休校や在宅ワークによって急増するかもしれない引きこもり!?

 

皆さん、こんにちは。

 

コロナウィルスの影響でstay homeが叫ばれて、学校や仕事がしばらくないという人も多かったでしょう。

 

その結果、今危機が叫ばれている問題としては引きこもりの増加の可能性です。

 

学校もなく仕事もなく家で過ごしていたら、それが楽しくなってしまって、そのまま引きこもりになってしまったり、嫌な学校や仕事に行く気がなくなってしまったりということによる引きこもりの増加の可能性です。

 

皆さんもGW明けや夏休み明けに学校や仕事に行きたくないなと思った方は多いことでしょう。

 

今回のコロナウィルスの影響で3か月近く家で過ごしている人も居るわけですると当然、改めて学校に行ったり、仕事に行ったりする腰というのは重くなってしまいます。

 

そもそも引きこもりとはどんな状態!?

 

それでは、そもそも引きこもりとはどんな状態のことを言うのでしょうか?

内閣府の引きこもりの定義では、以下の4つを上げています。

 

・自室からほとんど出ない

 

・自室から出るが家からほとんど出ない

 

・普段は家に居るが、近所のコンビニには出かけられる

 

・普段は家に居るが、自分の趣味に関することであれば外出する

 

これらの状態が6カ月以上続いている状態としています。

 

近所や少し出かけるというのでも引きこもりと定義されていることは驚きかもされません。

 

引きこもりの実数はどのくらい?

 

では、実際にコロナ禍の前の段階での引きこもりの数はどの程度だったのでしょうか。

2018年12月に内閣府が調査したものによると、15歳から39歳までの引きこもりが54万1千人40歳から64歳までの引きこもりが61万3千人推計としているとのことでした。

 

無作為抽出によるものであるものの、およそ100万人を超える引きこもりが居るという結果だったのです。

 

これは人口から考えても1%以上がひきこもりであるということなのです。

 

これは驚きの結果ですね。また、15歳未満でいわゆる不登校状態の子や65歳以上の人は含まれていない実数としてはもっと多いかもしれません。

 

引きこもりになってしまった原因は何?

 

では、そんな引きこもりになってしまった原因はどんなものがあるのでしょうか。

1位、退職した 36%

2位、人間関係 21%

3位、病気   21%

4位、職場になじめなった 19%

5位、就活に失敗した 6%

 

これらの原因には上がってはいませんが、引きこもりに至るにあたって、自己に対する評価の低さや、親からの虐待や搾取(見えない虐待を含む)、学校でのいじめ経験などの可能性もあるといわれています。

 

多くは何か失敗経験に由来してしていたり、その人の置かれた環境ゆえのため、引き込まざるを得なかったというものが数多くあります。

 

何か失敗したり、うまくいかなかったり、したときにエネルギーを溜めるために、引きこもることは時には必要なものであったりもします。

 

一概に引きこもった原因を当人のみに求めるのは、私個人としては間違った見方だと感じています。

 

引きこもり支援の方法について

 

①安全場所の増やしていく

引きこもりの人がひきこもっているのは、その引きこもっている場所しか安心安全と感じる空間がないと感じるからです。

 

つまり、支援としては少しでも安心して過ごせる場所や空間を広げていくという必要があるます。

 

部屋のみに引きこもっているという人は、家全体に広がるように安心安全空間を広げていくのです。

 

家に引きこもっているという人は、まずは軒先も安心安全空間へと変わるように広げていくのです。

 

この安心安全空間の確保には、家族の協力がどうしても不可欠になっていきます。

 

本人が安心安全を感じるような声掛けを心掛けたり、本人のできている部分を認められるような時間をかけた関りが大切でしょう。

 

ぴりぴりしている人間関係では、家の中を安心安全空間と感じずに、部屋から本人が出てくることは減るでしょう。

 

安心安全空間や安心安全を感じられる人を増やしていくと良いでしょう。

 

②専門家の支援を入れる

家族内の雰囲気を十分に良くしておくというのが大前提で、その上で専門家の支援を入れるというのが有効でしょう。

 

ここでの専門家としては、精神科医、心理士、ソーシャルワーカー、保健師などの力を借りることです。

 

引きこもりの当人の安心安全空間が家の中というのであれば、訪問支援の等で専門家に来てもらうのも良いでしょう。

 

また、家族が専門家の元を訪れて何かアドバイスをもらうのもいいかもしれません。

 

引きこもりの本人が専門家のことを安心安全空間の先である思えるとより本人の世界は広がっていくでしょう。

 

専門家との信頼関係を築けると本人の何か心のしこりに対するケアや、家族関係の調整などによって、環境調整がよりできるでしょう。

 

本人への専門家のアプローチとしては認知行動療法家族への専門家のアプローチとしては家族療法などを行っていくのが有効だとされています。

 

③通常の生活との再結合をはかる

引きこもりの状態から以前の生活に戻るべく、段階的にステップを踏む形で進めて行けると良いでしょう。

 

本人と専門家で目標を設定して、それを家族と共に支えていくというのもいいでしょうし、家族と本人と一緒に何か目標を達成していくというのもいいでしょう。

 

目標の設定の仕方としては、どこか場所を目標にしていくのもいいでしょうし、生活の自己管理というのも目標としていいでしょう。

 

また、引きこもりを支援する施設が各自治体やNPOで行っているところも多くあります。

 

そのような場所を利用することで、人とのつながりも以前のように戻していけるといいでしょう。

 

引きこもりの理解と支援のまとめ

 

引きこもりというのは、ちょっとしたボタンの掛け違いや、何か拍子に誰にでも起きる可能性があるものです。

 

少しの間の引きこもりは、自分のエネルギーを回復するためには実は大切なことだったりします。

 

しかし、長期に渡る引きこもりは、様々な不都合が起こって来るという事実もあります。

 

そんな引きこもりへの支援としては、やはり一番大切になってくるのは、本人を支える周りの家族です。

 

周りの家族と引きこもり本人の力で引きこもりは、必ず良い方向へと向かいます。

 

この記事が今、引きこもりで悩んでいる本人や家族の助けになれば幸いです。

 

また、専門家の支援が必要という方は気軽に当方の相談までお寄せください。

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