皆さん、こんにちは。
体調など壊されていないでしょうか。
コロナウイルスやインフルエンザ、風邪など気を付けて下さい。
心が元気だと多少の身体の不調は乗り切ることができたりしますので、心の元気を整えておくことも大切です。
今日は、心の中のモヤモヤに名前をつけるという外在化という技法についてお話します
外在化とは、自分のうちにあるイライラであったり、もやもやを自分のことと切り離して可能であれば、見える形で名前を付けて対処を行おうとする方法です。
外在化という技法に様々な場面で使えます
ケース1 いつもちょっとしたことで苛立ってしてしまう人
Aさんはいつも些細なことで苛立ってしまいます。
通勤の電車が遅れた。前を歩く人が遅い。些細なミスをしてしまった。
このような日常の場面でいつも苛立っているAさんは、このわきあがって来る気持ちに名前を付けました。
名前は、イライラさんとすることにしました。
それ以降、苛立つたびに、今イライラさんがやってきていると考え、「イライラさんありがとう。でももう大丈夫です。あなたの力を使わずにやっていけます。」と心で唱えるようになりました。
すると今までより冷静にものごとに取り組めるようになりました。
ケース2 不登校の子ども
Bくんは不登校で悩んでいます。
登校はしたいのですが、朝になるとどうも行きたくなくなってしまい、登校できないのです。
このようになかなか登校できないBくんは、学校に行けないでいる気持ちに名前を付けました。
名前は、なまけ虫とすることにしました。
それ以降、登校に向けて目標を立て、なまけ虫が出てきて目標が達成できないときは、なまけ虫が喜ぶもの(テレビを見る)を禁止することしました。
すると目標を達成できない時はありましたが、次第になまけ虫の力は弱くなりました。
このように自分の中にある気持ちに名前を付ける作業を外在化と言います。
このように外在化をすると、イライラしてしまったという気持ちや、学校に行けなかった自分など、自分自身を責めることをしなくて済むのです。
また、問題とも距離を取ることができて新たな発見や解決につながったりします。
紹介したもの以外にも、不安なものに名前を付けたり、痛みに名前を付けたりするのも有効です。
実際にイライラさんと紙に書いて破ったり、なまけ虫と書いて何か罰を与えるのも良いでしょう。
皆さんも、心のモヤモヤに名前を付けて距離を取ってみてはいかがですか。