ソリューションフォーカストセラピー
皆さん、こんにちは。
金曜日の夜をいかがお過ごしでしょうか。
いろいろ自粛ムードなので、飲み会もせずに家に帰っている人も多いでしょうか。
コロナウイルスのせいで、普段できていることができずにいるという方も居るかもしれません。
今回は、そんな何か課題や問題にぶち当たった時に使えるお話についてです。
心理療法の一つ、ソリューションフォーカストセラピーというものがあります。
ソリューションフォーカストセラピーとは、日本語に訳すと、解決志向短期療法、解決志向アプローチになります。
インスー・キムバーグとド・シェイザーを中心に開発された心理療法です。
ちなみにこれがご本人たちの写真で、実際にご夫婦でカウンセリングを行っていました。仲が良さそうですね。
ソリューションフォーカストセラピーは、今までの心理療法とはことなり、物事の原因を考えずに解決像をひたすら追い求めるという点に特徴があり、結果として従来の心理療法よりも短期間で終結する方法と言われています。
この解決に焦点を向けるというのは、問題や課題のさなかにいる時、実はとても大切であったりします。
ソリューションフォーカストセラピーの3つの原則
このソリューションフォーカストセラピーにも3つの基本となるルールがあります。
①うまくいっているのなら、変えようとするな
例えば、妻が何か小言をいうとその場から逃げ出す夫がいたとしましょう。
妻としては、小言を聞いて直して欲しいと思っているのですが、夫として言い合いの喧嘩になるような事態を事前にさせているとも言えます。
このように非常に小さな問題であるとするならば、無理に変える必要はないということです。
②もし一度やって、うまくいったのなら、またそれをせよ
例えば、子どもに勉強しろと注意している父親がおり、その注意により勉強したとしましょう。
子どもとしては、うるさくいつもいう母親ではなく、いつもあまり自分に関心を持たぬ父親が、たまに注意をすると勉強するのかもしれません。
このように既にうまくいっている例外があるなら、それをもっとしてみようということです。
③もしうまくいっていないのであれば、違うことをせよ
例えば、不登校の子どもに登校するように無理に引っ張っていこうとするも子どもは頑として動かなかったとしましょう。
子どもとしては、無理に行かされようとするものなので、意固地になってさらに意思を固めていかないようにしているかもしれません。
このようにうまくいっていない方法なら、別の方法を試してみようということです。
この3つが基本となるルールで、中心哲学とされています。
長引きがちな心理療法でこの3つの視点を持ちながら行うことはとても大切と言えます。
ソリューションフォーカストセラピーの原理の利用
この3つの視点は、例えば、現在の仕事方法、勉強方法、投資方法、コロナウィルス対策など様々なことを改めて考え直す際にとても大切な文言ではないでしょうか。
仕事の方法として、うまくいっていることは続け、一度でもうまくいった方法はもう一度試してみて、うまくいかなければ別の方法を検討する。
勉強の方法として、うまくいっていることは続け、一度でもうまくいった方法はもう一度試してみて、うまくいかなければ別の方法を検討する。
投資の方法として、うまくいっていることは続け、一度でもうまくいった方法はもう一度試してみて、うまくいかなければ別の方法を検討する。
コロナウイルスの対策の方法として、うまくいっていることは続け、一度でもうまくいった方法はもう一度試してみて、うまくいかなければ別の方法を検討する。
このようにいろいろな分野を考えるうえで応用可能な視点といえるのではないでしょうか。
今、皆さんの気にかかることに関して、この3つの視点からとらえなおして、新たに考えてみるの良いかもしれませんね