臨床心理士が教える不安を軽減するとっておきの方法!?
皆さん、こんにちは。
本日は、コロナ禍で感じていた人も多いかもしれない不安についての対処法をご紹介したいと思います。
人は未来のことや先のことがわからなかったり、見えないと特に不安に陥ると言われています。
そんな誰しも抱えてしまいガチな不安に対する対処法を心理の専門家である臨床心理士の筆者がご紹介いたします。
そもそも不安とはどんなものなの!?
対処法に入る前にまずは不安というのがどのようなものなのかという感情を明らかにしていきたいと思います。
不安という感情は、主に自分の身体や気持ちの安全が確保できていないと私たちに知らせてくれるサインです。
初めてのことを体験するときや、未知の場所に行くときに生じる感情であるということです。
また、先にも述べましたが主に不安は先のことを考えるときに生じる感情であるということです。
つまり、未知の場所や人、経験のことをこれからまさにしようとしているときに強く生じる感情と言い換えることができます。
したがって、不安を少なくするには、安全が確保されるように努力するのも良いでしょうし、今のことに集中してもよいということです。
不安が軽減するとっておきの方法!?
不安という感情がどういうものかわかったところで、そんな不安な気持ちの軽減の方法をご紹介していきましょう。
①呼吸法でリラックスをする
不安が強い場合には、身体を少し使うことでリラックスしていくことが大切です。
そこで、まずは呼吸法を用いて副交感神経を優位にさせて不安で高ぶっている気持ちを落ち着かせます。
具体的には鼻からゆっくりと息を吸っていき、少し止めて、口からゆっくりと吐いていきます。
呼吸に集中すると人は今を考えることになるため、未来を考える不安という感情を抑制することができるのです。
②軽い運動や作業をする
次に徐々に身体全体を使ったゆっくりとした動きを行っていけるといいでしょう。
呼吸で少し副交感神経が優位になって不安の最高潮の状態がおさまってからなるべくゆっくりした運動や作業ができると良いでしょう。
具体的にはストレッチやウォーキング、皿洗い、洗濯物をたたむ、簡単掃除などの作業が良いでしょう。
ダンスやランニングなどの激しい運動は逆に気持ちを高ぶらせてしまうことも多いので、軽めのなるべくゆっくりした運動や作業など予定といれてしまうのは良い方法です。
③不安の正体を把握する
不安には「解消できる不安」と「感じるしかない不安」というのがあります。
解消できる不安とは、実際に調べてみたり、聞いてみたり、見に行ってみることで抑えられる不安のことです。
例えば、初めて行く場所をインターネットで予め調べてみたり、初めていく職場の人から話を聞いてみたりなどがこれにあたります。
感じるしかない不安とは、実際に調べてみることができなかったり、誰に聞いてもよくわからないような抑えようもない不安のことです。
例えば、先のコロナウィルスなどは誰もよい対処方法も終わりも見えずにという状態がこれに当たります。
このように不安の正体を突き止めていき、解決できる不安と感じるしかない不安に分けて、解決できる不安は対処を行うという方法です。
④不安を誰かに話してみる
先の方法で解決できる不安であれば対処を行うことができましたが、感じるしかない不安にはどうしたらよいか。
それは、そんな感じるしかない不安は安心できる誰かに話をしてみるという方法が有効です。
例えば、誰か同じ境遇の人と感じるしかない不安について語り合うのもいいでしょうし、専門家を含めて第三者に聞いてもらうのも良いでしょう。
不安というのは言葉にして誰かに共感的に聞いてもらうだけでもかなり落ち着くものです。
不安を軽減するとっておきの方法のまとめ
今回紹介させて頂いた、4つの方法で多くの不安を軽減できると思います。
このような対処方法を使ってもなかなか不安がおさまらないような人や、いつもなぜだか不安でたまらないという人は、もしかする不安障害等の心の病の可能性もあります。
そのような長く続く不安の場合には専門機関への受診をお勧めします。
不安は誰しも感じて辺り前の感情ですが、ちょっとの工夫で感じなくなったり、大きく軽減できるものです。
不安を感じやすい人は、今回ご紹介方法以外にも自分の中で不安を少なくできる方法いくつか持っておけるといいかもしれませんね。