臨床心理士が教える人に誘われた時の上手な断り方!?

 

皆さん、こんにちは。

 

今回は、埼玉県さいたま市緑区でカウンセリングを行う心の専門家である臨床心理士・公認心理師の筆者が、誰かに誘われた時の上手な断り方についてご紹介したいと思います。

 

オンライン化していることによってどこからでも参加できるようになった反面、どこからでも参加可能だからと断るのが難しいという相談を聞くことがあります。

 

そんななかなか断れなくなってしまった昨今、上手に断る方法を皆さんにご紹介したいと思います。

 

自分の本音を大切にする

 

皆さん、自分の本音を大切に日々生活しているでしょうか。本当は嫌だなと心のどこかで感じていながら参加する集まりや行事というのがあるのではないでしょうか。

 

自分の本音をひた隠しにしていたり、我慢しすぎていると人は時に体を害してしまったり、心を害してしまったりします。

 

自分の本音を大切にするということは、自分のメンタルヘルスのために大切なことということができるのです。

自分の本音を優先することを自分軸で生きるという言い方をすることがあります。自分軸で生きることで、今まで以上に楽に生きることができのです。

 

中には自分の本音がわからないという人もいるかもしれません。長く自分の本音を無視しすぎると本音が分からなくなってしまうということがおきます。

 

そんな時は、スマホのメモ機能や手帳などに気持ちを書き出してみると自分の本音に気付くことができるかもしれません。

 

嫌われる勇気を持つ

 

断れないという人の特徴としてあげられるのが、誰からも嫌われたくないということがあります。

 

もしも自分が誘いを断ってしまったら、その人がどんな思いをするか、もしかしたら相手を傷つけてしまうかもしれないと考えて、自分の気持ちを大切にしない人がいます。

そんな人に持って欲しいものとして、アドラー心理学でいう嫌われる勇気という考え方があります。

 

詳しく嫌われる勇気について知りたいという方は、岸見一郎の嫌われる勇気の著書を読んでください。

 

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この本の中でのアドラーは「自由とは他者から嫌われることだ」と述べています。

 

つまり、自分の気持ちを大切に自由に生きるには、誰かから嫌われる必要があるということなのです。

 

人間関係の割合!?

 

嫌われる勇気を持てと言っても、それでも誰からも好かれたいという人が居るかもしれません。

 

そんな人に参考にして欲しいものとして、友人関係の割合として以下のようなものがあると言われています。

自分のことを好き:普通:嫌い=2:6:2

 

つまり、自分のことを好きな人は10人中2人、自分のことが普通の人は10人中6人、自分のことを嫌いな人は10人中2人ということです。

 

この割合は、実は少し自分の本音を言ったくらいでは変わりません。自分の本音を出しても、自分のことを好きな人は2ですし、自分の本音を出さなくても、自分のことを嫌いな人は2なのです。

 

これを聞くと少し自分の本音を言ってみても大丈夫かなと思いませんか。詳しくこの割合について知りたい方は、齋藤孝著友だちいないと不安だ症候群という著書を読んでみて下さい。

 

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上手な断り方のコツ

 

それでは、最後に上手な断り方のコツについてお話していきたいと思いますので、自分の本音を大切してみて下さい。

上手く断る際にとても大切な5つのポイントがありますので、順番にご紹介していきたいと思います。

 

①謝る

 

始めのポイントとしては、当然のことかもしれませんが「ごめんなさい」謝るということが大切ということです。さらに「誘ってくれてありがとう」のように感謝も付け加えられると良いでしょう。

 

②自分の意思を伝える

 

次に行うポイントとしては、自分の意思を伝えるということです。「私としては一緒に行きたかった」「参加したかった」などのように全体としては嘘にならない意思を伝えます。

 

③断る理由を付ける

 

次のポイントとしては、断る理由を付けくわえるということです。「以前から約束していた用事がある」「コロナの影響で職場で禁止されている」などの適当な理由を付けくわえます。

 

④しっかり断る

 

理由を付けた後にしっかりと断ることも大切です。返事を曖昧にする人がなかにはいますが、それだと相手に伝わらないことがあるため「いけません」と伝えます。

 

⑤代替案を出す

 

最後に出せたらでよいので、代替案を出すというのが大切です。「来月なら予定が取れそう」「オンラインなら大丈夫かもしれない」など代替案を出すと良いですが、④までで終わってしまってもいいかもしれません。

 

さらにポイントとして付け加えておくと、アイメッセージ「私は」「僕は」を使うとよいとされています。

 

心理学としても実はうまい断り方という方法として、アサーションというものがあります。気になる方は、以前まとめたものがあるので、そちらをご覧ください。

 

アサーションを使って自己主張する!?

 

誘われた時の上手な断り方のまとめ

 

今回は、臨床心理士が教える人に誘われた時の上手な断り方と題して皆さんにご紹介させて頂きました。

 

今回の話で自分の本音に気付いて、嫌われる勇気を持ちながら、上手に断るコツを持っていただければと思います。

 

今回のお話だけではなかなか本音を言えなかったり、嫌われる勇気を持てない人、上手に断れない人は、当カウンセリングオフィスでのカウンセリングで一緒に考えることもできますので、よければご利用下さい。

 

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