皆さん、こんにちは。
今日は暖かい日でしたね。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
今日お話しするのは、近年注目されているオープンダイアローグという心理療法のご紹介です。
オープンダイアローグという心理療法ご存知の方がいるでしょうか。
この心理療法は、北欧のフィンランドが発祥の心理療法で、その主な特徴として、精神疾患、主に統合失調症などの患者に薬を使わずに、対話(心理療法)のみで、治癒させていくというものです。
日本をはじめ多くの国では、統合失調症の患者には薬を投与して、その症状を抑えて、治療を行っていきます。
しかし、治癒という形で完全に治るというよりも、寛解という形で、症状が見えなくなった状態と表記するように、長い時間を要し、再発の可能性もはらんでいます。
そこに、このオープンダイアローグという心理療法は、薬を全く使わずに対処を行っていくのです。
そして、実際に統合失調症が治る率も、薬を用いた場合よりもかなり高いという結果になっています。
では、どのように行っていくかとというと、ざっくり言ってしまうと、支援者である心理士や看護師が、助けを求める家族の家に行き、精神疾患を抱えた本人と家族を含めて、ひたすら対話を続けるというものです。
どの人も、他の人の発言に耳を傾けて、また、他の人の発言を批判したりせずに、会話を続けていきます。
なかなか、家族同士でも相手の考えていることや、思っていることをとことん聞くという体験はないですよね。
安心で何も言っても大丈夫な守られた空間で、相手の話をとことん聞き、自分の話をとことんします。
とことん聞くことにより、あの人はそう思っていたのかと思えたり、自分の考えも相手に伝えることができます。
このような対話を、症状が落ち着くまで繰り返すというのが、オープンダイアローグという心理療法です。
実際には、もっと細かい決まりごとやテクニックがあるので、詳しくお知りになりたい方は、以下のような専門書(オープンダイアローグとは何か、著:斎藤環)を読んでみて下さい。
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家族との会話が減っている現代、精神疾患を抱えているのいかんに関わらず、このオープンダイアローグという心理療法にならって、家族や信頼できる人と腹を割って話してみるのは大切かもしれませんね。