臨床心理士が実践する休日に心の元気を取り戻す方法!?

 

皆さん、こんにちは。

 

今回は、臨床心理士・公認心理師である筆者が、日々実践している心の元気を蓄えるために夜行っている習慣についてご紹介したいと思います。

 

心の専門家である臨床心理士である筆者が普段から実践している、心理学や脳科学、生理学の部分から有効な方法をご紹介しています。

 

心の元気を夜の習慣で蓄えたいという方、最近調子がどうもでないという方に是非読んでみて下さい。

 

心の元気のない状態とは!?

 

始めに心の元気を蓄える夜の習慣を紹介する前に、心の元気がない状態とはどのような状態なのかについて確認しておきたいと思います。

普段の生活の中で、心が休まる時間を常に持てているという方というのはもしかすると少数派だったりします。

 

いつも仕事に気を遣っていたり、家族に気を遣っていたり、勉強を気にかけていたり、様々な人間関係に気を遣っていたりなど、心は臨戦態勢だったりします。

 

このような休まらない状態が続くと人は、心の元気がなくなっていきます。心の元気がないと以下のように状態になるかもしれません。

 

①イライラする

心の元気や余裕がないとやたらとイライラしてしまったり、怒っているという状態になることが多いかもしれません。

 

②不安がやってくる

先のことが急に不安になって落ち着かなくなってしまったり、そわそわと漠然とした不安が襲ってくるかもしれません。

 

③悲しくなる

突然なぜか悲しくなって涙してしまったり、過去のことを急に悔やまれて後悔から悔しなきしてしまうかもしれません。

 

④鬱っぽくなる

急に鬱っぽく何もやる気も出なくなってしまったり、時には無気力のように何もする気力がおきなくなってしまうかもしれません。

 

他にもありますがこのような状態になっているとしたら、あなたの心は元気を失っていたり、エネルギーが足らなくなっている状態かもしれません。

 

休日に心の元気を取り戻す5つの方法!?

 

①動画やインターネット、ゲームをする時間は2時間以内にする

 

休みになるとどうしても家の中で、平日撮りだめていた動画を見たり、Youtubeでの好きな動画を見たり、SNSを始めとしたインターネットをする時間が増えてしまうことは多いかもしれません。ついついそういう動画を見始めるとあっという間に時間が経ってしまい、一日が終わってしまったという人や、夜になってしまったという経験をされた方も多いかもしれません。

テレビ

しかし、長時間の動画を見たりインターネットするということは危険性も伴います。アメリカ心理学会の研究によると、一日に連続して2時間以上動画やインターネット、ゲームを行うと、その人は逆にストレスを感じてしまうというものがあります。皆さんも長時間の映画見た後や、ゲームを長時間やった後に、頭にボーっとしたことがある方も居るかもしれません。それはかなり頭が疲れている状態で、ストレスが高い状態ということができます。つまり、休日に動画やインターネットを2時間以上見るというのは休憩を入れながらが良いでしょう。

 

 

②激しめのスポーツをする

 

休みの日に少しでも体を動かすという方も居るかもしれません。しかし、ここでお勧めするのは、少し激しめのスポーツや運動をするというものです。少し激しめのスポーツや運動とは、辛いなと感じるくらいの運動のことです。例えば、長距離を走ってみる、息が切れるくらい短距離を走る、水泳で何往復かする、何かスポーツを本気でやるなどです。

走る2

このような激しい運動をすると体は自分が今、危機状態であると感じます。そうなると脳内でエンドルフィンと呼ばれる多幸感に関するホルモンが分泌されます。長距離をやったことがある人ならわかるかもしれませんが、かなり走ると辛いけど、心地良いという感覚を覚えたことがあるのではないでしょうか。ランナーズハイと呼ばれたりもするものですが、この状態がエンドルフィンが出ている状態と言えます。また、一般的に運動することは、ストレス発散にもよいと言われており、加えてこのきつめの運動をすることで、多幸感を味わってみるという方法です。

 

③クリエイティブな趣味に没頭する

 

