仕事や学校でやる気を出して心穏やかに過ごすための工夫

 

皆さん、こんにちは。

 

今回は、仕事や学校でやる気を出す方法と、心穏やかに仕事や勉強をこなすための工夫を皆さんにご紹介したいと思います。

 

心理学の知見と今までの経験から、臨床心理士・公認心理師である筆者が、日々実践している方法を皆さんにお話いたします。

仕事中や勉強中になかなかやる気が出ないという方や、仕事中や勉強中になかなか集中できないという方、仕事や勉強を心穏やかに取り組みたいという方に読んでもらいたいお話になっています。

 

仕事や学校でやる気を出して心穏やかに過ごす5つの工夫!?

 

それでは、早速仕事や学校でやる気を引き出したり、心穏やかに取り組むための5つの工夫を皆さんにご紹介していきたいと思います。

 

①スピード呼吸法

 

仕事や勉強を始めようとしてもなかなか手につかなかったり、手についたとしても、はかどらなかったりということがあります。そんな時におすすめの方法として、スピード呼吸法というものがあります。

呼吸法

アメリカの心理学者のレイヤーらは、人間は気持ちがゆったりとだらけている時ほど、ゆっくりと呼吸をしていて、やる気に満ち溢れて心がワクワクしている時ほど、浅く速く呼吸をしていることを解明しました。

 

この原理を利用して仕事や勉強のやる気を出すというのが、スピード呼吸法です。どのようにするのかというと、あえて浅くて速い呼吸を繰り返すことによって、やる気を出させて、心をワクワクした状態にするのです。「すーはー、すーはー」と1秒刻みぐらいで浅い呼吸を繰り返していきます。そうすると気持ちを高めて、やる気を出すことができるわけです。

 

②通勤の通学の席を譲る

 

他者から感謝をされて、人間関係の好循環を起こす方法として、電車やバスで通勤や通学をしている人は、座席を譲るというものがあります。朝眠かったり、帰りに疲れていたりするとどうしても座席の取り合いのようになってしまいます。ここから離れて、座席を誰かに譲ったり、自分のがもしも先に座っているのであれば、座席が必要なご老人や身障者の人に座席を譲るのです。

 

ゆずる

 

座席を譲って立つことによって、座れなかったという無用のストレスを感じなくて済み、譲ることによって誰かから感謝の気持ちを得ることができます。また、電車やバスで立っていることによって体幹が鍛えられて、ダイエット効果があるとも言われています。

 

また、こんな研究もあります。オーストラリアのネヴィル・オーウェン博士によると、日本人は平均して一日に7時間座っており、これは世界で一位だと言われています。このように座ってばかりいると血流ばかりか、代謝も悪くなり、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病のリスクが高まると言われています。さらに、肩こりや腰痛、目の疲れも引き起こされると言われています。つまり、通勤や通学くらいはせめて、立つことによって、これらの危険性から体を守ることができるのです。

 

③嫌われる勇気を持つ

 

少し前に話題になったアドラー心理学の本に嫌われる勇気というものがあります。そこでの話しではないですが、すべての人に好かれようとするのは、実は難しいことです。職場や学校でどうしても馬の合わない人、どうしても一緒に居ても楽しくない人、なんか腹が立つような人というのはいると思います。それとは逆に皆さんのことをそのように感じている人もいることでしょう。

きらわれる勇気

明治大学の斎藤勇先生の「友だちいないと不安だ症候群につける薬」という著書の中に友達関係において以下のような割合があると書いてあります。自分を好き:普通:嫌い=2:6:2の割合であるとされています。つまりどういうことかというと、すべての人が自分を大好きということはないが、逆にすべての人が自分を大嫌いということもなく、その割合は上記の通りだというのです。

 

このことによって少し気持ちが楽になるという方も多いのではないでしょうか。なんか馬が合わない上司はどうしても馬が合わないのです。それは仕方ないこととあきらめて、それよりも自分を評価してくれる人、自分のことを好きと言ってくれる人を大切にする方がよほど建設的ではないでしょうか。これが、ここで言う嫌われる勇気を持つということです。

 

④昼休みに外に出て軽く動く

 

昼休みに少しの時間でもいいので外へ出ることがおすすめです。グリーンエクササイズと呼ばれる方法で、5分程度外に出て活動すると、ストレスが減少して、気分も明るくなり、集中力も高まって、自己コントロール力が向上するといわれています。グリーンエクササイズとは、屋外に出てちょっとしたエクササイズをほんとちょっと行うだけ十分です。汗をかいて疲れるまでやる必要はありません。そして、激しい運動よりも軽い運動の方が効果があると言われています。

あるく

具体的には、会社から出て近くの緑のある公園を散歩してみる、近所を一回りジョギングしてみる、庭先や公園で仕事をしてみる、新鮮な空気を吸って軽いストレッチをしてみるなど、昼休みに5分程度体を動かします。

 

そうすると、午後の仕事や勉強への活力が驚くほどアップして、午後にボーっとやる気がないという状態にならずに済むのです。ちょっとした昼休みの過ごし方で、午後の活力を得てみるのも、仕事や勉強がはかどり、心穏やかに過ごすためのポイントであったりしするのです。

 

⑤自分だけのやる気薬を作る

 

気持ちが落ち込んだ時、仕事や勉強にやる気がでない時に使える方法として、自分だけのやる気を出す薬を作るという方法があります。心理学者のカミンスキーは、気分的に落ち込んだ時に、「これさえあれば大丈夫」というものを用意しておく方法を勧めています。例えば、大好きなお菓子であったり、好きなアーティストの曲であったり、尊敬する人からのメッセージであったり、自分のやる気を出してくれるものであればなんでも大丈夫です。

 

やる気

仕事が終わったら大好きなお菓子をご褒美に食べようというのも良いでしょうし、勉強中にやる気を出すために曲を聞くのも良いでしょう。また、尊敬する人のメッセージや本を傍らにおいて作業をするのも良いかもしれません。このように自分だけのテンションを上げて、やる気を出してくれるものを作るという方法です。

 

仕事や学校でやる気を出して心穏やかに過ごすまとめ

 

いかがだったでしょうか。今回は、仕事や学校でやる気を出して、心穏やかに過ごすための方法として5つの皆さんにご紹介させて頂きました。

 

①スピード呼吸法

②通勤の通学の席を譲る

③嫌われる勇気を持つ

④昼休みに外に出て軽く動く

⑤自分だけのやる気薬を作る

 

これらすべての方法を実践しても構いませんし、どれか実践してみようと思うものからやってみるというのでもいいでしょう。

 

このようなちょっとして工夫で、仕事や学校でのやる気を上げたり、気持ちが落ち着いた良い状態で取り組むことで、よいパフォーマンスを出せるかもしれません。

 

これらの方法でもなかなか仕事でのパフォーマンスが上がらないとお悩みの方は、良ければ当相談室のオンラインカウンセリングを利用していただければ、あなたへのオーダーメイドの方法を一緒に考えることができるかもしれません。

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