自己主張の方法であるアサーションとは!?

 

皆さん、こんにちは。

 

皆さんは、自分の言いたいことを上手に相手に伝えられているでしょうか?言いたいことがあっても上手に伝えられなかったり、攻撃的に相手に伝えて関係が悪くなってしまったりなど、うまくいかなかったという方もいるかもしれません。

 

そんな人達に今回は、自己主張の方法として開発されたアサーションという方法についてご紹介したいと思います。強引に自分の主張を通すのではなく、お互いの立場や状況を尊重し合いながら伝えるというアサーションについて解説致します。

 

なかなか自分の本音を言うことが出来ない、相手が自分の話を尊重してくれるにはどうしたらいいのだろうかと悩んでいる人に読んで欲しいお話になっています。

 

そもそもアサーションとは!?

 

アサーションとは英語で言うと、assertionとなり日本語に訳すと断言する、強く主張するという意味になります。

しかし、心理学で言うアサーションとは強く断言したり、強く主張したりと言った意味ではなく、先に紹介した通り、お互いの立場や状況を尊重し合いながら伝えることです。

 

私達は生活しているとどうして強く主張し過ぎて誰かを時には傷付けてしまったり、自分の主張が出来ずにストレスを溜め込んでしまうことが多々あります。そのような事態を防ぐべく開発されたのがこのアサーションという方法です。

 

アサーションを実践する上で大切な考え方!?

 

次にアサーションを実践する上で大切な考え方であるアサーティブマインドがどのようなものであるか見ていきたいと思います。アサーティブマインドとしては、主に以下の4つのものがあると言われています。

 

①誠実であること

②率直であること

③対等であること

④自己責任

 

それでは、この4つについて、詳しく見ていきたいと思います。

 

①誠実であること

まず一つ目は誠実であることであると言われています。誠実であるには、自分自身に正直である必要があります。自分自身に嘘を付かずに本当の気持ちを認めることが誠実である第一歩となります。

 

②率直であること

次に二つ目は率直であることであると言われています。どうしても言いたくないことは、回りくどく言ってわかりにくくなってしまうかもしれませんが、遠回しではなくストレートに相手に伝わるように伝えることが大切と言われています。

 

③対等であること

三つ目は対等であることであると言われています。上から目線で物事を言うのではなく、また下手に下からへり下ることもなく伝えることが必要です。対等というのは、態度としてはもちろんのこと、心の持ちようとしても、自分と同時に相手を尊重することが大切です。

 

④自己責任

最後は自己責任という感覚をもつということです。何かを伝えた責任や何も言わなかった責任など、自分が引き受けることが大切であると言われています。自分が伝えたことで自分の望むような結果が必ずしも生じないこともあります。そのようになったとしても自分で責任を持つことが大切であるということです。

 

これら4つがアサーションを行なっていく上で大切な考え方になります。それでは次で具体的なアサーションの実践の仕方を見ていきたいと思います。

 

アサーションの実践方法!?

 

それでは早速アサーションの実践方法について見ていきたいと思います。

 

①頼まれごとをされた時のアサーション

 

仕事や家庭で誰かから仕事を頼まれることはあるでしょう。そんな仕事を頼まれた時に、無理して頼みを聞いて後で大変な思いをすることがあるかもしれません。また、無下に断ってしまった結果その後の人間関係が希薄になってしまうこともあるかもしれません。そんな時のアサーションのポイントは3つあります。

 

(a)自分の気持ちや状況を伝える

まず1つ目のポイントとしては、自分の思っていることを率直に伝えてみます。しかし、相手の気持ちを配慮しながらというところも大切です。「私は〜と思う」「私は〜という状況なんです。」というように気持ちや状況をまずは率直に伝えてみましょう。この時に下手にへり下り過ぎたり、高圧的にならないことも大切です。

 

(b)相談して一緒に考える

気持ちや状況を話したら、次は一緒に考えられるといいでしょう。この仕事を受けるとどうなるかということについて、一緒に考えられるといいかもしれません。この仕事を受けた場合に、別の仕事に出る影響についても一緒に考えていけるといいでしょう。その際、優先順位についても相談出来ると、どうすべきかが見えてくるかもしれません。

 

(c)解決策を提案してみる

最後に解決策を考えていけるといいでしょう。あなたの気持ちと状況を相談した上でも、あなたに仕事がという場合には、期日の調整や開始時期の調整が出来るといいでしょうし、気持ちと状況を相談した結果、別の人に頼んだり、別のやり方を考えるということも出来るでしょう。

 

このように、気持ちと状況を伝えて、それを踏まえて相談した上で、解決策として代替え案を考えていくというのが、頼まれごとをされた際のアサーションになります。

 

②自分の意見を言う時のアサーション

 

仕事や家庭で誰かとの議論や口論で自分の意見を言いたいという場合も当然あるでしょう。自分としてはこう思うけど、相手の立場が強いから言うのをやめておこうと思ったり、自分の意見を強く言い過ぎて周りが引いてしまったと言うこともあるかもしれません。そんな時のアサーションのポイントは2つあります。

 

(a)アイ・メッセージを使う

アイ・メッセージとは、「私」「僕」「俺」など、自分が主語として相手に伝える方法です。「私は〜だと思います。」「僕は〜という考えです。」というように自分の意見を主張していきます。アイ・メッセージを使うことで自分の気持ちを素直に伝えることが出来て、相手への攻撃的な言葉を避けることができます。

 

これとは逆にユーメッセージを使うと「あなたは〜だ。」「お前は〜だ。」というように相手を攻撃するような伝え方になってしまいます。自分の意見を言う時はこのアイ・メッセージを使うことが大切になってきます。

 

(b)相手の反応を受け入れる

次に自分の意見を言った時に大切なこととしては、相手の反応を受け入れることです。自分が意見を主張するのですから当然、相手もそれに対する反応をしてきます。

 

あなたの意見を受け入れてくれることもあるでしょうし、時にはあなたにネガティブな思いをぶつけてくることもあるかもしれません。もしもネガティブな感情が返ってきたら相手がどうしてそのように感じるのか、何か良い方法はないかと建設的なコミュニケーションを探りましょう。

 

自己主張の方法であるアサーションのまとめ

 

今回は、自己主張の方法として考えられて来たアサーションの実践方法を皆さんにご紹介させて頂きました。

なかなか自分の思いや考えをうまく主張出来ないという方の参考になったのではないでしょうか。ちょっと自分のことを主張したいそんなときに実践してみてください。もしかするとまずは、身近な人から練習してみるといいかもしれません。

 

また、今回のお話を踏まえて自身のアサーションの仕方について考えたいという方は、是非当カウンセリングオフィスのカウンセリングにご相談になってみて下さい。以下よりお申込みページへおすすみ下さい。

 

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