奇跡が起きた未来を想像するミラクルタイムマシンクエスチョン

 

皆さん、こんにちは。

 

皆さんは未来をどのようなものと想像していますか?こんな風になっているかもしれないな、いやいやこんな感じになっているかもしれないなと、自分の未来を考えるのって楽しかったりしますよね。特に何か新たな環境に身を置いたとき、新たなことを始めようとしている時に未来を考えることはわくわくします。

 

実は、カウンセリングにおいても未来を考えてもらうということはわくわくしてもらったりという意味もありとても重要とされており、そんな未来をかんがえてもらう質問があります。それが今回ご紹介しようと思う、奇跡が起きた未来を創造するミラクルタイムマシンクエスチョンという質問方法です。

 

このミラクルタイムマシンクエスチョンでは、なかなか未来を考えられないそんな人であっても未来を楽しく想像することができる質問だったりします。是非、以下でご紹介する質問を自分で考えてみて、未来を想像してみて下さい。

 

カウンセリングで未来を描く必要性!?

 

カウンセリングでは、多くの場合自分の過去の出来事や今のある大変だったことを話に来ることがほとんどです。「過去にこんな経験をしました」「今、こんな体験をして苦しんでいます」などという相談を多く受けます。

 

カウンセリングに相談に来る人は、どうしても過去や現在の問題にとらわれてしまい未来を描くことが難しかったりします。皆さんも何かの問題の最中にいるときはどうしていいものかと先のことを考えるのは難しかったりしますよね。

過去や今の問題の話などを聞いていてよくなる場合というのも確かにあります。誰かに大変だった経験を聞いてもらいねぎらってもらっただけでも人はエネルギーを取り戻すことができるからです。

 

しかし、過去や今の問題の話をしてそこに留まってしまうということもあります。「こんな辛い過去がいけない」「今が辛すぎてどうしようもない」と、そんな場合に考えてもらうのが、今回ご紹介するミラクルタイムマシンクエスチョンという、奇跡が起きた未来を想像してもらうという質問です。

 

質問の内容としては、かなり変わっているので、なかなかすぐには答えられるものではないかもしれませんが、自分の奇跡の起きた未来を想像するというのは、実際のカウンセリングで行ってもいろいろな回答が飛び出してきて面白いものだったりします。

 

また、拮抗していてどうしても先に進みそうもなかった問題が、奇跡の起きた未来を想像してもらうことで、解決策が見えてきたり、新たな進むべき道が見えてきたりするのが、ミラクルタイムマシンクエスチョンです。人は想像できる未来しか進めないとも言い、逆に言えば想像できる未来は実現することができるのです。

 

このように過去や今の問題にとらわれている人のカウンセリングで用いられる質問ですが、当然それ以外の皆さんが考えてもらっても、未来に向けて進んでいく道が見える質問ですので、是非自身でも考えながら読み進めてみてください。

 

ミラクルタイムマシンクエスチョンの方法!?

 

ミラクルタイムマシンクエスチョンとは、実はカウンセリングの中で使われるミラクルクエスチョンとタイムマシンクエスチョンという質問の仕方をくっつけた質問の方法のことです。簡単に両方の質問について触れておきたいと思います。

ミラクルクエスチョンとは、de Shazerというアメリカの心理カウンセラーが1988年に考案した質問で、寝ている間に奇跡が起きていて今までの問題が消えてしまって朝起きるという質問から始まるものです。奇跡の状態にどうやって気づいていくのを考えてもらうのがこの質問です。

 

タイムマシンクエスチョンとは、目白大学の黒沢幸子先生と現在は亡くなられた森俊夫先生が1998年に考案した質問で、〇年後の未来にタイムマシンに乗って見に行ってどうなっているのかというのを考えてもらうというものです。未来の状態をどのように描いていくのかというのがこの質問です。

 

この二つの質問を組み合わせたものが、ミラクルタイムマシンクエスチョンというものです。奇跡の起きた未来を想像してもらうという今紹介したミラクルクエスチョンとタイムマシンクエスチョンを組み合わせたのが、ミラクルタイムマシンクエスチョンです。実際には以下のような質問をしていきます。皆さんにも考えてみてください。

 

今晩眠っているうちに不思議なことが起きて、寝ているあなたが突然○年度のある日に飛んで行ったとします。そこでは奇跡が起きていてあなたを今煩わせている問題がすべて片付いているとします。でも、寝ていたからあなたは何も知りません。あなたはどんなことから奇跡が起こった○年後にたどり着いてしまったことを知って、更にそこで奇跡が起こっている事に気づきますか?

 

こんな少し変わって質問に考えてもらうのがミラクルタイムマシンクエスチョンです。この〇年後は何年後でもいいのですが、若い人は節目を超えた未来を考えてもいいかもしれません。例えば、高校生なら大学生になった未来を考えるのがいいかもしれません。少し年齢のいった方であれば、5年後とか10年後とか少し先の未来を考えてみるのがいいかもしれません。

 

皆さんはどんな奇跡の未来を描きますか?すぐには想像できないという人も少しゆっくりと考えてみると、奇跡の起きた未来は自分でもびっくりするような未来を想像していたります。そして、自分が描いたその未来というのは実は結構、本当にそのようになったりするものなのです。

 

ミラクルタイムマシンクエスチョンのまとめ

 

今回は、埼玉県さいたま市東浦和でほんだカウンセリングオフィスを営む、心の専門家である臨床心理士・公認心理師の筆者が、奇跡が起きた未来を想像して問題や悩みを解決するための方法として、ミラクルタイムマシンクエスチョンという方法を皆さんにご紹介させていただきました。

 

何か問題で行き詰ったという時に今回のミラクルタイムマシンクエスチョンを使ってみて、解決の糸口を見つけてみたり、自分の未来を考えるきっかけとしてみてはどうでしょうか。きっと自分でも驚くほどの未来を描くことができるでしょう。

 

今回のまとめに関する疑問や感想はコメント欄までお願いします。また、当相談室のカウンセリングをご希望の方は、申込みページまでお進みください。

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