クライエントの悩みを解決するための5つの技

 

皆さん、こんにちは。

 

皆さんは何か悩みや問題を抱えていたりしていませんか?そんな悩みや問題を解決したいけどなかなか解決できない、先が見えないという人もいるかもしれません。そんな問題にカウンセリングでは、どのように解決の糸口を見出していくのか。

 

今回は、埼玉県さいたま市緑区でカウンセリングを行う、臨床心理士・公認心理師の筆者が、が実際のカウンセリングで使う、クライエントさんが何か困った問題を解決する際に用いる5つのワザにをご紹介していきたいと思います。

 

今、実際に何かの問題を抱えて悩んでいる方や、誰かの相談に乗った際にどのようにアドバイスをしたら良いかと考えている方に、是非参考にしてもらいお話になっています。

 

問題を解決していくカウンセリング技法!?

 

カウンセリングの方法には、実は様々な方法があります。有名な心理学者のフロイトから始まる精神分析的心理療法や、ロジャースから始まる来談者中心療法、エリスによって始まる認知行動療法など、様々なものがあります。

精神分析的心理療法は、主に無意識を取り扱ったり、来談者中心療法は、いわゆる傾聴を大切にしたり、認知行動療法は行動と認知を修正していくなど、それぞれの特徴があります。

 

今回ご紹介しようとしているのは、解決志向ブリーフセラピーというカウンセリングの方法についてです。解決志向ブリーフセラピーは、インスーキムバーグとドシェイザーという人達によって作られた心理療法です。

解決志向ブリーフセラピーというのは、カウンセリングの方法の中でも主に、問題の解決に重きを置いた方法で、そのためのアイディアがさまざまある心理療法になります。今回は、解決志向ブリーフセラピーのうち5つの方法を皆さんにお話したいと思います。

 

困った問題の解決の方法!?

 

それでは、困った問題をどのように解決していくのか具体的な方法についてお話していきたいと思います。

 

①ミラクルクエスチョン

 

ミラクルクエスチョンとは、もしも奇跡が起こって問題が解決してしまったら、今までとどのように違うのかを考えていく質問技法になります。具体的には以下のように行っていきます。

「ちょっと、想像してみて下さい。ある晩、あなたが眠りについている間に、奇跡が起こり、そして、あなたの問題が解決してしまったとします。さて、眠っている間に規制が起こったことを、あなたはどのようにして知るのでしょう?何が違っているのでしょう?何も知らないあなたのご家族は、そのことをどのようにして知るのでしょう?

 

このように夜の間の奇跡によって、あなたの抱える問題が解決してしまったらどうかというのを考えてもらうための方法です。

 

考えてもらう時には、視覚・聴覚・体感覚など五感をフルに使って、リアルな解決像を構築していきます。このような質問で、解決したという状態を考えてもらうことで、実際の解決した状態を想像できて、解決に近づくことができると言われています。

 

②例外探しの質問

 

次は例外探しの質問です。何か問題のさなかにあると、人はすべてが問題ですべてが悪い状態であると考えてしまいます。しかし、よくよく考えるとそうでしょうか。

実際によくよく考えてみると、問題が行っていないときや問題が完全に起こっていなくてもましな時というのが、あったりするものなのです。それに着目してもらうのが例外探しの質問です。具体的には以下のような質問を行います。

 

「この問題がほんのちょっとでも良い時のことをお話願えますか?」

「どうやって、それをされたのですか?」

ほんの少しでも良いことが起こったときに

「あなたはいつもと違う、どんなことをされたんですか?」

「家族や周囲の人は、いつもと違う、どんなことをされたんですか?」

 

このような質問を行うことによって、問題の起こっていない例外の状態を探していくことによって、解決のヒントを探して、解決へと広げていくというものが、例外探しの質問です。

 

③スケーリング・クエスチョン

 

次に紹介するのが、スケーリング・クエスチョンという方法です。これは今の状態を点数化してもらうと共に、その点数が少しだけよくなった状態は今とどう違うかを考えてもらうというものです。具体的には以下のように質問をして行きます。

「最悪な状態と0点、最高の状態を10点とすると今は何点ですか?」

「どうして0点ではなく〇点と付けたのですか?」

「〇点から一点だけ上がって、〇点になったら今と何が違いますか?どうなったら一点高い状態になっています?」

 

このように点数を付けることで、今の状態を客観的に知ることができ、それよりを一点だけ高い、状態を想像してもらうことで、解決の状態を想像でき、10点の状態というゴールの状態を想像することができます。

 

④治療前変化を見つける質問

 

次は、治療前変化を見つけるための質問です。これは、実際にカウンセリングというのは、予約を取ってから、実際に行けるまでに少しタイムラグがあるのが普通です。そんなタイムラグの間にあった良い変化について聞くのが、治療前変化を見つける質問です。具体的には以下のように行っていきます。

「どうでしょうか、予約の電話を頂いてから今まで何かよい変化はありましたか?」

「予約を取った一週間前と今とでは何か変化はあったりしますか?」

 

このように治療前変化を見つける質問をしていきます。人は耐えず変化をしているものです。よくよく振り返ってみると、カウンセリングを受けようと決心をしたその日から、実際にカウンセリングを受けに来るその日までには、すでに変化が行っているものだったりするのです。

 

このようなことは実際によくあるもので、予約を受けて話を聞いてみると、「実は予約をした時は困っていたのですが、今は少しよくなっていて。」と話される方や、「実はもうよくなってしまったので大丈夫です。」と話される方も居たりするのです。このように既に起こっている変化を見つけていくのが、治療前変化を見つける質問です。

 

⑤コーピング・クエスチョン(サバイバル・クエスチョン)

 

最後に紹介するのが、コーピングクエスチョンもしくはサバイバルクエスチョンと呼ばれるものです。この質問は、クライエントを取り巻く状態が、悲惨と言っていいほど大変な際に、少しでもポジティブな面を引き出すための質問になります。具体的には以下のように行っていきます。

「そんな大変な状況の中で、よく今日までやってこられましたね。いったいどうやって生きのびられたのか教えて下さいますか?」

「それでも投げ出さずによくやってこれましたね。いったいどうやって投げ出さずにやってこられたのですか?」

 

このように大変な状況をどのようにして乗り越えてきたのかを質問していく方法が、コーピングクエスチョン(サバイバルクエスチョン)です。乗り越えられたその人が行っていた工夫を聞くことによって、解決への糸口を見つけることができるかもしれません。

 

クライエントの悩みを解決するための5つの技まとめ

 

今回は、埼玉県さいたま市緑区のJR武蔵野線東浦和駅徒歩1分でほんだカウンセリングオフィスを営む、心の専門家である臨床心理士・公認心理師である筆者が、実際のカウンセリングで使う問題を解決するための質問の方法として5つご紹介いたしました。

 

①ミラクルクエスチョン

②例外探しの質問

③スケーリングクエスチョン

④治療前変化を見つける質問

⑤コーピングクエスチョン

 

何か困っている方は自分自身でこのような質問を考えてみると、何か解決のヒントが思い浮かぶかもしれません。また、何か相談に乗っている人は、このような質問を使って相手の悩みを解決できるかもしれません。

 

今回にお話への質問や感想がありましたら、是非コメント欄までお願いします。また、今回のような解決を導き出すカウンセリングを受けてみたいという方は是非、当カウンセリングオフィスのカウンセリングをご利用下さい。

 

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