臨床心理士が教える不安な気持ちの整理の仕方!?
皆さん、こんにちは。
今日お話するのは、どんな人でも抱えることのある不安という気持ちの整理の仕方について心の専門家である臨床心理士・公認心理師である筆者が、ご紹介したいと思います。
コロナ禍の状況でなんとなく不安という人が増えている昨今、そんな不安という気持ちの上手な整理の仕方をつかんでみて下さい。
最近、不安な気持ちがやって来て落ち着かないという方や、あなたの周りに不安で困っている人がいるという方に読んでもらいたいお話です。
そもそも不安という気持ちとは!?
まず始めに不安という気持ちがどのようなものなのかということを見ていきたいと思います。
不安な気持ちというのは、誰しも抱えている気持ちであるというように言われています。
不確定要素があると不安という感情がやって来ると言われています。つまり、未来のことを考えると人は不安に陥ります。
例えば、明日の発表がうまくいくかと思うと不安になりますし、コロナで自分の仕事の先行きがわからなくなると不安になりますし、自分の進路や将来を考えると不安になるという方もいるかもしれません。
このように不安というのは、先の見えない未来を考えるときに自然とやってくる気持ちということができます。
未来への漠然とした不安を抱えるという人も居れば、特定の事象が不安と感じる人も居ますが、漠然とした不安が長く続くともしかすると心の病の可能性もあるので、心配な方は専門家へのご相談をおすすめします。
今回は、そんな誰しも抱えてしまうであろう不安な気持ちを簡単に納める方法と、整理する仕方についてご紹介していきたいと思います。
不安な気持ちを簡単に納める方法!?
まずは比較的すぐに不安な気持ちを簡単に納める方法についてご紹介したいと思います。
①ゆっくりと呼吸をする
静かに息を深く吸い、その後静かに息を吐きます。
ゆっくりと呼吸をすることで、身体がリラックスして心が落ち着けることができます。
さらに、呼吸に集中するというのは、今と向き合う作業なので、先のことの不安を考えないことができます。
②いい匂いを嗅ぐ
花や果物、石けん、アロマなど、好きな匂いを嗅ぎます。
いい匂いを嗅ぐと、気持ちが元気になったり、幸せな気分になったりします。
また、何か幸せな記憶と関連する匂いを嗅ぐと、その記憶も蘇ると言われています。
③安心するものを触る
ペットやぬいぐるみ、毛布にくるまったり、安心できる誰かと手を繋いだりします。
人は柔らかさや温かさを感じると安心できると言われています。
安心できるものを触ることによって、オキシトシンという幸せホルモンが出ると言われています。
④美味しいものを食べる
いつもよりよく噛んで口の中の食べ物を味わいを感じます。
美味しいものを食べると元気が自然とやって来ます。
また、噛むという反復行動によってセロトニンという心の安定に寄与するホルモンが出ると言われています。
不安な気持ちの整理の仕方!?
次に不安な気持ちの整理の仕方の具体的な方法をご紹介していきたいと思います。
①誰かに相談してみる
一つ目の方法は誰かに相談してみるという方法です。
自分が信頼できる誰か、友達や家族、恋人などに相談をしてみるのです。
そうすると、一人では近視眼的になっていて見えていなかったことに気が付いたり、別の視点からのアドバイスで解決が見えたりします。
また、身近な他者だけではなく、医師やカウンセラーなどの専門家に話をすることも有効な方法でしょう。
②リラックス法を身に付ける
二つ目の方法はリラックス法を身につけるという方法です。
どのようなリラックス法でもよいのですが、静かな音楽を聞いたり、アロマを嗅いだり、ゆったりと半身浴をしたり、なにもしない時間を持てると良いでしょう。
一番のおすすめのリラックス法は、瞑想をすることです。
少し静かな場所で、ただ呼吸のみを集中していく時間というのが手軽にできるリラックス法としてあります。
③不安を避ける
三つめは不安を避けるという方法です。
特定の自分を不安にする事象がある場合は、その不安を避けれるものであれば避けるのです。
不安に向けて行える対策がある場合は実施してみるのも大切です。
将来への不安があるならば、保険に入ったり、預金をしたり、何かの本番への不安があるならばそれへのリハーサルなどの対処を行います。
不安な気持ちの整理の仕方のまとめ
今回は、不安な気持ちを簡単に納める方法と不安な気持ちの整理の仕方についてまとめさせていただきました。
今回の方法のうち気になったもののみを実践してみるのもいいですし、全て実践してみても大丈夫です。
今回ご紹介した方法だけでなかなか不安な気持ちがおさまらないという方は、是非当相談室のオンラインカウンセリングに相談してみて下さい。