ペットロスで後追い!?|症状と克服法としてのカウンセリングをカウンセラーが解説

ペットロスの症状と克服法としてのカウンセリング

皆さん、こんにちは。

ペットを飼っている方なら味わったことがある、もしくはペットを飼っている人はこれから味わうかもしれない、大切なペットとの死別による別れをペットロスと言います。

そんなペットロスについて、自身も猫と犬を飼っておりペットロス経験もある、埼玉県さいたま市東浦和駅徒歩1分のところでカウンセリング行う臨床心理士・公認心理師の筆者が、その症状と予後、克服法としてのカウンセリングについてお話していきます。

ペットロスとはどのようなものか?

 

少し前に長年飼っていたペットが亡くなってしまって、それからなんだか気分がずっと落ち込んでいて、あんまり寝られていないんです。

 
 

それはとても大切にしていたペットだったんですね。大切にしていたペットが亡くなって気分が落ち込んでしまうことをペットロス症候群と呼びます。もしかしたらペットロス症候群になっているかもしれません。

 

大切にしていた犬や猫などのペットが死別などによりお別れすることになった結果、いつまでたっても気分が落ち込みやうつ状態が続いてしまうことをペットロスやペットロス症候群と呼びます。大切なペットですので、亡くなった直後に気分が落ち込みうつ状態になるのは実はとても正常なことです。

しかし、この気分の落ち込みやうつ状態がしばらく経っても(概ね6か月以上)継続しており、日常の生活に支障が出てしまう状態になってしまうのが、ペットロス症候群の状態です。日常の生活に支障が出るとは、悲しさがこみ上げてきて、ご飯が食べれない、夜もなかなか眠れない、仕事や学校に行く気力が起きないなどという状態です。主なストレスサインとしては以下のような点があります。

①身体に現れるストレスサイン

胃腸や腸の不調(胃痛、下痢、便秘など)

頭痛や腰痛など身体の痛み

・食欲の低下、過食など食欲の増減

・汗をかく、悪寒がするなど風邪の初期症状に類似したもの

・震える、手足の筋肉がつる

・動悸がする、なんとなく息苦しい

これらの身体的不調が見られた時は、身体へのストレスを抱えていたり、疲れている状態ということができます。

②心に現れるストレスサイン

不安や恐怖感を感じる

気分が落ち込むようになった

・自責の念をもつ

・何も気にならなくなった

・悲しい気持ちでいっぱいになった

・楽しい、嬉しいといった感情が感じにくくなった

・イライラとして怒りを感じている

このような今までとは違う心の様子があると、ストレスを感じていたり、心のエネルギーがなくなっているサインだったり、疲れているサインであると言われています。

③行動に現れるストレスサイン

活力や活動の減退や増進

アルコール、タバコなどの量が増える

・イライラとしやすくなり、周りにその気持ちをまき散らす

・くつろいだり、睡眠がうまく取れなくなる

・急に涙が出たり、泣きたくなる

・一人で過ごしがちになり、過ごしたくなる

・何に対しても人にケチを付けたくなる

・人と話をしたり、話を聞くのが嫌になる

・人を助けたり、人から助けられるのが嫌になる

・記憶が悪くなったり、混乱する

・頭がはっきりしなかったり、集中できない

・決断ができなくなる

これらの行動が、以前よりも増えた、もしくは減ったとするとストレスによるものだったり、疲れによるもののサインであると言われています。

このようなストレスサインが見受けられて、日常生活を営むのが難しいほど落ち込んでしまう場合は、必要に応じて病院等への受診が必要な場合もあります。また、病院受診に至らなくても臨床心理士・公認心理師によるカウンセリングを受けることが必要な場合もあります。もしもあなたの周りにペットを亡くしたという人がいるときは、注意してみてあげて下さい。

ペットロスの症状が癒えるプロセス

 

ペットロスとその症状についてはわかりましたが、どうやってペットロスは回復していくものなのでしょうか。

 
 

悲しみのことを心理学では悲嘆反応といい、大きく以下で紹介するようなプロセスで悲しみが癒えていくといわれています。

 

①否認する

失ってしまったペット、なくしてしまったという事実を始めは否定しようとします。そんなことはないと信じずに否定する気持ちを強めていきます。これはある種、失くしてしまったという大変な状態から身を守るためであったりします。

例えば、大切なペットを亡くしてその事実を受け入れないということや、それは気のせいだと忘れたりすること、あたかもいるように振る舞うようなことがこれに当たります。この否認がすぐに終わる人もいれば、とても大切なものを失った人は、何年も否認状態が続くこともあります。