休日の過ごし方として、趣味にその時間を使うというのは、心身の健康を保つためにはとても大切なことです。自分の趣味に没頭している時というのは、実は心のエネルギーを充電で来ている状態です。また、ストレス発散としても効果が高い行動だと言われています。子供の頃、何かに没頭して何かを作り上げて、何とも言えない満足感を抱いた人も居るのではないでしょうか。まさにこれが心が元気になっている状態なのです。

つくる

しかし、ただ趣味に没頭すればいいという訳ではありません。ゲームが趣味という人も居るでしょうが、それは先で述べたように時間を区切った方がいい趣味です。では、どのような趣味なら没頭すると心身ともにエネルギーが高まってよいかというと、何かを作るといったようにクリエイティブなものです。それは、例えば、料理でもいいですし、日曜大工でもいいですし、お裁縫で服を作るでもいいですし、ジオラマを作るでもいいのです。手を動かして、実際に何かを作り上げるというのが、趣味で心穏やかに過ごすためには必要なのです。

 

④マッサージを受けに行く

 

休日の過ごし方として、体を主に癒す方法として、マッサージを受けに行くという方法です。マッサージを受けることによって、なかなか日々の睡眠や食事、運動だけでは難しい体に蓄積した疲れを取ることができます。体のバランスが整うことで、免疫力アップにもつながると言われています。

アロマ

また、心においても体が心地よい状態になるというのはとても大切で、体のエネルギーがマッサージによって溜まると、心のエネルギーも溜めることができます。さらに、アメリカ心理学会の研究では、マッサージを受けることは、ストレス解消効果が高いとされています。体はもちろん、心も整うマッサージを休みの日に受けるというのもいいことかもしれません。なかなか、そんなマッサージを受けに行くお金がないよという方は、自身でリンパマッサージを行ったり、体の動きを整えるような簡単なストレッチを行うというでもよいかもしれません。

 

⑤美術館や博物館、音楽を聴きに行く

 

おすすめの休日の過ごし方としては、家の外に出て、美術館や博物館へ行き美術や過去の遺産に触れたり、音楽を聴きに行ったりするというものです。休日の美術や芸術に触れるということは心と身体の健康を養ってくれ、エネルギーを与えてくれるとも言われています。

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それを裏付けるこんな研究があります。ロンドン大学の研究で、50歳以上を対象に6700人を14年間に渡って追跡研究をしたものがあります。その研究によると、アートを愛好する人は、そうでない人よりも長生きであるということがわかったのです。つまり、美術館や博物館に定期的に訪れている人は長生きするというのです。ここには、美術館や博物館へ行く際に運動をするという部分や、美術館や博物館へ行く経済的余裕があるという面も含まれるようですが、それを差し置いても長生きするというものでした。確かに皆さんもすごい芸術に触れて心が熱くなったり、心が踊ったという経験がある方も居るのではないでしょうか。それはまさに心がエネルギーを充電している時と見ることができるのです。お休みの日に美術館に行ってみるというのはどうでしょうか。

 

臨床心理士が教える心が元気になる休日の過ごし方のまとめ

今回は、心に元気がなくなってしまったというそんな時に実践して欲しい、心の元気を蓄える休日の習慣について5つご紹介しました。

 

動画やインターネット、ゲームをする時間は2時間以内にする

激しめのスポーツをする

クリエイティブな趣味に没頭する

マッサージを受けに行く

美術館や博物館、音楽を聴きに行く

 

これらすべての方法を実施していくのも良いですし、気になる方法を実施してもいいですので、是非実施してみて下さい。これらの方法で、心の元気がなくなった状態を取り戻してみてはどうでしょうか。

 

心を元気にする他のやり方に関しては、有料note(心穏やかに過ごすための23の方法)の中に書いてありますのでよろしければそちらの方もご覧になってみて下さい。

 

しかし、これらの方法でもなかなか心の調子が良くならなかったり、あなたに合わないリラックス法であった場合は、無理に行わないで、必要に応じて専門家に相談してみて下さい。

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