臨床心理士が子育てでみんなが抱える悩みを解決の第一弾
皆さん、こんにちは。
今回は保護者さんから寄せられることの多いお子さんに対するご相談に、埼玉県さいたま市緑区のJR武蔵野線東浦和駅徒歩1分でカウンセリングを行う心の専門家である臨床心理士・公認心理師がお答えしていきたいと思います。
お子さんを育てている方であれば誰しも、お子さんに関する悩みやお子さんに対してどのように対応してあげたら良いのだろうかということは起きてくることでしょう。
そこで、今回は、皆さんから寄せられることの多い悩みから、気持ちの切り替えが難しい、癇癪を起こしてしまう、落ち着きがないという3つのご質問に、まずは第一弾として、お応えしていきたいと思います。
子育てで寄せられる悩みを解決!?
それでは、早速当カウンセリングオフィスでも寄せられることの多い子育ての悩みについて、それぞれお応えしていきたいと思います。
①気持ちの切り替えが苦手
終わり時間や帰る時間になっても、「まだ遊びたい」「もっとやる」と言ってやり続けてしまい、気持ちがなかなか切り替えられない子への対処方法です。
有効な対処方法としては、先の見通しを伝えてあげて気持ちを切り替えるための準備期間を子どもにあげるというものです。
具体的には「あと10分で終わるよ」「あと5分で終わるよ」と終了時間を複数回、声をかけてあげるという方法です。
もしくは、「あと5回で終わりね。」「あと3回やったら他の子に譲ろうね」と終了回数を複数回、声をかけてあげるという方法です。
また、実際に時計を見て「長い針が10のところまで」「長い針が12のところまで」というように目に見える形で示してあげたり、タイムスケジュール表のようにパッと見でわかるように示してあげるというのも良い方法でしょう。
このようにわかりやすく聴覚的や視覚的情報を複数回示すことで、子ども達は徐々に切り替えるための練習ができ、身に付けていく事ができます。
②癇癪を起こしてしまう
自分の思い通りにいかないと「いやだ」と暴れたり、泣き叫んでしまうといった子への対処方法です。
有効な対処方法としては、癇癪を起こしてもすぐには、その欲求を満たさないで、クールダウン(落ち着かせて)から話を聞きます。
癇癪を子どもが起こすと親はその子を落ち着かせようと、その子の欲しがっているものを与えたり、その子のしたいようにさせたりしてしまいます。
しかし、これは間違えのことが多いと言われています。なぜなら、癇癪を起こして自分の欲望が満たされた子どもは、また癇癪を起こして自分の欲望を満たそうとするためです。
親は知らず知らずのうちに癇癪を助長してしまっていたりするのです。そのため、癇癪を起こしてしまった時は、少し何もないような場所にその子を連れて行き落ち着かせます。
落ち着いたら、どうして癇癪を起こしたのかというのをゆっくり話を聞いていきます。このようにすることによって、何か本人の欲望が満たされなかった時は、癇癪を起こすというやり方ではなく、話をして伝えるという方法を取れるようになっていきます。
③落ち着きがない
なかなかじっと座って勉強することや落ち着きいてご飯を食べることができないといった子への対処方法です。
有効な対処方法としては、環境を調整した上で視覚的・聴覚的など本人の得意な部分で今やるべきことを提示するというものです。
一番大切なのが、環境調整だったりします。環境調整とは、本人が気になるような刺激をなるべく少なくするということです。
例えば、ご飯を集中して食べてくれないという話をよく聞くと、テレビがつけっぱなしになっていたり、本人の好きなゲームが近くあったりなど、環境的にご飯に集中できる状況じゃないことが多々あります。
また、勉強に集中できないという話をよく聞くと、近くに漫画本があったり、隣の部屋のテレビの音が聞こえたりと本人が集中できない環境が揃っていたりします。
このように本人の気が散りそうなものを少なくするだけで、落ち着きや集中力が増す場合も多くあります。
大人であっても在宅ワークだと集中できなかったり、図書館の方が刺激がなくて集中できるのですから、子どもにはなおのこと大切になっていきます。
そして、環境を調整した上で、何かするんだよと言葉で伝えてあげたり、イラストなど目に見える形で伝えてあげることが大切になってきます。
このように本人の気になる刺激を抑えて環境を調整した上で、聴覚的視覚的にやらなくてはいけないことを伝えることで、徐々に落ち着いて取り組める時間が増えていくかもしれません。
子育てで寄せられる悩み解決まとめ
今回は、子育てで寄せられることの多い悩みの3つに関して埼玉県さいたま市緑区のJR武蔵野線東浦和駅徒歩1分でカウンセリングを行う、心の専門家である臨床心理士・公認心理師の筆者が、心理学や行動科学などの視点から解説して、解決策を提示しました。
今回のまとめから実際の子育てに活かせそうなところも多分にあったと思います。しかし、今回ご紹介した方法が全ての子ども当てはまるわけではありません。
いろいろな人がいるように、あなたのお子さんの特徴に合わせた対応というものが実はとても大切だったりします。
また、親御さんだけで子どもに対してどうにか対応しようというのは大切なことですが、必要に応じて、専門機関で療育のような形で訓練を行うというこも良いかもしれません。
そして、もしかするとこのような特徴にある子供は発達障害の可能性を含んでいることもあるので、もしも気になる方は、専門家への相談をお勧めいたします。
今回の方法を参考にして、子育ての悩みについて専門家と共に一緒に考えたいという方は是非当カウンセリングオフィスのカウンセリングをご利用してみてください。あなたの子どもにあったオーダーメイドな解決策を一緒に考えることができるかもしれません。