家族でいる時間が長い今こそ知りたい家族関係を円満にする

 

皆さん、こんにちは。

 

コロナ禍が長く続きステイホームが呼びかけられていて、家で過ごす方も多いかと思います。家族がいる方で家で長い時間過ごしているとどうして起こってくるのが、家族の不和や口論などのトラブルです。

 

実際にカウンセリングに寄せられることが多かった相談の一つが家族の不仲について相談でした。どうしても人は家族であっても長い時間一緒にいると、ストレスが溜まってしまうものだったりします。

 

そこで今回は、埼玉県さいたま市でカウンセリングを行う臨床心理士・公認心理師の筆者が、そんな家族でいるステイホームの時間でも、家族関係を円満にするための方法をご紹介したいと思いますので、よければ参考にしてもらえたらと思います。

 

家族関係の悪循環を見つける

 

家族関係があまり良くなってしまうというのには、実は繰り返されるパターンというものがあったりします。これは家族療法と呼ばれるカウンセリングでもよくカウンセラーが観察を行うことだったりします。今回は、以下のような良く起きる二つの悪循環のパターンをご紹介したいと思います。

 

夫婦の中で起こる悪循環

 

よく夫婦の中で起こる悪循環のパターンについてみていきたいと思います。例えば、以下のようなパターンが皆さんあったりしないでしょうか。

在宅で仕事をしている夫とパートと家事をしている妻

(妻)自分だけ在宅ワークでずるいと思う

(夫)慣れない在宅ワークで実はいつもより疲れていると思っている

(妻)「家にいるなら家事を少し手伝って欲しい」と苛立つ

(夫)「在宅だからと言って暇しているわけではない」と苛立つ

(妻)「普段よりあなたの昼食の準備をして、私のパートは在宅にならなくて大変なの」

(夫)「できることはやりたいけど、こっちも慣れないテレワークで大変なんだ」

 

もしかすると在宅ワークやテレワークの結果苛立ってしまった結果の言い合いだったり、心の中でこんなことを思っているからトラブルというのも起きており、それが悪循環として繰り返される夫婦の会話になっているということもあるかもしれません。

 

親子の中で起こる悪循環

 

今度はよく親子の中で起こる悪循環のパターンについてみていきたいと思います。例えば、以下のようなパターンが皆さんあったりしないでしょうか。

 

在宅で暇な状態の父親とコロナでなかなか外出できない子供

(父)時間があるから子供の勉強を見てやろうかな

(子)家にずっといなくていけなくてイライラしている子供

(父)「久しぶりにいい機会だから勉強をみてやろうか?」

(子)「いや、勉強はやってるから大丈夫」

(父)「この前のテストもよくなかったから教えてやるって」

(子)いつもそんなこと言わないか「いいから放っておいてよ」と部屋の中に

(父)「せっかく教えようかって言っているのになんだ」と怒る

 

これももしかすると今までとは違い在宅ワークをしている結果親子で起こるかもしれないトラブルかもしれません。普段だったら仕事が忙しいので父親は勉強をみようかとは言わないでしょうし、子供も家に居ることをコロナで強いられなければいらいらせずにすんでいたかもしれません。

 

これはあくまでも例ですが、このような在宅勤務によって時間ができることやコロナで家に居なくてはいけないストレスによって起こる悪循環かもしれません。もしも、家族関係を良好にしたいという方は、まずは自分の家族の中で起きる悪循環、いつも口論になるシステムを見つけてみることから始めてみて下さい。

 

家族関係を良好にするコツ!?

 

今、紹介してきたようなものを参考に繰り返される悪循環がわかったら、今度はどのようにしたらよいか、家族関係を良好にするコツをお話したいと思います。

 

①いつもと違う行動を取る

いつも繰り返される家族の中での悪循環がわかったという方は、その悪循環が起きそうなときにいつもと違う行動を取ってみるというのが良い方法です。いつも口論になってしまうというのであれば、口論になる前にその場所から離れてみたり、ネガティブな言い回しではなくポジティブな言い回しを工夫するというのもいいかもしれません。

 

それには先の悪循環を良く観察するというのがまずは大切です。自分の家族が陥っている悪循環のパターンを探してみて、その際に取れそうな言動をいろいろ書き出してみて下さい。そして実際にそのようになったときに、試しにその言動をやってみて、悪循環のパターンをくずせればいいですし、難しければ別のものをやってみるというように、トライ&エラーでいつもとは違う行動をやってみて下さい。

 

②好循環を起こせる魔法の言葉を多用する

悪循環を断ち切るという先の方法とは別に好循環を起こすというのも良い方法だったりします。しかし、どのようにしたら好循環を起こせるのかというと実は様々ありますが、比較的簡単に起こせるものとして、好循環を起こせる魔法の言葉を多用するという言葉があります。

 

好循環を起こせる魔法の言葉とは、「ありがとう」「助かる」「嬉しい」という3つの言葉です。これはアドラー心理学で有名なアドラーが提唱している好循環を起こすための言葉で、例えば、何かあったときに「ありがとう」と伝えたり、「いつも助かる」と伝えたり、「このようにしてくれて嬉しい」というように伝えたりします。

 

この3つの言葉を伝えられて嫌に思う人はきっといませんよね。ちょっと悪循環が起きそうというそんなときにこれらの言葉を使ってみるだけで、なんだか心が温かくなって悪循環から好循環へと切り替えることができるかもしれません。よければ、家族の中でこのような言葉を多用してみてはどうでしょうか。

 

家族でいる時間が長い今知りたい家族関係を円満にするまとめ

 

今回は、埼玉県さいたま市東浦和でカウンセリングオフィスを展開する心の専門家である臨床心理士・公認心理師である筆者が、家族でいる時間が長い今だからこそ知りたい家族関係で起きる悪循環を断ち切り円満にする方法をご紹介しました。

 

どうしても長く一緒にいると誰といても何らかのトラブルは起きてくるものです。減らせるようなトラブルはあなたの工夫次第でなんとかなるかもしれませんので、是非工夫してみて下さい。

 

今回のまとめに関する疑問や感想はコメント欄までお願いします。また、当カウンセリングオフィスで家族関係に関わらずご相談になりたいという方は、お申込みフォームまでお進みください。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です