痴漢・万引き・盗撮がカウンセリングで治ります
痴漢・万引き・盗撮を辞めたいのにやめられないと悩んでいらっしゃる方や、ご自身が痴漢・万引き・盗撮をしているけどどうにかして辞めたいと悩まれている方はいらっしゃらないでしょうか?
実は、痴漢・万引き・盗撮を辞めたいという相談でカウンセリングにいらっしゃる方が一定数いらっしゃいます。多くの場合は、家族や友人、または本人がどうにかしないといけないといらっしゃる場合や、実際に警察に捕まりカウンセリングを受けるように勧められていっらっしゃる方も一定数いっらっしゃいます。
そこで、今回は痴漢・万引き・盗撮を辞めたいと相談に来る人にどのような方法でカウンセリングを行っていき、再犯を防いでいったり、解決をしていくのかというのを埼玉県さいたま市でカウンセリングを行う臨床心理士・公認心理師がご紹介したいと思います。
痴漢・万引き・盗撮に至る人の脳のメカニズム
痴漢や万引き、盗撮などの行為は、近年技術の発展や社会のルールの変化によって増えているといわれている犯罪だったりします。スマホで誰でも撮影をできるような状況から痴漢や盗撮などは増えており、マイバック持参によって万引きのハードルが下がっていたりします。また、インターネットによって、痴漢や万引き、盗撮のやり方を簡単に検索できたりするのが現状です。
つまり、思い立ったらすぐにできるような環境にあると言っても過言ではないのが、痴漢や万引き、盗撮などの犯罪行為です。出来心でやってしまって、「もう二度としない」「こんなことは絶対にしない」と誓っても実は再犯も多かったりするのが、痴漢や万引き、盗撮です。そこにはもしかするとこれらの行為によってもたらされる刺激がある種依存症の方に近いメカニズムになってしまい辞められずにいるのかもしれません。
人の脳には、無意識的に刺激を受ければ反応する第一信号系と、意識的に状況から判断して行動する第二信号系の二つの信号系をもつと言われています。つまり、刺激に対して動いて痴漢や万引き、盗撮などをしてしまうのが第一信号系で、「もう二度としない」「こんなことは絶対にしない」と思っているのが第二信号系というわけです。
そして、この第二信号系は、寝不足など疲れていたり、何かの薬を飲んでいたり、お酒を飲んでいたり、大きなストレスを抱えていると上手に働かなくなってしまうと言われています。皆さんの中にもお酒を飲んで気が大きくなって、何か粗相をしてしまったということがあるかもしれませんが、それがまさに第二信号系が上手に働いていない状態です。また、年齢的に若い(20代くらいまで)と十分に第二信号系の部分が働いておらずに第一信号系のままに動いてしまうということがあります。
痴漢・万引き・盗撮で自分や周りができる対策方法
痴漢・万引き・盗撮を辞めたいという方自身やその周りの人ができる対策としては以下のようなものが考えられます。
①疲労やストレスを溜めない
先ほどの説明でお話した通り、脳の第二信号系は疲れやストレスによってその力が弱くなってしまうとお話させて頂きました。そのために、自分や周りの人ができる対策としては、疲労やストレスをできるだけためないようにするということです。心身ともにケアをしておくことが大切です。
十分に睡眠を取ったり、誰かと話をして心のもやもやが残らないようにしたり、場合によっては仕事量の調整も必要なことがあるかもしれません。また、お酒を控えるということも大切でしょう。ただ、これだけの対策では正直、十分ではありません。ふっとした瞬間にということも起きるのが痴漢・万引き・盗撮です。
②痴漢・万引き・盗撮をやりにくい状況を作る
疲労やストレスをためないというのは第一条件として、痴漢・万引き・盗撮をやりにくい状況を作るということもとても大切です。出来心でやってしまうという状況を減らしたり、できればなくすということが大切になってくるわけです。
痴漢に関しては、満員にならない時間に通勤や通学をしたり、車や自転車の通勤や通学を考える。万引きに関しては、買い物に行かないようにしたり、一人では買い物に行かせないようにする。盗撮に関しては、カメラ等を廃棄したり、スマホのカメラアプリも使えないような設定にする。このようなやりにくい状況を自分と周りで作ることが大切です。
③刺激になるようなものを避ける
