人生をより良く生きるヒント!?カウンセリングで大切な8つの考え方
皆さん、こんにちは。
今回は、埼玉県さいたま市緑区東浦和にある当カウンセリングオフィスでカウンセリングを行っていく上で大切にしている考え方について皆さんにご紹介したいと思います。
カウンセリングを行っていく上で大切考え方ですが、実は人生をより良く生きるための考え方としても通じることの多い8つの考え方になっています。自分はカウンセリングとは関係ないよという人も参考になる視点だと思います。
また、当然ですが今カウンセリングに行っていたり、何かメンタルを含めて不調を抱えている方にも参考になる視点ですので、良ければ最後までお読み下さい。
カウンセリングごとの大切な考え方!?
カウンセリングと一口に言っても実は様々な種類のものがあります。例えば、精神分析的心理療法、来談者中心療法、認知行動療法、家族療法など様々なカウンセリングの方法があります。
当然ですが、それぞれのカウンセリングの方法毎に大切にしていることが違っていたりします。
精神分析的心理療法では、過去と無意識がキーワードになってくるでしょうし、来談者中心療法では、傾聴と自己一致がキーワードになってくるでしょう。
認知行動療法では、認知と行動変容がキーワードになってくるでしょうし、家族療法では、家族などのシステムがキーワードになってくるでしょう。
今回皆さんにご紹介する考え方は、解決志向ブリーフセラピーというカウンセリングの考え方をお話しようと思います。
解決志向ブリーフセラピーは、当カウンセリングオフィスでは好んで使っているカウンセリングの方法ですが、解決、未来、変化がキーワードとなるような方法です。
日常生活で様々な物事を考える上で参考もカウンセリングにおいても私個人としては、とても有用な考え方だと思うので、是非皆さんも参考にしてみて下さい。
解決志向ブリーフセラピーの8つの考え方!?
それでは、早速解決志向ブリーフセラピーの8つの考え方として、どのようなものなのかを皆さんにお話したいと思います。以下がその8つの考え方になります。
①壊れていないなら、直すな。
②何かがうまくいっているなら、それをもっとせよ。
③うまくいっていないなら、何か別のことをせよ。
④小さなステップが、大きな変化につながる。
⑤解決は必ずしも問題と直接関係しているわけではない。
⑥解決の発展に必要な言葉は、問題を記述するのに必要な言葉とは異なる。
⑦問題は常に起きているわけではない。利用できる例外は必ずある。
⑧未来は創造されうるものだし、かつ、交渉しうるものである。
今ご紹介した8つについて、一つずつどのようなことなのか詳しく見ていきたいと思います。
①壊れていないなら、直すな
壊れていないなら、直すなとはどういうことかと思われる方も多いでしょう。これは、うまくいっているなら、そのままにせよというように言われたりするものです。
なんだ当たり前だと思う方も多いかもしれませんが、実は日常生活でもカウンセリングの中でもやってしまっていることだったりします。
例えば、大好きだったラーメン屋さんがリニューアルして、ちょっと味が好みではなくなって、変えなきゃよかったのにということがありました。このように私達の生活では、なんでそれうまくいったのに変えちゃったの?ということがよくあったりします。
このようにもしもすでにうまくいっているのであれば、無理に変えずにそのままでやっていこうというのが一つ目の考え方です。
②何かがうまくいっているなら、それをもっとせよ
何かがうまくいっているなら、それをもっとせよと言われても、やっぱり当たり前のように感じてしまう方もいるかもしれません。
しかし、これは意外にできていなかったりするものです。うまくいっていることがあるのに、もう一度それをせずに模索していたりすることがあったりします。
例えば、なんだかぐっすり寝れないという人がお風呂の時間を早くしたらたまたまぐっすり寝れたとしても、今までリズムだからと寝る直前にお風呂に入る生活を繰り返していることもあるでしょう。
このようにうまくいっていることをよく良く思い出せばあるのに、それをやらないことって結構あったりするものです。
うまくいっていることを思い出してみて、もう一度やってみるというのが2つ目の考え方です。ただ、再現性もないものもあるので、その場合は難しいかもしれません。
③うまくいっていないなら、何か別のことをせよ
うまくいっていないなら、何か別のことをせよというのも、これまた当たり前のことだろうと感じる人が多いかもしれません。
