも男性が、老年者よりも若年者が多いと言われています。

人口比率としては、1%~6%程度で、文化や地域による影響も大きいとの研究があります。

自己愛性パーソナリティ障害のチェックリスト

そんな自分が気付かないことが多い自己愛性パーソナリティ障害のチェックを以下で、あてはまるか、当てはまらないか考えて、やってみて下さい。

①人より優れていると信じている

②権力や成功、自分の魅力について妄想したり空想することがある

③業績や才能を誇張して人に話をすることがある

④いつも誰かから賞賛されていたいと思う

⑤自分は特別であると信じており、その信念に従って行動する

⑥人の感情や感覚がよくわからないことがある

⑦人が自分の考えやアイディアに従うことを期待する

⑧人を利用することがある

⑨劣っている人に偉そうな態度を取る

⑩誰かに嫉妬されていると思う

⑪誰かを妬ましく思うことがある

⑫人間関係のトラブルをよく起こす

⑬いつも目標が達成できない

⑭些細なことでも敏感に感じて傷つく

⑮周囲から否定されていると感じる

⑯プライドがすぐに揺らぐことがある

⑰感傷的になることがあまりない

この17項目のうち9つ以上当てはまると注意が必要で、病的な自己愛の可能性が高いと言われています。

本人は自覚していなくても、実は周りの人がとても迷惑しているという場合もあるかもしれません。

自己愛性パーソナリティ障害の治療

①薬物療法

薬物は気分の変動が激しい人に対して用いられる治療法です。あくまでも、原因を取り除くのではなく、出てきた症状への対処療法として用いられます。

嘘をやたらめったら付きたくなってしまったり気分がハイのの場合は下げる薬を、自己愛を否定されて抑うつ的になっている場合はそれを改善する薬を処方していきます。

②精神分析的心理療法

精神分析的心理療法という方法で、自身の幼少期の体験を語り、育ち直しを行うことによって、適切な自己愛を獲得していきます。

今までの育ち直しを行っていくために、期間としてはそれなりに長い時間が必要で、労力とお金がかかるかもしれません。

③認知行動療法

自分や他者への正しい認知を行っていくことによって、正しい自己愛を獲得していくという方法です。

しかし、認知行動療法という療法自体、自分でやっていくということが大切な方法であるために、本人に治したいという病識がないと難しいかもしれません。

④メンタライゼーション

人が自分の心の状態および他者の心の状態について考え、理解する能力を学習していく方法です。

今まで学習されてこなかった愛着や他者視点という部分を学び直していくというものです。

自己愛性パーソナリティ障害のまとめ

今回は、埼玉県さいたま市緑区のJR武蔵野線東浦和駅徒歩1分でカウンセリングを行う臨床心理士・公認心理師の筆者が、自己愛性パーソナリティー障害の症状、原因、チェックリスト、カウンセリングを含めた治療法についてお話させて頂きました。

皆さん、自分が大好きでたまらないという、自己愛性パーソナリティ障害について理解できたでしょうか。

自己愛性パーソナリティ障害とまではいかないものの、自分が大好きと自己愛の強いというのを自覚している人は、他者を認めて、理解しようということが大切です。

また、あなたの周りにいて困ってしまっているという方は、もしかするとこの記事を見てもらって、気づいてもらうことが第一歩かもしれません。

自分を好きでないというのも困ったものですが、自分を好きすぎるというのもまた困ったものです。適度に自分を好きというのが、一番、生きやすいのかもしれませんね。自己愛性パーソナリティー障害に限らず、当カウンセリングオフィスのカウンセリングを受けたいという方は、以下よりお申込みください。

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