繊細さん(HSP・HSC)と発達障害の違い!?

 

皆さん、こんにちは。

 

今回は、埼玉県さいたま市緑区のJR武蔵野線東浦和駅徒歩1分でカウンセリングを行う臨床心理士・公認心理師である筆者が、最近話題である繊細さんのHSPやHSCと発達障害の違いについてお話したいと思います。

 

最近話題の繊細さんについて知りたいという方や、繊細さんと発達障害の違いについて知りたいという方は是非最後までお読みください。

 

私は敏感さん(HSP・HSC)か発達障害か!?

 

最近、カウンセリングをしていてよく自分のことをHSPではないでしょうかというお話をクライエントさんからいただくことがあります。

 

HSPは最近、よく話題になっているもので、テレビやネット上でもよくまとめられらものをみることが多くあります。結果として、自分がHSPじゃないか、自分の子供がHSCじゃないかと相談をよく受けることがあります。

しかし、状態をよく聞くと、それはHSPではなく発達障害なのではないかと思うようなことがあったり、HSPと発達障害の両方を持っていそうだなと思ったりすることがあります。

 

そこで今回は、皆さんに最近話題の敏感さんである(HSP・HSC)と発達障害を簡単にご紹介して、その違いについて解説していきたいと思います。

 

繊細さん(HSP・HSC)とは!?

 

まず始めに繊細さん(HSP・HSC)についてご紹介していきたいと思います。繊細な人は、アメリカの心理学者のエレイン・アーロン博士が提唱した概念がベースになっています。先程からHSPと言っているのは、Highly Sensitive Person の略です。HSCとは、Highly Sensitive Child の略です。HSPは繊細な人、HSCは繊細な子といった訳になります。

HSP・HSCとは、周りの人が気付かない小さな変化を感じ取ってしまう人のことで、生まれつき繊細な人は、5人に1人の割合で存在すると言われている人達のことです。この繊細さは性格上の特性ではんく、生まれつき持っている特徴と言われています。

 

先程のアーロン博士によると、HSP・HSCの人は、脳の神経システムに違いがあると言われています。同じようなストレスにさらされた時に、神経の高ぶりに関連する物質であるノルエピネフリンが多く分泌されて、警戒している時に分泌されるコルチゾールも多く出ると言われています。

 

このような神経システムの結果、HSP・HSCの人達は、小さな変化に気付くと言われています。これは、人間だけでなく犬や猫等にも見られる性質で、やはり15%から20%程度おり、刺激に対して敏感であることで種として生き残るためと言われています。

 

また、HSPの特徴と人間関係に敏感だったり、匂いや音、味に敏感だったり、短時間でやることがあると混乱してしまったり、必要以上にミスや忘れ物をしないようにしたり、敏感ゆえにイライラしやすいということがあったりします。

 

発達障害とは!?

 

次に発達障害というものがどのようなものなのかを見ていきたいと思います。発達障害とは、主に自閉症スペクトラム障害(ASD)、注意欠如多動性障害(ADHD)などが含まれるものです。

自閉症スペクトラム障害とは、人との関りや言葉のキャッチボールが一方的であったり、興味や活動が偏ってしまうという人達のことです。このような特徴から、視線が合いにくかったり、空気の読めない発言が多かったり、感覚の敏感さがあったり、過去のイライラを忘れられないという特徴があったりします。

 

注意欠如多動性障害とは、不注意と多動性と衝動性が見られる人達のことです。得意な分野ではすごい集中力を発揮したり、独自の視点や豊かな発見をすることもあったりします。このような特徴から、期限を守れなかったり、忘れ物が多かったり、そわそわとしてしまったり、イライラとしたりするということがあったりします。

 

どちらの発達障害もはっきりとした原因はわかっていません。生まれつきの何らかの脳の機能異常があると言われています。この両方の発達障害の片方のみの人もいれば、両方の性質を持ち合わせている人もいます。また、その持ち合わせ具合もすごく持ち合わせている人と、少しだけ持ち合わせている人が居たりします。

 

敏感さんと発達障害の違い!?

 

今見てきたような特徴があるのが、敏感さん(HSP・HSC)と発達障害です。混同されやすいところとしては、発達障害であっても匂いや音、体感覚といった部分を敏感に感じてしまうという特徴とイライラを感じやすいという特徴、HSP・HSCの敏感に五感が感じてしまうという特徴とイライラを感じやすいという特徴です。

ここでの見分けるポイントしては、HSP・HSCの人は、比較的人付き合いが上手な人が多いとされています。それには、他者の心の機微に敏感で、相手を思った対応をすることが多いため、他者から好かれる傾向にあると言われています。

 

しかし、発達障害のうちの自閉症スペクトラム障害での敏感さのある人では、先ほど紹介したようにコミュニケーションが苦手で、空気の読めない発言を行うことが多いための、あまり人付き合いが上手とは言えません

 

また、HSP・HSCの人が敏感であるがゆえに自分自身に対してイライラしてしまうのに対して、ADHDの人がイライラしてしまうのは自分ではなく他者が自分と同じように行動しないということに対してということが多いでしょう。

 

皆さんが、HSP・HSCか発達障害かを見分ける点に関しては、人付き合いに関してどうかという点と、イライラの矛先がどこかという点は見分ける際に有効かもしれません。あくまでも個人的な見解ですが参考にしてみて下さい。

 

繊細さん(HSP・HSC)と発達障害の違いのまとめ

 

今回は、埼玉県さいたま市緑区のJR武蔵野線東浦和駅徒歩1分でカウンセリングを行う心の専門家である臨床心理士・公認心理師である筆者が、HSP・HSCと発達障害について、簡単にご紹介したい後に、その違いについてお話させて頂きました。

 

HSP・HSCであっても発達障害であってもどちらにせよあくまで分類に過ぎません。自分らしくよりよく生きていくのが大切だと筆者は思っております。よりよく自分が生きていくために使えるのであれば、自分の特徴をHSP・HSCという特徴や発達障害の特徴へと当てはめて、有効な対処方法を見つけていけるといいかもしれません。

 

今回のまとめへの疑問等や感想等がありましたら、コメント欄までお願いします。また、自身の特徴について理解して、よりよく生きるための方法を専門家と一緒に考えたいという方は、是非当カウンセリングオフィスのカウンセリングをご利用下さい。

 

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