心の健康の悪化を招く考え方の癖
皆さん、こんにちは。
週の真ん中水曜日をいかがお過ごしでしょうか。
コロナウイルス関連のニュースが連日絶えずに、終息もなかなか見ませんね。
自粛からのストレスであったり、様々な要因での疲れを抱えていると、心はあなたの知らない間に消耗していたりします。
今のこのような状況で、もっていると自身の心をより追い込んでしまうかもしれない、考え方の癖についてお話したいと思います。
認知行動療法と呼ばれる心理療法の中で、人には考え方の癖として、自動思考と呼ばれるものがあると言われています。
その中でもこれからご紹介する6つの自動思考を持っていると、うつ病などの心の病気のリスクが高いと言われています。
心理学者のジョン・プレストンが以下の6つの自動思考を持っている危険性を指摘しました。
もしも、これから紹介する自動思考をあなたが持っているとしたら、今のネガティブなニュースが多い現状では、より注意が必要かもしれません。
どれか自分に当てはまるものがあるのかと考えながら見てみて下さい。
①悲観的予測
明確な根拠もないのに、否定的・悲観的な予想をしすぎてしまうことです。
例えば、今のコロナウイルス蔓延の状況がずっと続いて、どうせ状況が好転するわけがないと考えることです。
このように「どうせ」で始まるような思考パターンの考え方のことで、やる前からあきらめてしまっているため、実際には行動を起こすことが必要だったりします。
②オール・オア・ナッシング思考
ちょっとした欠陥も許さないような思考パターンのことです。
例えば、コロナウイルスで一つの部門の業績が落ち込んだので、もうおしまいだと考えることです。
このように一つですべてが台無しだと考えることで、一つぐらいどこかで取り返せばよいと考えるようになる必要があります。
③結論への飛躍
結果が出る前に、先回りして悲観的な結論を出してしまうことです。
例えば、約束の時間に恋人が来ないと、もう自分のことを愛していないと考えるようなことです。
このように先回りして極端に考えてしまうことで、誰でも少しは遅れることはあるさと考えるようになる必要があります。
④トンネル視野
自分の欠点や劣っている点にばかり目が行ってしまい、良いところに気付かないことです。
例えば、芸術の才能があるのに、数学の点数がいつも悪く自分は馬鹿だと悩んでいるような人のことです。
このように欠点にだけトンネルのように目が行ってしまう思考のことで、自分には芸術の才能があるというように、自身の得意な点について再確認する必要があると言われています。
⑤自責的思考
何か悪いことがあると、自分のせいだと思い込んでしまうことです。
例えば、会社や学校で嫌がらせをされて、自分が暗いからいけないんだと考えることです。
このように原因は自分にあるというように考えてしまうことで、自分以外の原因を考えてみる必要があると言われています。
⑥「~ねばならない」思考
自分はこうであらねばならないというように考えることです。
例えば、勉強ができて、スポーツも万能で、いつも明るく誰からも愛されなければならないと考えることです。
このように社会的に求められる自己像を演じようとすることで、何か欠陥があった方が人間らしいというように思えることが必要であると言われています。
自動思考のまとめ
以上のような6つの思考があると、自分を苦しめて、時には心の病気を引き起こしたり、大きくしたりする考え方ということでご紹介させてもらいました。
もしも、どれか自分の考え方として当てはまるなと感じる方は、その考えから離れて少し柔軟に考えられるようになると、過ごしやすくなるかもしれません。
しかし、一度出来てしまった考え方の癖は、なかなか一筋縄には変えることはできないものです。
明日の記事では、そんな考え方を少し柔軟にするためのヒントをご紹介したいと思います。
よろしければ、合わせてご覧になってみて下さい。