子どもの行動を上手にコントロールする方法の応用行動分析学

 

皆さん、こんにちは。

 

今回は、埼玉県さいたま市緑区のJR武蔵野線東浦和駅徒歩1分でカウンセリングを行う臨床心理士・公認心理師の筆者が、子どもの行動をコントロールするために心理学で用いられる方法の一つである応用行動分析学というものをご紹介したいと思います。

 

子どもの行動を心理学の理論で上手にコントロールしたり、よい行動を身に付けさせたいという保護者の方は是非、この応用行動分析学という理論は参考になる視点だと思います。また、学校で不適切な行動をしてしまう子どもに困っているという先生方にも参考にしてもらいお話になっています。

 

簡単に紹介する応用行動分析学とは!?

 

応用行動分析学というものがどのような心理学の方法論なのかというのを簡単にご紹介するところから始めたいと思います。

 

皆さん、パブロフの実験というのはご存知でしょうか。ベルと同時にご飯をもらっていた犬がベルの音だけでもよだれを流すようになったという実験です。このような基礎研究が元に日常場面にも当てはめて作られていったのが、応用行動分析学です。

簡単により詳しく応用行動分析学を説明していきたいと思います。人が何か行動をするというのは、その行動をするとポジティブな変化が起きるとますますその行動をして、その行動をするとネガティブな変化が起きるとその行動は減ります

 

ざっくり言ってしまうと、このように何か行動して、その後の環境の変化によって、行動の回数も変化するというのが、応用行動分析学です。以下でさらに図解して、見ていきたいと思います。

 

①応用行動分析学で行動が増えるとは

 

行動が増える場合と言うの実は2つのものがあります。それは、何か行動するとご褒美がもらえる場合と、何か行動すると嫌なことが減る場合です。

 

(a)ご褒美がもらえる場合

 

(子どもの行動)お手伝いをする

 

(その後の変化)お小遣いをもらえる

 

(b)嫌なことが減る場合

 

(子どもの行動)勉強をする

 

(その後の変化)お手伝いをしなくて済む

 

これらの例のような環境の変化があると人はその前に行っていた行動が増えると言われています。

 

②応用行動分析学で行動が減るとは

 

行動が減るというのも実は、2つのものがあります。それは、何か行動すると嫌なことが増える場合と、何か行動するとご褒美が減る場合です。

 

(a)嫌なことが増える場合

 

(子どもの行動)ゲームを夜中までする

(その後の変化)親から怒られる

 

(b)ご褒美が減る場合

 

(子どもの行動)長くスマホを使う

 

(その後の変化)おやつのお菓子が減る

 

これらの例のような環境の変化があると人はその前に行っていた行動が減ると言われています。

 

このように行動の後の環境変化によって行動が増えたり減ったりすると考えるのが、応用行動分析学と言います。

 

応用行動分析学を子どもの困った行動に当てはめる

 

それでは、子どもの困った行動にこの応用行動分析学の考え方を当てはめながら考えていきたいと思います。

 

①駄々をこねるを応用行動分析学で考える

 

子どもが駄々をこねる場合について、応用行動分析の観点から考えていきたいと思います。

 

駄々をこねることが増える

 

(子どもの行動)駄々をこねる

(その後の変化)親は子ども駄々を早くおさめたいとお菓子を買う

ことのように実はお菓子というご褒美がもらえるために子どもますます駄々をこねるようになっていきます。

 

これを解消するためには

 

(子どもの行動)買い物を手伝ってくれる

(その後の変化)お菓子を買ってあげる

このように駄々をこねてもお菓子はもらえずにお手伝いをしたらお菓子をもらえるとなると、お手伝いをするという行動が増えるかもしれません。

 

②仮病で学校に行かないを応用行動分析学で考える

 

子どもが仮病を使って学校に行かない場合について、応用行動分析の観点から考えていきたいと思います。

 

仮病で学校を休む

 

(子どもの行動)嘘をついて学校を休む

(その後の変化)勉強しないで家でテレビを見たりゲームが出来る

このようにテレビやゲームができる時間が増えるので、学校へ行くという行動が減ってしまいます。

 

これを解消するために

 

(子どもの行動)学校へ行き勉強をする

(その後の変化)帰って来たらテレビやゲームができる

このように嘘で休んだらテレビを見たりゲームはできずに、しっかり学校に行けたらできるというようになると、嘘をついて休むということは減るかもしれません。

 

子どもに使える応用行動分析のまとめ

 

今回、埼玉県さいたま市緑区のJR武蔵野線東浦和駅徒歩1分でカウンセリングを行う心の専門家である臨床心理士・公認心理師の筆者が、心理学の基礎理論である行動分析を日常生活に応用した応用行動分析という理論についてご紹介致しました。

 

今回ご紹介したのは、あくまでも行動とその後の変化にのみ注目した理論であり、人の行動の全てが当てはまるわけではありません。しかし、確実に子どもとの関わりを考える際に大切な視点であったのではないでしょうか。

 

今回の応用行動分析についてもっと知りたいという方や、自分の子どもの行動はどう考えたら良いのかと思う方は、是非当カウンセリングオフィスのカウンセリングをご利用してみて下さい。一緒に考えていくことができます。以下よりお申し込みページへお進み下さい。

 

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