②様々な気持ちが込み上げる

否認が終わり、本当に失ってしまったことを実感すると、やっと感情が伴うようになっていきます。その感情は主に悲しみですが、それ以外にも怒りや、後悔、寂しさ、罪悪感、などのような様々な感情が込みあがってきます。

例えば、大切なペットを失ってしまい、自分だけ生き残ってしまった人という罪悪感を抱えるということや、後追いを考える場合もあります。また、病気等でなくなってしまった場合は救えなかったことに怒りを覚えることもあります。この時期はなくなってしまったペットとの関係をいろいろ感じながら、再構築を行っていく段階です。

③受け入れていく

再構築が進んでいくと、悲しみを抱えながら今を生きるようになります。生きていた時よりも自分の心の中にいるので、近くに感じられるようになるなどの心境に至る人が多く居ます。

例えば、亡くなった大好きなペットが今も空から自分を温かく見守っていると感じるような状態がこれに当たります。このようになると、亡くなったペットに向かい合っていた過去から、現在に視点が戻っていきます。このように悲しみのプロセスを進めないと、生活は亡くなったペットが居た時のままになってしまいます。

ペットロスを克服するヒント

 

ペットロスが癒えるプロセスはわかりました。なんだか時間もかかるように感じたのですが、少しでも早くよくなる方法はありますか?

 
 

一番は急ぎ過ぎないことが大切です。急ぎ過ぎると気持ちとは相反して良くならないことが多いです。ただ、ペットロスの悲しみを癒してくれ、少し気持ちが軽くなるヒントはありますので、ご紹介してみます。

 

ペットロスの悲しみが癒えるプロセスがわかったところで、そんな悲しみをなるべく早く癒すためのヒントをご紹介していきたいと思います。今回は以下の4つのヒントをご紹介していきたいと思います。

①安全な環境に居る

悲しみを癒していくのに大切なのは、安心安全な環境に身を置くということです。安心安全な場所にいてゆっくりと心を休ませれば、悲しみで心が壊れてしまうということはありません。

安心安全な場所とは、物理的な場所というのもありますし、自身に危害を加える人の近くに行かないというのも大切なことです。例えば、「また新しいペットを飼えば?」というような人とには近づかないなど、ということが大切だったりします。

②すぐに消えるものでないと考える

先ほどプロセスをご紹介したように悲しみが癒えるには時間がかかるのです。つまり、悲しみをなくすことを目標にするのではなく、悲しみと一緒に過ごしていくということを目標にする方がいいでしょう。

無理に消そうとすると、別の心の不調として起きてくる場合もあるので注意が必要かもしれません。悲しみを癒すのは忘れることではなく、亡くなったペットとの関係を再構築することなのです。

③悲しみのスイッチをなるべく押さない

悲しみのスイッチを自分で必要以上に入れないというのは大切です。特に飼っていたペットとの写真を何時間も見続けて、そこから悲しみがぶり返してくるようなことは積極的にするべきではありません。

また、別のペットの写真やSNSの投稿などが引き金になって悲しみが再燃するようなこともあります。なるべくならば、悲しみが癒えきる前はそのような情報に触れないようにできると良いでしょう。

④話を聞いてもらう

信頼できる友人や家族などと失った人や物について話をするのもはとても良いことです。ペットの話をみんなでするようなことも喪の作業としては有効ですし、それ以外の話ももちろんいいでしょう。

もしもあなたが話を聞くという時は、温かく気持ちを共感的に聞いてあげるというのが大切でしょう。また、何か月も悲しんでいるという場合には、是非臨床心理士・公認心理師などのカウンセリングの専門家に話をしてみて下さい。話して楽になることも多くあります。ペットロスの克服方法としては、一番おすすめと言っても過言ではありません。

ペットロスの症状と克服法としてのカウンセリングのまとめ

今回は、埼玉県さいたま市緑区東浦和でカウンセリングを行う臨床心理士・公認心理師の筆者が大切な犬や猫などのペットが亡くなってしまって起こるペットロス症候群について、そのペットロス症候群が癒えるプロセスと、克服法として癒えるヒントをご紹介いたしました。

今回の方法を参考に、是非、ペットロス症候群で今悲しみの真っ只中にある人や、あなたの周りにいるペットロス症候群にある人へ関わる際のヒントにしてみて下さい。また、一人で悩まずに是非、当カウンセリングオフィスを含めて専門家への相談をしてみて下さい。

今回のまとめに関する感想や質問はコメント欄までお願いします。また、当カウンセリングオフィスのカウンセリングをご希望の方は以下よりお申込みページにお進み下さい。お力になれると思います。

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