子どもの力を伸ばすための心理学的な示唆
皆さん、こんにちは。
子どもの日をいかがお過ごしでしょうか。
今日は子どもの日にちなんで、子どもに関する心理学的な知見をご紹介したいと思います。
そんな子どもへの心理学的な知見から、子どもの力をよりよく伸ばす方法をお話したいと思います。
一つ目は親の振る舞い方と、もう一つは親の声掛けの仕方です。
子どもというのは家族にとって実に大きな力を与えてくれます。
一見すると子どもの問題に見えることでもそれが家族を救っているという場合もあります。
まずは、そんなお話から親の振る舞いの重要性を皆さんにしたいと思います。
親の振る舞いの重要性!?子どもが家族の危機を救う
夫婦と一人の子どもの3人家族が居たとしましょう。
父親は会社員で、母親は主婦、子どもは小学生です。
しかし、コロナウイルスの影響で父は自宅勤務で、子どもは学校の休校が続いています。
そんな状況で起こって来るのは、普段家に長く居ない父親が居ることでの夫婦のいさかいです。
ちょっとした口論や言い合い、ケンカが日々起こるようになってきます。
するとある時から、父親と母親の関係が悪化すると、子どもが腹痛を訴えるようになりました。
お腹が痛いと子どもが言うものですから、父親と母親は心配して、本人の元へ駆け寄り、「トイレに行ったらいいんじゃないか?」「薬を飲みない」「少し休んだ方がいい」とケンカどころではなくなります。
父親と母親の二人で心配をしていると子どもの腹痛はすぐにおさまっていくということがあったとしましょう。
これらの出来事は、夫婦のいさかいを子どもは腹痛という形で仲裁しているということもができるのです。
まさに夫婦の危機を子どもが救っている状態といえるでしょう。
しかし、子どもは本当にお腹が痛いわけですし、あまりよい夫婦関係の危機の解決ではないように思えます。
子どもは大人が思う以上によくわかっている!?
先の出来事は、とてもよく似たような話を聞いたことはありますが、あくまでも仮想の話です。
しかし、子どもは大人が思っている以上に周りのことがよくわかっていて、その状況を自分でなんとかしないといけないと思い行動したりします。
それゆえに周りの大人が気を付けなくてはいけないのは、子どもに必要以上の心配を掛けないということでしょう。
あまりに子どもの力に頼りすぎると、アダルトチルドレンや毒親の元で育った子供のようになってしまいます。
このように子どもがよりよく育つためには、親の振る舞いというのはとても大切なのです。
つまり、あまり子どもに負担を掛けないことと、必要に応じてしっかり労ってあげたり、子どもだからと言っていいだろうと思わずにしっかり感謝の言葉をかけるということが大切です。
子どもへの声の掛け方の重要性!?アドラー心理学から
アドラー心理学を創設したアドラーは子どもを大人と対等なものと考えました。
そのため、そんな子供達への声の掛け方も対等であるべきだと述べました。
対等であるとは、相手を評価したり、下に見ることなく声を掛けるということです。
子どもが何かをやってくれた時に、「よく最後までやったなすごいぞ」というのは親が上で、子どもが下という評価が伴います。
しかし、子どもが何かやってくれた時に、「手伝ってくれてありがとう」「いつも助けられているよ」「やってくれて嬉しいよ」という声掛けは評価が伴わずに対等な声掛けになります。
このような対等な声が子どもをより成長させるとさせています。
皆さんにも子どもの日の今日は、少し今までの子ども達への振る舞いを振り返ってみて、子どもに負担を掛けないやり取りや、子どもの成長を促す声掛けを心掛けてみてはどうでしょうか。
このような子どもへの親の振る舞いの調整や声掛けで、子どもの力を伸ばしていくことができるでしょう。