痴漢・万引き・盗撮を実際に行っていた現場を避けるというのはもちろんのこと、痴漢や盗撮もののアダルトなものを見ないようにしたり(他のジャンルのアダルトなものにする)、万引きを取り上げたようなニュースを避けたり、痴漢・万引き・盗撮について調べないようにしたりなど、刺激になるようなものをさけることが大切です。
ただ、このような工夫を本人と周りが徹底して行えるかというと、現実はではなかなか難しい場合も多く、再犯の可能性も十分にあります。そのために是非お勧めしていきたいのが、次からご紹介していくカウンセリングによる治療方法です。
痴漢・万引き・盗撮をカウンセリングで治療する
痴漢・万引き・盗撮へのカウンセリングを希望される方への治療方法として主に、本人とその家族を対象にした家族療法と、本人のみを対象にした条件反射制御法があります。それぞれ簡単にご紹介していきたいと思います。
①家族療法
家族療法とは、本人とその家族を対象にしたカウンセリングの方法で、時には本人が登場しなくても家族だけの力で治療が終わることもある方法です。また、家族が自分の子供や親、配偶者などの犯罪へのショックを抱えている場合もあり家族へのカウンセリングという意味でも必要性が高いものです。
カウンセラーも含めた家族の力を使って痴漢・万引き・盗撮の再犯の可能性を減らしていくというようなものです。例えば、ご本人がどのようなタイミングで痴漢・万引き・盗撮行為をしてしまうのかをというのを家族で共有しておくことで、疲れているときは積極的に休ませたり、一緒に付き添ってあげるなど、今までとは違う行動パターンになるように家族全体で取り組んでいきます。
②条件反射制御法
条件反射制御法とは、2006年から下総精神医療センターの平井愼二先生らによって考案された、薬物依存・痴漢・万引き・盗撮などやめたくてもやめられないものへの効果があるとされている治療方法です。再犯率の軽減にかなり効果があると言われています。
4つのステップから主になっており、ステップ1では刺激に対する自分の新たな反応を獲得して、ステップ2では刺激に似た状況を体感してもらい、ステップ3では刺激になるエピソードを思い浮かべてもらい、ステップ4では維持された状態をキープしていきます。
当カウンセリングオフィスでの治療
当カウンセリングオフィスでは、以下の流れで治療を進めていきますので、ご興味のある方は参考にしてみて下さい。
①お申込み
以下のお申込みフォームよりお申込み下さい。オンラインでも対面でもどちらもで構いませんので、必要事項をご記入ください。1~2日でお返事いたします。
②初回カウンセリング(インテーク面接)
初回は80分のカウンセリングをおすすめいたします。その際に今までの状況などを含めて全体的なことをお伺いいたします。また、その際に再発防止い向けたお話や、条件反射法というプログラムについてのお話をいたします。
※守秘義務がございますので安心してお話ください。状況に応じては、当カウンセリングオフィスではお受けできない場合があります。
③継続カウンセリング(プログラム開始)
条件反射法は、課題をこなしてもらいつつ、2~3週間程度に1度ご相談に来てもらいます。その際は30分~50分の枠のご相談枠でいらっしゃって頂きます。個人差がありますが、ステップ1では1.5~2か月、ステップ2では1か月、ステップ3では1か月ほどです。
④フォローアップ
ステップ4ではフォローアップの段階です。ご相談の上、数か月に一度程度ご相談に来て頂き、状況を確認を含めて、再発防止をサポートしていく形になります。
痴漢・万引き・盗撮が条件反射制御法で治るまとめ
今回は、埼玉県さいたま市緑区のJR武蔵野線東浦和駅徒歩1分でカウンセリング行う臨床心理士・公認心理師の筆者が、痴漢・万引き・盗撮の起こる脳のメカニズムをご紹介した上で、そんな痴漢・万引き・盗撮の再犯を起こさない方法と、家族療法と条件反射制御法によるカウンセリングによる治療法をご紹介いたしました。
痴漢・万引き・盗撮でお困りの方は、必要に応じて専門家の力を借りるのは大切です。当然、自分や家族のみの力克服をしていくことができるものではありますが、カウンセラーなどの専門家と行うことでより確実なものになります。当カウンセリングオフィスでも痴漢・万引き・盗撮のご相談を受け付けておりますが、おすすめの別の相談機関もご紹介しておきます。
・やまき心理臨床オフィス ・下総精神医療センター
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