過度なダイエットは摂食障害という病気かもしれない!?
皆さん、こんにちは。
本日は、過度なダイエットから生じる場合にある摂食障害という病気について解説していきたいと思います。
女性なら多くの人が、男性であっても痩せたいと願い、ダイエットをしているという人は多いかもしれません。
しかし、そんなダイエットも行き過ぎてしまうと、摂食障害という病気につながる危険性があることを皆さんご存知でしょうか?
摂食障害とはどんな病気か?
摂食障害の多くは、拒食症(神経性無食欲症)と過食症(神経性過食症・過食性障害)に分けられる。
摂食障害は、体型や肥満、体重、ダイエットについて過剰な関心が根底にあり、食物の摂取を抑制する、もしくは摂取した食物を嘔吐したりとして排出するという障害である。
多いのは10代から40代の女性ですが、社会環境の変化により男性の摂食障害患者というのも見られるようになっています。
ダイエットをきっかけに発症する場合が多いですが、受験の失敗であったり、親からの叱責、性的被害などのストレスによって、自信を失い発症する場合もあります。
次に拒食症と過食症のそれぞれについて詳しく見ていきたいと思う。
拒食症(神経性無食欲症)
食べる量を極端に減らす制限型と、食べても吐いてしまう過食・排出型に分けられるとされている。
あまりに極端な食の制限を行うため、体重は少なく、生理が止まったり、肌がボロボロになったり、身体機能も低下している場合も多い。
BMIの値によって、17以上が軽度、16台が中程度、15台が重度、15未満が最重度と分けられている。
また、ダイエットのために長距離を歩くなど過度の運動をすることがあったり、体重増加に対する極端な恐怖を持っていたりする。
(特徴)
・病識がなく、援助を求めずに、援助者を避けたり虚偽の報告をする。
・うつ症状は少なく、痩せてい体力がないにも関わらず、精力的に動き回ることが多い。
・家事、特に料理を非常によく行うことが多いが、家族のためであり、自分ではほとんど食べない。
・低血圧、低体温、低血糖、皮膚の乾燥、皮膚の色調の変化、産毛が濃くなる、肝機能障害、寒さに対する弱さなどがみられることがある。
・良い学業成績をおさめるために努力することが多い。
過食症(神経性過食症・過食性障害)
過食症は、排出型である神経性過食症と、非排出型である過食性障害の2つに分けられる。
少なくとも3か月間に、最低1週間に2回程度の過食、体型や体重への過度のこだわりが続いている。
また、過食の時間と普通の食事の時間が区別されており、過食の時間を自己制御できないという気持ちがある。
(特徴)
・自分は正常ではないというように病識がある場合が多い。
・太ることへの恐怖感やイライラ感の増加が著しい。
・嘔吐の後にうつ症状になりやすく、自分の行動への自責の念や罪悪感、時には自殺願望へとつながることもある。
・家族や友人に隠れて行うことが多く、見た目も拒食症と一緒で見えにくいために発見が難しいことが多い。
摂食障害の治療の方法とは
摂食障害の治療には、食行動の改善や体重の増加などを目標にして、医師や栄養士、心理士とともに家族の協力のもとで行っていきます。
また、本人への心理学的なアプローチとしては、自身の体系など歪んだ認知を修正していく認知行動療法という手法が有効とされています。
本人を含めた家族全体を対象に心理療法を行う家族療法という方法も有効で、家族療法であれば、なかなか病識がなく本人が登場しにくい拒食症であっても、家族内の力関係の変化や家族関係の変化を用いて治療していくことができるとされています。
さらに、当事者同士で話をするというのが大切であるということから、自助グループの力を借りるのも大切であるとされています。
代表的なものとして、NABAや、オーバーイーターズ・アノニマスなどの団体があったりします。
このような方法を組み合わせることによって、治療を目指していくものですが、いずれにしても専門家の力は必要になって来るものです。
摂食障害のまとめ
コロナ禍で長く家に居ることで、ダイエットというのは、誰しも考えたことのなるものかもしれません。
適度なダイエットや運動は身体を健康に保つには必要なことです。
しかし、それが過度に行き過ぎてしまったり、何かの拍子で一歩行き過ぎてしまうと、それは心の病気へと変わってしまいます。
摂食障害は、痩せている人が美しい、痩せている人の方が優れているという社会が作っている病気の面も多大にあります。
痩せている人が良いという文化がない場所では、摂食障害がないというのも事実です。
もしも過度な細身へのあこがれがある人は、文化で作られた可能性もあります。自信を持ち、本当になりたい自分像を持てるといいかもしれませんね。