しかし、うまくいかない方法と分かっているのにもかかわらず、続けてしまっている人の多いこと。これはうまくいかないなとなっていても続けていること皆さんはありませんか。
例えば、経営がコロナの影響で傾いているのに、今までのやり方を変えないというのも、これに当てはまったりします。
人は変化を恐れるもので、変わらなくてはと心のどこかで思っていても、そのままでいいとなってしまうものです。そんな時こそ、何か別のことをしてみるというのが3つ目の考え方です。
④小さなステップが、大きな変化につながる
小さなステップが大きな変化につながるとは、いきなり大きなことではなく、小さな変化を起こしていこうというものです。
何か変化を起こしたい、何か解決したいと考えると、どうしても人は壮大なことを考えてしまいます。
例えば、不登校で学校に行けないという子どもがいきなり、毎日登校というのを目標にしてしまうということが起きてきます。
まずはできる小さなステップから始めていき、徐々に大きな変化へとつなげていくというのが4つ目の考え方です。
⑤解決は必ずしも問題と直接関係しているわけではない
解決は必ずしも問題と直接関係しているわけではないというのは、意外に思われる方の多い考え方かもしれません。
どういうことかというと、解決するためには、問題の起きている原因を突き止めてと考える人が多いのですが、必ずしも問題の原因がわからなくても解決することがあるということです。
例えば、長年結婚出来ずに寂しさを覚えていた人が、趣味の合う友だちを見つけられて寂しくなくなるというようなのが近いでしょうか。結婚出来たわけではないが、寂しいという問題は解決しているわけです。
どうしても私達はクセで何か問題があるとその原因を探ろうとしてしまいます。しかし、特に心の問題では、問題の原因はわからなくても解決できることが多いのです。
⑥解決の発展に必要な言葉は、問題を記述するのに必要な言葉とは異なる
解決の発展に必要な言葉は、問題を記述するのに必要な言葉とは異なるとは、問題をいっぱい話していても解決に繋がらないということです。
私達は生活していると様々な問題を抱えて生きていたりします。そんな問題を深く掘ったところで解決に繋がらないこともあるということです。
例えば、自分は優柔不断だということを掘っていき、あの時も優柔不断で決められなかった、この時もダメだったと問題を広げても自信を失うだけだったりします。
このように問題を語りすぎるということの弊害の方が実はあったりするということが6つ目の考え方だったりします。
⑦問題は常に起きているわけではない。利用できる例外は必ずある
問題は常に起きているわけではない、利用できる例外は必ずあるとは、ずっと24時間365日問題ばっかりということはないということです。
あなたが今何か問題を抱えているとしたら、それはいつもずっとそうなのかということを考える必要があります。
例えば、パートナーとの関係が険悪でどうにもならないという人も、よく良く考えたら、あの時は別に関係が悪くなかったという例外があったりします。
こんな例外に目を向けてみることで、思わぬ解決策が見つかるかもしれないというのが、7つ目の考え方です。
⑧未来は創造されうるものだし、かつ、交渉しうるものである
未来は創造されうるものだし、かつ、交渉しうるものであるとは、未来に希望を持てないという人も本当にそうかというのを考えてもらう意味があります。
人は未来を悲観的に捉えていると本当にそのようになってしまうことが多々あります。それよりも、未来はこれからいくらでも変えていけると考えた方が楽しかったります。
例えば、明日も今日と同じように仕事に行って帰って来てという未来を想像すると、そのようになりますが、明日は今日とは違ってこんな風になると思うと本当にそんな風になる可能性が高まります。
このように未来は今からいくらでも変えられるものだと考えていくことが、8つ目の考え方になります。
カウンセリングで大切な8つの考え方のまとめ
今回は、埼玉県さいたま市緑区東浦和でカウンセリングを行う心の専門家である臨床心理士・公認心理師の筆者が、解決志向ブリーフセラピーという心理療法から、大切な8つの考え方についてご紹介いたしました。
今回の8つの考え方は、カウンセリングでの考え方の指針ではあるものの、実際の日々の生活で行き詰まった時も参考になるものだったのではないでしょうか。
今回のお話に関する質問や感想は、コメント欄までお願いします。また、このような8つの考え方に基づくカウンセリングを受けてみたいという方は、当カウンセリングオフィスのカウンセリングをお申込み下さい。